■予告
■あらすじ
モンスターの戦いで壊滅的な被害を受けた地球。人類は各地で再建を計り、特務機関モナークは未知の土地で危険な任務にあたりながら、巨大怪獣のルーツの手がかりを掴もうとしていた。そんななか、ゴジラが深海の暗闇から再び姿を現し、世界を危機へ陥れる。人類は対抗措置として、コングを髑髏島(スカルアイランド)から連れ出す。人類の生き残りをかけた戦いは、やがてゴジラ対コングという未曽有の対決を引き起こす。
■ネタバレあり感想
『ゴジラvsコング』(原題:Godzilla vs. Kong)
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』『キングコング 髑髏島の巨神』の続編であり、モンスターユニバースの4作目の作品になります。久々のハリウッド大作映画が観られる。それだけでかなり興奮しますね。劇中の小栗旬のように
一応モンスターユニバース4作は全作観てきたんだけど、まだ4作でこれを言って良いか分からんがとりあえず俺がこの映画を観た感想としてはあまり興奮はしなかったし、モンスターユニバースの中だとあまり好きではない作品でした。
特に前作が前作で素晴らしかっただけに、本作はかなり不満点な部分が多く観られました
まず序盤からかなりツッコミ部分が満載だったと言うか。とにかく「お前らも知ってるよな?」みたいなノリで語られるから観ているこちらは「なんでそうなった?」という展開が結構あります。
コングを隔離する施設もどうやってあんな野蛮な髑髏島から連れてこれたのか、ゴジラと戦わせない為に隔離してるとは言いますが髑髏島は確かなかなか見つからない島だからたぶんゴジラも探すのは困難だし、特に出会わなければ戦わない奴らだからそっとしておけばいいし、仮に戦っても髑髏島っていう孤島だから他の国や街に被害は及ばないだろうから結局人間側が人間達の首を絞めてるバカな行動をしてるんですよ
それで『キングオブモンスターズ』であんだけ色んな国がメチャクチャにされて被害はヤバいだろうに、特に何もなかっかのように街は復興するどころか近未来的になってて、さらにラドン含めた他のモンスター達も一応OPで殺られたよという演出はあるにはあるけど、じゃあ前作のラストはなんだったんだっで呆気なさはありましたね
近未来的な街を作りあげたり、反重力装置を備えた機械があるのに空母やヘリコプター、ジェット機という逆にそっちを強化すべきだろっていう部分はそのまま何もせずだったり、ゴジラを神のように崇めていて街を一つぶっ壊せば手のひら返しで「ゴジラ悪い」って言ったり。どうでもいいけどゴジラは人の味方でもなければ敵でもないんだよ
そこからのストーリーはコングと人間がコングの故郷でもある地下空洞世界へ行くんですが、ここのシーンもかなり淡々としているというか、作業的というか、もっというなら特に驚きもないから予定調和感もあるんですよ
人側も人側でデメリットはかなりありそうだし、コングを連れていくとなるとかなり危険は多そうなのになんも躊躇なく行こうとしたり、コングもコングでコングの気持ちが分かる女の子がいなくとも人間側の考えを読み取って行動したり、特にコングと人間の間柄での危機的状況があまりないんですよ
例えばまだ人間がコングを恐れてて、コングも人間に対して嫌悪感とかあるけど、ある日コングと話せる女の子が現れてその子と触れあうことで絆が深まり、人に対して乱暴な所もあったけど旅をしていく中で人とコングの絆が深まりあってよりコングはゴジラを倒す意志が強くなるとか王道だけれどそれくらいの展開ならまだ分かります
ただもう本編に関しては女の子に対して100%好感度MAX状態だったし、コングを連れていくときにも結構大変だったろうに特にその描写もないし、ゴジラはもう元からだから良いとしてあの成長したコングが現代で人に被害を与えたらどれだけ怖いかという描写もないです。だからドラマパートがあまりにも淡々としててつまらない
ゴジラ側の人間(?)達のドラマも微妙でこれも別に新キャラがなんか陰謀ありそうだからとりあえず証拠だったりを掴みに行こうみたいな話なんだけど、もう新キャラが悪役なんだろうなというのはなんとなく分かるし、日本がかなり公開遅れてネタバレは喰らってるから何をしているのかも大体予想できちゃうからこっちもこっちで淡々と作業してる感じはありました。
こっちのゴジラ側のキャラに関してはかなり弱く感じました。怪獣に関する陰謀を唱える陰謀論者のバーニーは本当に陰謀論を唱えるだけで特に作戦や証拠もなくとりあえずその場その場で行動して、そんで陰謀論者の割には笑い話はかなりつまらなかったり
