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映画『"それ"がいる森』評価&ネタバレあり感想 今年一番クソで雑な作品


■作品紹介


公開日/2022年9月30日

上映時間/107分(1時間47分)

監督/中田秀夫

制作国/日本

■あらすじ

田舎町でひとり農業に勤しむ田中淳一のもとに、ある日、別れた妻の爽子と東京で暮らしているはずの小学生の息子・一也が突然ひとりで訪ねてくる。しばらくの間、淳一と一也は一緒に暮らすことになるが、ちょうどその頃、近くの森では不可解な怪奇現象が立て続けに発生し、町でも住民の不審死や失踪事件が相次いでいた。そして淳一と一也も、得体の知れない“それ”を目撃してしまい……。

引用元:“それ”がいる森 : 作品情報 - 映画.com

■予告


■ネタバレあり感想

『"それ"がいる森』

本編のネタバレがかなり含まれた感想になります。ネタバレを避けたい方は本編鑑賞後の閲覧をオススメします





中田秀夫監督の『"それ"がいる森』は舞台が福島県福島市のある町で起きた子供の失踪事件から始まる物語で、そこに住む相葉雅紀演じる父親と事件に巻き込まれる息子が失踪場所の森の秘密に迫る「ホラー」映画です


一応ホラーという感じではあるけれど、ホラー感は全くないです。だから『リング』のようなホラー作品を期待してる人は泣くだろうし、たぶん中田秀夫監督にとっては新ジャンルなんだろうけど色々失敗はしているし、監督や脚本家の悪い部分がかなり出ていて逆にその悪い部分を限界まで解き放ったような作品だと感じました


もう注意喚起もしたし、たぶん正体を言わないとレビューしづらいからもう言いますが、タイトルにある"それ"の招待は宇宙人です。幽霊や殺人鬼とかではなく宇宙人というまさかのSF映画でした。
別にSFホラー作品にするのは良いんですよ。良いんだけど、わざわざ予告も隠して視聴者が「正体誰なんだろう?」とワクワクする部類かと言われたら微妙だし、逆に明かした方がそのジャンルが好きな人がより集まりやすかっただろうなという印象はありました。


なにより隠してた割には結構序盤から分かります。山の中で鉄の塊が登場するよりも前に、金を強奪して逃げてた犯人が殺されるシーンでの宇宙人目線が明らかにプレデターのような演出をしていたので、たぶん大抵の人なら正体が宇宙人だと分かるし、その目線の色が緑だったからもう人外のなにかだなというのは予想できてしまうから、なんかすぐに種明かしされたように感じてしまって折角の楽しみが奪われてた感はありましたね


そこからだいぶ正体をあらわにしてきたからもう楽しみは失われたし、失われた楽しみをじゃあ他の部分で補ってくれたかと言われたら全くそうじゃないです。脚本、キャラクター、演技、配役などすべてが嘘くさいし全てがダメダメ過ぎて、逆にこれでよく公開できたなとそっちのほうがホラーです


仮にSF映画と分かっていたとしても宇宙人のデザインはかなりダサいし、パペットにしてもチープだったりCGにしたらしたでもっとチープになってたりしてましたね。
なにより宇宙人の行動原理がいまいちよくわからないままなんですよ。


捕食するのはまだ分かるとしても、子供は食べて大人は殺す。この大人を殺す意味がよくわからなくて、例えば『プレデター』のプレデターとかは人を殺すというより戦闘をする形で強者を探すためだったり、『エイリアン』も自分の成長や子供を作るために人を利用したりしてます。
本作の宇宙人に関しては子供を捕食するに関してはまだ理解できますが、大人に関してはなぜただただ殺すのかというのがいまいちわからなくて、それが地球征服だからでは理由があまりハマらないし、ただ制作陣が殺したほうが怖いでしょみたいな安直なアイデアで作った感じはしました


「それは流石に考えすぎじゃね?」と思うかもしれませんが、結構ツッコミ部分満載の全然まとめられてないなというところが多々あって、例えばすべての宇宙人が5メートルくらいしか移動できない瞬間移動をしますが、そのあとにカエルのように飛び跳ねて移動しますから正直瞬間移動そのものがかなり無駄でカエル飛びの方が何故か早いです


大人を殺す割には誤って相葉くんを食べたときは吐き出そうともしないで普通に食べようとしてるから、じゃあ結局何でもいいわけだし、体液が緑色なのに何故か赤色の血が出てたりとか色々雑な設定ばかりなんですよね







正直宇宙人よりも一番気になるのはその周りですよ。演技や配役、演出や脚本まで全てが滑っていて久々にお遊戯会なるものを見せられたように感じました。子役もジャニーズだったからジャニーズ映画感はかなり満載だし、宇宙人に遭遇しましたよっていう笑えないバラエティ番組の再現ドラマを見ている気分でした


まず相葉雅紀相葉雅紀でドラマとかならまだ見れる範囲なんですが、映画になると演技がかなり酷いし、とりあえず感情高ぶる部分は叫んでおいたほうがいいという安直な考えを持った演技をします。これが演技1年目ですよとかならまだ話はわかりますが、もう何年もやってそれか。あと父親に見えない


その相葉くん演じた父親の息子であるジャニーズ出身の子役も演技は最悪でこちらも大根演技です。子供だから仕方ないと言いたい気持ちもあるけど、もう昨今の子役の演技もかなりナチュラルになってきてレベルが高くなってきているから、今更この演技で挑まれても特に響かないです。まだ天才てれびくんスペシャルステージの上ならまだ良かったんじゃないか


