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映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3』面白いが泣きはしない 評価&ネタバレあり感想

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3』(原題:Guardians of the Galaxy Vol. 3)


今回の記事には映画本編のネタバレを含んだ感想になります。まだ本編を鑑賞していない方はプラウザバックをオススメします



ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3』はMCU作品のスペースオペラを描いた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の3作目の作品で、一応公式は今回がガーディアンズシリーズの最終章になっている作品らしいです


とりあえず今回はただ喋るだけだとまとまりにくいので、良い部分と悪い部分を分けて感想を話すというたまにやる方式を行います。たぶんこれが一番見やすいでしょう
あとtwitterとかだと絶賛評が多いですが、当ブログは酷評がかなり多くなると思いますのでご注意ください





良い部分①:三作目でも安定したストーリー


シリーズものとしては珍しく3作ともかなり素晴らしい作品に仕上がっていたと思います。正直ガーディアンズシリーズの中では本作の面白さは一番下なんだけど、「つまらない」とか「退屈だな」と思った所は一回もないです。

こういうシリーズものは一作くらい、特に3作目とかになると蛇足や迷走などしてつまらなくなるし、何よりマルチバースの世界でエンドゲームなど盛り上がる部分も超えたのに力尽きずに面白くできたのは凄いです

何より1作目や2作目などで必要な情報を出して、3作目はロケットの過去は描かれるけどガーディアンズがロケットの危機を助けるというシンプルなものになっていたのも好感に思えるし、かなり分かりやすく見やすいです




良い部分②:相変わらずMCUシリーズを追わなくても楽しめる


流石に3作目になるとMCUを多少見ないといけないです。特にエンドゲームの話は出てきてサノスのことや、現在のガモーラのことに関してなどは話してますが、一応軽くは何があったかは話しています。

それでも最近のMCUのうっとおしい別作品からのゲストキャラクターや、いちいち入れなくても良いキャラクターの名前などを会話の中に入れたり(「アイアンマンは〜」「キャップが〜」とか)も特にないです

ガーディアンズシリーズに出てきたキャラクターや話で全て通しているので、突然ガーディアンズ以外のMCUキャラクターが出てくることはなく、ガーディアンズガーディアンズとして3作通して楽しめる仕上がりになっていました




良い部分③:キャラクター

相変わらずキャラクターがかなり素晴らしいです。キャラクターが全員魅力的なのもありますが、一番良いなと思えたのは1作目と比べるとガーディアンズ内のキャラクターがかなり変化していたことです

例えばロケットはアライグマというとブチギレになるけど3作目でクイルに言われてもすぐにキレることはなくなりました(クイルが酔っていて呆れてしまってるというのもありますが)

グルートに関してもロケット達の教え方や教育が上手かったのか、結構皆がグルートを信頼できるくらい船の操縦や難しそうな作戦に同行させたり、あと相変わらず「アイアムグルート」しか言わないけど、その中の会話量や言葉選びが上手くなっていたなという印象はありました

なによりネビュラに関しては本作で一番好きになったキャラクターで、一作目よりもかなり感情豊かに話いる部分やガモーラがいないガーディアンズの中でガモーラの立ち位置にはなっているけどネビュラらしい部分もしっかりあったりして、ガーディアンズにかなり心許しているんだなと分かります

あとマンティスのキャラクターも幅広くなってたのも好き。ふわふわしたキャラクターだと思ったら結構しっかりしてるし、ドラックス相手だとツッコミ役になってたり、戦闘もかなり好きでしたね

そうアクションに関しては相変わらずキャラクターに似合った、キャラクターらしいアクションも見れるからそこを表現するのもかなり上手いなと思いました









ここから不満点を話していきます


悪い部分①:音楽について


今回もガーディアンズらしく様々な洋楽を散りばめられていましたが、本作はその音楽に関しては不満点がありました

かなり印象的なのは洋楽以外にヴィランのハイ・エボリュージョナリー側になるとオーケストラ風な曲が流れていました。このハイ・エボリュージョナリー側の話が地味に多いのと、どちらかというと本作がシリアス路線になってはいたからガーディアンズ側の洋楽が流れている時があまり映画の雰囲気と合わないなとは思いました

あと音楽の使い方に関してもキャラクターが聞いているから音楽も自然な演出になっているのが売りではあったのに、今回は結構突然流れたり突然音楽が止まったり、後聞いてた音楽のイヤホンを外して音楽を小さくしたりする演出も多く「自分聞いてますよ」と客に押し付けてる感じもあったりはしました