マディソンの友人であるジョシュに関してはもっと必要性は感じられないです。常に否定的な事を言っててそんなに帰りたきゃ早く帰れよってまずそのキャラそのものが個人的には受け入れなくて、そんでパスワードハッキングするシーンはハッキングもできやしないキャラで本当になんのために着いてきたの?と感じちゃうキャラでしたね
映像に関してはスゴいなと思うシーンはあったんだけど、たまにCGぽいなという部分もあったりはしました。コングのサイズ感も一応定めてはいたかもしれないけど、たぶんアングルとか撮り方の問題なのか結構コングのサイズ感にバラつきを感じてしまって。たぶんこんな細かい箇所を気にするのは俺だけかもしれないけど
コングの指が女の子と同じサイズ感だったんだけど、空母に乗せる時はちょうどハマっていたり、そもそもどうやって乗せたんだとか運べるのかと疑問に感じるヘリコプターの輸送シーンもかなり小さく感じたし、南極の施設がコングよりもでかかったのにラストの香港戦では高層ビルと同じくらいかそれよりもでかかったり
だから怪獣映画なのにどれくらいでかくて、どれくらい驚異なのかも分からずにその比べる対象物に関してもいまいち比較しずらいんですよ
細かい部分を言うなら敵キャラの会社のエイペックがかなりセキュリティボロボロだったなということ。裏であんな無駄な物を作るなら会社のセキュリティを強化するか、ALSOKに頼めよ。てかなんでこの世界の人間達は全員無駄な部分に金をかけるんだよ
簡単に潜入できるし、簡単に移動手段を使われるし、実験施設は監視カメラや敵キャラ本人がいるのに侵入してもバレないし、かなり高価なコンピューターをキーボードにかければ一瞬で壊れるし、ガラスは防弾ガラスじゃなくて銃弾一発で壊れるしでガバガバ過ぎるわ!
あと小栗旬ね。小栗旬。
白目に関してはもう俺から何も言わんよ。一応精神をリンクしてる描写だとは聞いてはいたから確かにそうするしかないよなとは感じてたし、たぶん銀さんが「小栗ぃいいいいー!!!白目向くなああああーー!!仮にも実写の俺だぞおぉぉぉーー?!!」って言ってるはずだから
それよりも小栗旬が渡辺謙演じた芹沢の息子というのは無理があったというか、別に芹沢の息子として登場しなくてもひとりの博士として登場するくらいで良かったんじゃないかなと思う。
息子なら息子で父に対して何かしら思う部分はあっただろうしそのエピソードも特に何もないから無理に芹沢の息子として登場させた感はかなりある
というのもなんか小栗旬が元は芹沢の息子役というキャラではなかったらしいですね。その後も色々と変わっていっているという話らしい。てかもうこの話が本当なら製作陣何も固めてないまま製作に望んでるじゃん。なにしてんだよ
とりあえず前作と比べると監督も変わってたからそれでかなりガタ落ちしてたなという印象でした。
アクションや怪獣プロレスに関しても興奮とかスゴいよりも何故か「俺は今何を見せられてるんだろう」という気持ちがありましたね。
もう劇中の人々も怪獣たくさん出すぎてもう特に緊張感もなくなってたからかな?慣れって怖いね。
もしくは人間ドラマがどうでも良かったから、怪獣プロレスもどうでも良く感じたのか。それはそれで悲しい
だけど何度も言うけどキャラクターがどうでもいいとどんな怪獣映画でもどんなアクション映画でも緊張感は恐怖などはでてきません。好きな人間キャラクターが出きると死なないでと応援したくなるし、応援するからこそそのキャラクターの目を通して向こう側の映画の中の恐怖や緊張を体験することができると思ってます
人間ドラマや人間のキャラクターをちゃんと描かないとせっかくの怪獣プロレスもただどうでもよく感じてしまいます。
だからただ単に怪獣同士がやりあうだけではダメだと思うんです。それなりにしっかりドラマを描かないと何も伝わりませんよ
最後に日本語吹き替え。田中圭はキャラに合わないし、田中みな実はシンプルに下手だし、田中裕二はアニメの吹き替えは得意なのに実写吹き替えだとたまに棒読みになってたし、尾上松也は洋画の吹き替えによくある喋り方と癖を無理して真似してるだけでタレント声優人がここ最近では珍しくバズレだったなぁ。
あ、芦田愛菜は相変わらず上手かったよ
■評価
最終評価は・・・
😀😀●●●|●●●●●
2/10です。
一応バトルシーンは良い部分はあったし、ラストバトルも良かったからそれを考慮してこの点数です。一応Twitterとかだと評価は高めだから娯楽作品を楽しみたい人は楽しめるんじゃないかなと思います。
はい、そんな感じで!
それでは!