物語の序盤もかなりツッコみたい部分満載で、例えば息子が生活に苛立ちを覚えて東京から福島にいる相葉くんのところへ家出してしまうというのはまだ100歩譲って分かります。


ただ何故か翌日すぐに地元の小学校へ転入できることになっています。つまり相葉くんがなんか知らない間に息子が福島へやってきて、突然福島の小学校へ行くことが決まるという違和感ありまくりの展開の中で相葉くん演じる父親は特になにも疑問に思いません。もしくはもう話は聞かされている感じなのかもしれませんが、だったら俺らにもその描写を見せるべきだし、それ見せなかったらガチで家出レベルの話ではなくて、母親の押しつけになる話になります


ちなみに一度回想シーンでなぜ相葉くんが東京の家から出ていくことになったのかという描写があり、その回想に入る際「3年前」とあります。ただ3年の月日が経てば小学生はかなり成長するものなのに、3年前も現在も子役は同じ人が同じ年齢のまま同じ体格のままやっています。これは凄い違和感あったし、逆に笑わせに来てるのかなと


仮に中学受験で小6とかなら3年前は3年生くらいでないといけないです。けど3年生と6年生ってかなり違いがあるんですよ。
さらに言うと転校したクラスが「3.4年生」と札があったから3年前だと2年生や1年生、もっと言うなら幼稚園生とかの年代で、それなのに子役の姿は小さくならないし、声変わりもしないまま父親を押し倒して「なんでひとりだけ逃げるんだよ」と色々と違和感だらけの世界を見せられます。
なにより子供の成長を利用して捕食し自分たちが成長する宇宙人がいるのに、そこで年齢にあった子役使わないと説得力なくなりますよ


そこからサッカーできるやつが認められるイナズマイレブンのような小学校にいれられ、足だけしか見せないサッカーシーンを見せられ、友達になったゴールキーパーに連れられてひみつ基地へ向かい、そのひみつ基地に仕掛けたわざとらしい『コンフィデンスマンJP』でも上手くやれそうな「これ伏線ですよ」と言わんばかりの落とし穴にハマり、わざとらしく下手くそな腹から声出してない(てかそもそも落とし穴に落ちて何ウケとんねんと)笑い声を披露し、鉄の塊という名のUFOを見つけます。


たぶんこれだけで約20分くらい見せられるから、ガチで俺らは何を見てるんだろうとまるで宇宙人に洗脳されたかのような感覚になるのです。ホラー映画なのに安いジャニーズ映画を見るとは思わなかったよ


そこから色々話が進み宇宙人の行いがクマの仕業だとは言いますが、ここらへんのシーンがかなりバカバカしいというかアホなんですよね。
被害者の大人が心臓を突き刺されてると言ってるのに無能警察は「くまの仕業だろう」と言ったり、冬だから冬眠中だというのにクマの仕業と言い、けど一応森を探索したらクマ見つけたから猟銃で撃ちます。なにより馬鹿なのは庭の足跡が明らかにクマじゃないのに「ありゃあークマだな」とドヤって言ってたシーンですね


あれがクマの足跡じゃないくらい素人でもわかるのに、なにをそんな自信満々で言える?コイツら全員クマに何か恨みでもあんのか?


ちなみに俺の親父や祖父母も福島出身で山育ちですが、クマところかイノシシとかの足跡もすぐに分かります。ちなみに猟師じゃないし、猟銃も持ってないしそういう免許も持ってないけど、そういう山の知識というのはすぐにわかります


なので劇中に登場した人たちはクマだクマだと言ってるけど分かってるふりをする馬鹿な集団です。ワイン知らないくせにソムリエぶってワインの銘柄を間違えるバカと同じです。
もしくは全員が最近地球に来たばかりのエイリアンだと思ったほうが世界観にあってるかもね


その他にも大人の事情を知らないで理想だけ語り続ける子供には確かに大人の事情は知らないだろうなとは思う節はあるけど、なんか結構な回数言われるとムカつくし、アニメみたいな教頭先生がいたり、なんで校長いないんだろうと思ったり、笑わせる為に笑えない変な喋り方をする町長がいたり、なにも伏線貼らずにいきなり昔同じような体験をしたという小日向文世が出てきたり、なんかやることなすことメチャクチャでもっとまとめてから来いよとはなりました


なにより終盤の戦いから一ヶ月後でなぜか球技大会始めてるし、大会前のタイミングで何故か先生に食われた友達の遺品を渡したり、クラスメイトから「東京帰るの?」とそれもなぜそのタイミングで言うのかも疑問だけど、一番疑問なのは子供が何人も失踪し何人も亡くなってるのに、よく皆忘れたかのように楽しく球技大会できるなと。こいつらが一番人間の心を持たないまるでエイリアンだよ


結局一番怖いのは人間なんだね(笑)


■評価

最終評価は・・・




●●●●●|●●●●●

10点中0点です



イデア自体は別に褒めるしいいです。ただアイデアだけはしてあとはとりあえず適当にサクサク作った感じがしていたし、この程度なら正体を隠さなくてもいいし、隠して集客しようとする魂胆が丸見えでなんか映画を舐めてるし、映画というより先もいったけど再現ドラマレベルなんですよね


だったらまだ凶暴なクマが襲いかかり、相葉くんが「志村動物園」で培った知識でクマを鎮める映画の方がまだ面白かったよ。




はい、そんな感じで!

それでは!