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映画『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』大いなる力と成長には大いなる責任が伴う 評価&感想【No.638】

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◼️作品紹介


公開日/2022年1月7日

上映時間/149分(2時間29分)

監督/ジョン・ワッツ

製作国/アメリ

◼️予告


◼️あらすじ

前作でホログラム技術を武器に操るミステリオを倒したピーターだったが、ミステリオが残した映像をタブロイド紙の「デイリー・ビューグル」が世界に公開したことでミステリオ殺害の容疑がかけられてしまったうえ、正体も暴かれてしまう。マスコミに騒ぎ立てられ、ピーターの生活は一変。身近な大切な人にも危険が及ぶことを恐れたピーターは、共にサノスと闘ったドクター・ストレンジに助力を求め、魔術の力で自分がスパイダーマンだと知られていない世界にしてほしいと頼むが……。

引用元:スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム : 作品情報 - 映画.com

◼️ネタバレあり感想

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スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム(原題:Spider-Man: No Way Home)


本編のネタバルを含んだ感想になります。映画観賞後の閲覧を強くオススメします。俺は言ったからな!!?




















トム・ホランド出演のMCUスパイダーマンの3作目。いわゆる「ホームシリーズ」は一旦幕を閉じて、また新たにトム・ホランド出演のスパイダーマンシリーズを製作するらしいです。その区切りであり、トムホ版のピーター・パーカーのひとつまた成長し大人へと足を踏み入れたという意味でもしっかりと出来上がってた最終章かもしれません


前作でミステリオを倒したスパイダーマンだったが、そのミステリオにデマの情報を流されてスパイダーマンが悪人扱いされる。さらにそのスパイダーマンの正体がピーター・パーカーだと暴かれてしまうという前作の終わりから物語が始まります。


とりあえず劇中サプライズだらけで、どれだけ客席の人たちに見せたいものを見せたいかというその答えをしっかり提示した作品だったと思います。
ひとつのスパイダーマン作品としても楽しいし、今までのスパイダーマンシリーズを追ってきたファンからしたら堪らない作品にはなっているかと思います


とにかくサプライズだらけなんだけど最初に驚いたのはデアデビルが登場したこと。
デアデビルというよりかは弁護士の姿のマードックとして登場していましたね。彼もスパイダーマン同様ヒーローと弁護士のふたつの道を辿ってる人物です。なによりそのマードックNetflix版のチャーリー・コックスが演じて出てきたのはメチャ嬉しかった!これでディフェンダーズがやってくる可能性も高いんじゃないか?!


そんで予告でも流れてた過去のスパイダーマン作品シリーズに登場した敵キャラが登場!!
ドクターオクトパス、グリーン・ゴブリン、エレクトロ、リザードマン、サンドマンスパイダーマンをぶち殺しにかかるメンツが勢揃い!しかもちゃんと当時演じた俳優が演じ、日本語吹替版もその当時の声優が声をあててくれるだけでも嬉しい!!


かなりゴチャゴチャするかなとは予想してたんですが、思ってたよりかはスマートだったというか。単体戦の方がどちらかというと多くて、集団戦になっても敵の見せ場をしっかり見せながらスイスイ進む感じがしてましたね。ラストバトルも3人と集団戦にはなりましたが、かなり見やすかったです。


それよりもドクター・オクトパス戦を見たとき「こんなに強かったっけ?」って驚いたこと。なんか物投げるくらいのイメージしかなかったんだけど、あのバトルはメチャクチャ強かったですねw
たぶん昔よりかは映像技術が発展したから自由度が高くなったのかもしれないけど、なんか本来見たかった彼の戦いっぷりを見れたような気がして良かったですw


グリーン・ゴブリンもクソさ倍増してましたねw
ジョン・ワッツ監督は毎回魅力的な敵キャラ生み出すのが上手いんですけど、今回はグリーン・ゴブリンに力を入れてたのが分かります。彼もスパイダーマンみたいにふたつの道(多重人格ではあるけれど)を辿りながら間違った方向へ行ったキャラで、ふたつの道のひとつ選ぶことに葛藤しているピーターと相反したキャラでもありましたね。
あと新スーツがまたカッコいいw