今回洋楽の流れるシーンが少なかったからこそ、こういう印象があったのかなとは思います




悪い部分②:アダム・ウォーロック

本作初登場なのはアダム・ウォーロックです。かなり人気のキャラクターでもあるので期待した人もいるかもしれません
アダムのキャラクターについては特に嫌いじゃないんだけど、問題はアダムというキャラクターの使い方です

ガーディアンズの前に現れては攻撃したり、ガーディアンズの危機的立ち位置になりますが、見ていて思うのは特にこの立ち位置がアダムじゃなきゃいけない理由が見つからないことです

序盤本拠地を壊されロケットが負傷するのも、何回かガーディアンズを攻撃するのも別にアダムじゃなきゃいけないこともないし、他のやつでも成り立つなとは感じました。むしろアダムがガーディアンズの危機を生み出すための道具にしかなっていなくて、キャラクターとしてや物語として生かされてる訳ではありません。

アダム側のソヴリン人達の話も特にいらないなとは思ったし、ハイ・エボリューショナリーの星が破壊されアダムの母親が亡くなるのもガーディアンズ側のせいではないのに何故かアダムはガーディアンズを倒そうとするしとツッコミ部分はあるし、特にアダムはいてもいなくても映画の話が成り立つなとは思いました




悪い部分③:ロケットの話


ロケットの過去のストーリーに関しては文句はないです。むしろ泣きそうにはなるし、ロケットの過去を知れたのはファンとしては嬉しいです。
ただ本作ロケットに注目しているとはいえ、映画の7割くらいがロケットの話なので個人的には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の映画というより、ロケット・ラクーンの単独作品を見ている気分でした

それから過去のシーンの見せ方ですよね。瀕死状態のロケットが走馬灯のように過去の自分を見る演出ではありますが、これが視聴者に見せてる感じが少し違和感はありました。いや、映画だから視聴者に見せるのは当然なんだけど

何が言いたいってあくまで視聴者側はいない話で映画は話を勧めてるのに、なんであんなに観客側に寄せて話を勧めてるのかなと違和感はありました。
これが本当にロケット・ラクーンの単独作品なら全然受け入れますが、あくまで本作はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーですよ?

だったらガーディアンズのメンバーも話を聞いたり、ロケットのメモリーでロケットの実験映像見れるならそこでメンバーと一緒に見る演出にすればより映画の没入感は出てくるだろうし、メンバーもよりロケットを助けようとか救おうという気持ちが大きくなるわけですよ

だからラストバトルで皆で敵に立ち向かうシーンは盛り上がるんだけど、あまり盛り上がらないんですよ。だってあんなに長々とロケットの過去を描いたのに、目醒したらサラッと敵の元へ行くからさ





悪い部分④:編集について

技術部分についてはあまり詳しくありませんが、特に前半は映像の構成というのかな?そこら辺は見ていて違和感ありました。

なんか完成された映像があるけど尺とかの都合でカットされたのかなという部分。映像と映像の間に別の映像があるような感じ。いわゆるディレクターズカット版がありそうな部分が各所にありました

特にドラックスが胸と背中を火傷したような負傷をしたのに次のシーンでは何事もなかったかのようにケロッとしていたりね。あんなに危機的状況でマンティスも心配するレベルでドラックスも動けない状況なのに、なにもないってことはないでしょうよ




悪い部分⑤:良くも悪くも安全圏

ガーディアンズは1作目のようなインパクトだったり、2作目のような展開の良さがかなり薄く良くも悪くも普通のSF映画ではあった印象はありました。

あとは昔のMCUみたいに敵以外は誰もが助かってしまうんですよね。ロケットは今後登場しないとは言われたから多少覚悟は持ってましたが「たぶん助かるんだろうな」と思ってたら助かったりしましたね。クイルもたぶんアダムに助けられるんだろうなと思ってたら、その通りだったし

ファンに怒られるかもしれませんが、あそこまでやるなら徹底的にやってほしかった。見ていてなんか都合が良すぎるなとは思ってしまいました




以上です。
とりあえず映画自体は泣きはしないし、不満点はあるんだけど、3作通して見ると素晴らしいシリーズだったなとは思いました。


■評価

最終評価は・・・





😄😄😄😄😄|😄●●●●

10点中6点です



とりあえずガーディアンズシリーズが大好きな人は見て間違いないとは思います。
初めましての方々が楽しめるかは微妙だけど、ゴールデンウィークの映画鑑賞にはいい作品だと思いますし楽しい作品です




はい、そんな感じで!

それでは!