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映画『ジャングル・クルーズ』拝啓ディズニー様へ② 評価&感想 【No.631】

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◼️作品紹介


公開日/2021年7月29日

上映時間/127分(2時間07分)

監督/ジャウム・コレット=セラ

製作国/アメリ

◼️予告


◼️あらすじ

アマゾンのジャングルの奥深くに「“奇跡の花”を手にした者は永遠の命を手にする」という不老不死の伝説があった。行動力と研究心を兼ね備えた植物博士のリリーは、この秘密の花を求めて危険に満ちたアマゾンへ旅立つ。リリーが旅の相棒に選んだのは、現地を知り尽くしたクルーズツアーの船長フランク。ジャングルに生息する珍しい動物やスリルあふれる先住民の村、滝の裏側など名所の数々を、時にジョークを交えながら観光客相手にガイドしているフランクだったが、彼にもまた、奇跡の花を求める、ある理由があった。「伝説に近づく者は呪われる」と言われる、アマゾン奥地の「クリスタルの涙」を目指してジャングルを進むリリーたち。そこで彼らは恐るべき真実を知り、奇跡の花をめぐる争奪戦に巻き込まれる。

引用元:ジャングル・クルーズ : 作品情報 - 映画.com

◼️ネタバレあり感想

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ジャングル・クルーズ(原題:Jungle Cruise)


拝啓


目もくらむような真夏の日差しのパワーが、
ますます貴社の発展の後押しをしていることと存じます。
まぁ多分そんなことはないとは思いますがいかがお過ごしでしょうか


本日はまた実写版『ライオンキング』ぶりにディズニー様が製作されました『ジャングル・クルーズ』に関しまして感想を書こうと思い筆を取りました。書いてるのは筆じゃなくスマホですが


ディズニーランドの大人気アトラクションの実写化映画ということもあり、自分もかなり楽しみにしていました。まずは公開おめでとうございます。
Disney+で配信もされていますが、なんかその件で裁判沙汰になりそうとか。とりあえずそれは話が全く違うので今回は保留でお願いします。


さて映画本編はと言うと少し不安ではありましたが、中身はかなりエンターテイメントに溢れた作品だったなと感じました。アマゾンの熱帯雨林を舞台に様々な冒険が待ち構える。男子小学生の心を擽る映画でしたね


雰囲気としては『インディジョーンズ』シリーズのような冒険とアクションがメインで、『パイレーツオブカリビアン』のようなディズニーらしさがないグロかったり汚かったりする映画ではありました


だからたぶん好き嫌いは分かれるでしょうね。普通にゲロ吐くシーンを見せられたり、なんか人を刺したりもするからディズニーだからと油断した家族たちにはダメージの残る映画ですね。まぁ別にやるなとは言わないが


それに自分の彼女が「アトラクションは乗れるけど、こういう冒険映画は観れない」というその理由が分かりました。メチャクチャ虫や蛇とかの両生類が出てきます。いや思ったほど出ますよ。最悪虫や蛇が体にこびりついてる奴も現れますし。『どうぶつの森』で金になると捕まえていた蠍やタランチュラもこの映画だと賭け事で戦わされていましたからね。金にするなら売った方が早いぞ


けれど全体的には王道のエンタメ冒険映画で最後はハッピーエンドだから誰もが楽しめる作品には仕上がっていましたね。アクションシーンも見ごたえはありましたし


不満点を言うならまずこの映画の「女性も自由にやっていい」という部分、つまり女性の多様性に関するメッセージは別に構わないんだけどなんかここら辺のメッセージの映し出しがわざとらしいというか、説教臭いし最近の映画がこういうのを取り得ているから自分達もやっちゃおうという甚だしさが丸見えでした


ヒロインの服装に関して「なんでスボンを履いているんだ?」と沢山のキャラクターが質問したり、脇役たちが「なんだあの服装」って感じでわざとらしく見ていたり、ラストシーンはあることをきっかけに複数の女性が「よくやった!」って感じで笑顔で拍手するシーンとかも別に取り入れても構わないんだけど、かなり映画全体のノイズになっていました


ディズニーがそうしろと言ったのか、はたまた監督がそうしたかったのかは分かりませんが、どちらにせよ「ジャングル・クルーズのアマゾンの冒険」というテーマよりも先走っていた感じはあったし、単純にその見せ方が下手くそだったのかなと思います


カット部分特に会話シーンのカットがメチャクチャ多くて逆にウザったく感じる部分もありました。普通の対談シーンをキャラAの顔、キャラBの顔、二人の後ろ姿とかいろんな視点をなぜカット数を多くして見せたのかが分かりません。これもかなり絵的にノイズでしたね


この映画で一番残念だったのは序盤ドウェイン・ジョンソンがジャングル・クルーズでジャングルを案内するシーン。あれが最初で最後のアトラクションを思わせるシーンですね
劇中でカバが現れたり、民族が現れたり、滝の裏に入ったり、ジャングルクルーズの船長が案内中にダジャレを言ったりするのはアトラクション通りです。


ただアトラクションに乗る時って、大人である自分でも動物は本物じゃないとかっていうのは分かるんですよ。だけれど、偽物でも分かっていてもそのジャングルに言った気分になれるし、その雰囲気だけでも本物なんじゃないかというまさに魔法にかかったかのような体験が出来るんです。それは他のアトラクションでも同じです
それが大人の俺でも分かるなら子供はかなりそれを実感すると思うんですよ。何回でも行きたくなる魔法があるんですから。


ただこの映画のジャングルクルーズシーンはかなり最悪です。カバは作りものだし、民族は船長の知り合いか何か、滝の裏もピタゴラスイッチみたいに滝を起動する本物じゃないんです。それをお客さん達は「カバはアマゾンにいないよ」とか「滝の裏なんて一緒じゃん」と言います。


これアトラクションそのものを否定してるようなもんよ?


偽物だけれど本物だと思わせる雰囲気、夢を楽しませる為のキャストの頑張りなど様々な思いが詰め込まれたアトラクションをあたかもディズニーそのものが偽物だとカラクリだとかを見せびらかし、そんで夢のないことを言う。なんであなた達が自分達の描いてきたものを否定するの?


そんでこれを目をキラキラさせた子供が見たらどうなるよ。アトラクションを見る目が変わっちまうぞ。その目はまだ子供には早いんだよ。サンタクロースの状態が親でしたよりも酷いことをしてるよ?
「君の将来付きたい仕事はかなり厳しいし、お金も入らないし、そもそも君にはセンスないからやめた方がいいよ」って言ってるのと同等の酷いことをしてるよ


ということでディズニー様、これを読んでくれてるのかは分かりませんが読んでいるのであれば、今後自分達が作り上げてきたものを否定するのはやめてください。・・・やめてくださいって言い方はなんか違うなぁ


それでは今後のディズニー様のご活躍も楽しみにしています。


敬具


令和三年 八月七日 KOUTA





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😀😀😀😀●|●●●●●

4/10