エレクトロの新しいデザインもまたカッコいいし、たまに技が発動するときコミック版を思わせるようなマスク姿が一瞬映ったりしましたね。サンドマンは最初登場した時は相変わらず優しかったですね。けど敵になったらやっぱり怖いわw


あと『ヴェノム レッド・ゼア・ビー・カーネイジ』でヴェノムとエディがMCU世界に来るシーンがあり期待はしてましたが、まさかまさかの戦わずにエンドクレジット後の映像でしか出てこないw
しかもエディがこの世界の取材(?)をしながらかなりの数の酒を飲んで酒乱になって帰るというなんとも二人らしい活躍の仕方w


あと敵ではないんだけど、ドクター・ストレンジ戦も熱かったですね!
本来は味方なんだけど、ちょっとしたきっかけで戦わないといけなくなった強キャラという漫画のような熱い展開は素晴らしかった!!


久々にミラー次元を見れたのは嬉しかったしドクター・ストレンジがマジではなかったにせよ成長して魔法を使いこなす姿はやっぱりカッコいい!
あの世界確か数式をしっかり取り入れて作ったってどこかで聞いたことあるから、そこを付いたスパイダーマンも凄いなとは思いながら見てまたしたね


うん、さっきから感想が幼稚!!




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そんでこんだけ敵キャラや熱い戦いがあるならやっぱり過去のスパイダーマンも出てくるよねって話ですよ!
できるだけネタバレは踏まないようにしてきましたが、皆が「出てくれないかな」とか言うからやっぱり意識はしてくるし、そりゃあなんとなく予想はできちゃいますよ


だけど嬉しい!!!


アンドリュー・ガーフィールドトビー・マグワイアの二人が登場した時はなんかもう嬉しいとかその感情が何周もしてよく分からない気持ちになりましたからねw
「お、ああ、え??!あ、出るんかー」見たいな感情になってて、けど嬉しいんですよ?!分かりますかね?w


登場の仕方も大好きでかっこつけた登場ではなく、ネッドがスリングリングで穴を開けたらアンドリュー版ピーターが手振りながら「やっほー」って感じでこっちに向かってくるし、トビー版も私服姿で「なんか空いた」って感じで入ってきたりまさに「親愛なる隣人」という感じがするフレンドリー感ある登場の仕方


ピーター3人同士の会話も聞いてて面白いかは別としてとりあえず「よく喋るなーこの3人はw」って和みますし、自他共に番号で呼びあってたのにお互い分からなくなってたり、ネッドがピーターを呼んだら3人お互い返事したり、ドクター・ストレンジに紹介するときも「ピーターにピーター、スパイダーマンスパイダーマン」とワケわからない紹介してたりとか。あとトビーとアンドリューが会話してたりとかね


いやもうこれが見たかった!!



なにより一番はアンドリュー版でMJを助けられなかったピーターがぜんでいやが高い場所から落ちる際にアンドリューが次は助けられたこと!違うMJだけど今度は助けられた!「ありがとう」って言われた瞬間涙を流したアンドリュー!


これが見たかったーー!!!


もうファンの気持ちを汲んだ同人誌かよ!っていうくらい好きに溢れて、見たかったものを見せてくれたファン作品ですよこんなの!!


だけどただファン向けとしては終わらずにしっかりとピーター・パーカーというひとりの男がヒーローとしても大人としても成長するストーリーにはなってきましたね。トムホ版のピーターは親のように見守ってきたこともあり、少し涙ぐんでしまいました。


「大いなる力には大いなる責任が伴う」というスパイダーマン映画ではよく聞く名言ですが、この言葉がよく似合う作品だったと思います。
普通の学生とヒーローとしてのふたつの道を歩むピーターですが、今回はその歩む道をひとつ選ばなくてはならない。つまり大いなる力を持った少年がヒーローとしての責任に自覚に気づく物語でもありましたね。


グリーン・ゴブリンもこのことに「道を選べないやつめ」と言ったり、ドクター・ストレンジも「悪いのはミステリオではなく、自分よがりな君も悪い」とも言っています。


友人と恋人と同じ大学に行き一緒に過ごせると共にスパイダーマンの活動もする。このふたつを行うことが出きると思っていたし、大学や恋人を優先し自分よがりな考えとは言いすぎるかもしれないが周りには迷惑をかけてしまった


これ以上周りを傷つけないためにも皆からピーター・パーカーの記憶を消し、メイおばさんも失ったのはかなりの試練だしかなり大きな犠牲かもしれない。


それでも彼が選んだ道は間違えではないと思うし、これ以上MJや周りの人を傷つけることもないだろう。ひとりのヒーローが「親愛なる隣人」として、大人として踏み出した一歩がラストの一人暮らしやトニースターク製のスーツを捨て自作のスーツで宙を舞う姿がそれに現れていたんじゃないかなと思います





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沢山のサプライズと若い子がひとりの人間として成長するサクセスストーリーでもあるヒーロー映画ではあるけど、一応不満点もあります。


沢山のサプライズが待ち構えてたんだけど、これは個人的な理由で申し訳ないが確かに嬉しかった。嬉しかったけど特に登場シーンに関してはあまり心が踊らなかったんですよね。
スパイダーマン2人に関してもそうです。


たぶんなんだけどあまりにも予告だけでもサプライズが多かったし、アンドリューとトビーも出るんじゃないかって長い間話題にはなってはいたし、だから変に自分が構えすぎてたり予告以上のものが来るのかなと変な期待もしてしまって嬉しいし楽しいけど何故かそこまで余韻が残るほどとまではいかなかったです


二人が悪いわけじゃないんだけどアンドリューとトビーが出てきてから、あんだけ豪華なメンツだったヴィランチームがレア度がどんどん薄くなってきたようにも感じました。その前にもトムホが思ってたよりも長い時間戦い以外でヴィラン接触してて、そういうちょっと違うヴィランの姿も見れたのは嬉しいけど、せっかくサプライズで現れたのにどんどんその豪華さの良さが薄くなってきたように感じました。


あとストーリーそのものに関してはあまり衝撃的なものはなかったように感じました。ラストのメッセージ性だったりとか、スパイダーマンとピーターの成長の最終段階として見る分にはかなり良いんですがやはりこれからのMCUにしっかり繋げる為やマルチバースのことに力を入れすぎて正直あまりストーリーそのものが面白かったかは微妙なラインです。たぶん中盤までサプライズが無ければ退屈だったかもしれないです


これは本編とは関係ないけど自分は吹き替えで見ました。吹き替えは素晴らしかったんだけど、みんながいう通りSixTONESの主題歌があまりこの映画と合わなかったように感じました。
映画の最後にドクター・ストレンジの新作予告が日本語吹替版なら吹替で聞けるんですが、かなり素晴らしいし余韻が残るんですがその最後の最後にしつこいくらいSixTONESの曲が流れたときはイラッとしました。なんか煽るような歌い方で特に


とりあえずそれくらいです。
不満は漏らしましたが、2時間29分と長尺だけど存分に楽しめると思います。一種のお祭り映画だと感じて見た方が楽しめるだろうし、スパイダーマンを追いかけた人たちはなにより楽しめるかもしれません


トビー版とアンドリュー版を知らない人が見たらどうなるかは分かりませんし、かなり若い世代がこの作品を楽しめるかは俺からはなにも言えないけど、楽しい娯楽作品として見る分にはかなり良いのは間違いないと思います。勿論ふたつのスパイダーマンを知った方がより楽しめるのは確かです。知ってるよねって感じでは進むからとりあえず見て損はないです。


東映スパイダーマン出てほしかったなぁ…。




◼️評価

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最終評価は・・・





😀😀😀😀😀|😀😀●●●

10点中7点です




久々のレビューではありましたが2022年の始まりを飾るにはふさわしい作品です。(けどその前にバンドリ!の映画見てしまった。これも面白かった)


更新頻度は低いし、今年はたぶん映画は去年よりかは見れないかも知れませんが今年も引き続きよろしくお願いします






はい、そんな感じで!

それでは!