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映画『るろうに剣心 最終章 The Final』評価&感想【No.713】

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■作品紹介


公開日/2021年4月23日

上映時間/138分(2時間18分)

監督/大友啓史

製作国/日本

■予告


■あらすじ

日本転覆を企てた志々雄真実との死闘を終えた剣心たちは、神谷道場で平穏な日々を送っていた。そんなある日、何者かが東京中心部を相次いで攻撃。やがて剣心は、ある理由から剣心に強烈な恨みを持つ上海の武器商人・縁との戦いに身を投じていく。

引用元:るろうに剣心 最終章 The Final : 作品情報 - 映画.com

■ネタバレあり感想

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るろうに剣心 最終章 The Final』


「日本のアニメや漫画実写化は失敗が多い」そう世の中が言われているなかハリウッドの出来の差で余計邦画界が絶望していたある日ひとつの作品がそのレッテルを破り捨てた。それが佐藤健主演の『るろうに剣心


豪華なキャストは勿論、アニメ漫画実写化の失敗のひとつ「コスプレ感がないキャラクター像」の作りに成功し、ストーリーは分かりやすく、なによりスピーディーで怒涛な日本の殺陣とチャンバラの良さを生かしたアクションを注目集めて「日本の実写化作品の成功作」として名を馳せた作品がついに2部作公開で完結を迎える


ただ映画というのはやはり好き嫌いは分かれるのは勿論で今までの作品が万人受けしたか、原作ファンも虜にして満足行けたかというのは正直な話微妙な所。確かに大衆娯楽作品としては満足だがひとつの映画としてはそれほど満足してないという意見もあるし、ファンが納得してない部分もあるにはある。俺もそのひとり。


ちなみに今までのるろうに剣心シリーズを俺的に評価するとこんな感じ↓

①『るろうに剣心
😀😀😀😀😀|😀●●●●

②『るろうに剣心 京都大火編』
😀😀😀😀😀|😀😀●●●

③『るろうに剣心 伝説の最後編』
😀😀😀😀😀|😀●●●●

だいたいこんな感じ。個人的には今までのシリーズは可もなく不可もなくって感じですね。とりあえず傑作レベルとまでは思ってはいませんが映画の歴史に名前を刻んだのは確かだとは思います。


本作は所謂原作で『人誅編』ではありますが俺はそのシリーズは原作では鑑賞してません。それを踏まえて今回の感想を語らせてください


まずアクションは毎度の如く素晴らしかったです。進化していたかは分かりませんがとりあえず見ごたえがあったのは確かです。佐藤健のアクションに関してはなんか今までのシリーズに比べると無駄な動きが多かった気がする。シリーズ重ねるごとに動きが重く感じるから年なのかは分からないけど、剣心の俊敏さがあったかは微妙です。


演技に関しても最初と最後以外特に代わり映えがないというか常に死んだような顔していて、気持ちと顔が両立していない感じはしていました。だから俺は今回の佐藤健の演技とアクションに関してはあまり評価はできないです。ファンの方はすみません


それと比べると新田真剣佑のアクションは素晴らしかったです。演技は新田真剣佑の中で一番かと言われたら微妙ですが、アクションに関しては『るろうに剣心』シリーズの中では素晴らしいアクションだったと感じます


序盤のアクションからヤバいくらい鳥肌立ちまくりだし、観ていてストレスがないです。というか観ていてかなり気持ちの良いアクションでした。まさか邦画のアクションで気持ちの良いアクションを観れるとは思わないくらい本当素晴らしかったし、彼のアクションならもっと観たいし、彼のアクション観るためなら何回でも見返していいかなと感じるくらいです。


演技で言うなら有村架純の演技は素晴らしかったと思います。『追憶編』も観てないから近づいてるか分からないし、回想くらいしかないんだけど出てきた瞬間は結構鳥肌もんですね。綺麗とかの常識というかキャラクターの出来上がりとか演技プランが凄すぎるし、とりあえず彼女じゃないとダメと言わしめた演技をしてましたね。


キャラクターで言うなら左之助があまりいる意味がなかった。特に今作は特にいなくてもストーリーは進めることは出来ます。前半はずっと「なにが起きてやがるんだ」を中心とした台詞ばかりを叫んでばかりはしるし、アクションになっても特に見せ場という見せ場はないし、最終決戦でボロボロの状態で台車を押しながらデカイ門を開けようとしますが逆にそれまで寝込んでたやつがなんでデカイ門がある前提で台車を押してきたのかはツッコめるし、あの小さな台車で門が開いたのもなんかバカバカしくて笑えました


伊勢谷友介に関しては毎度の如くカッコいいし退場するのも特に自然ではあったんだけど、少し観てて違和感を感じる部分はありましたね。たぶん台詞はあったんだろうけどその台詞がカットされたんだろうなっていうシーンに違和感を覚えてしまって、観ているときはなんか引っ掛かりは感じました。




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本作の敵キャラクターである縁の動機が弱いというか普通に感じます。特に前作の志々雄真実の動機と比べると動機の深さが浅く感じます。別に比べることはないけど、志々雄真実の動機に関しては観ている人たちも納得は行くものではあるしよりなんでも隠蔽しようとする政治や社会に対する不満という深さもあったりはしました。縁に関しては姉が殺されたからという納得の行く動機ではあるけど、悪く言ってしまうとよくあるような感じではあるんです


その縁の幹部である四人も剣心に襲いかかり、さらに剣心に対して恨み持っている奴らが現れます。前作の十本刀たちよりかは見せ場は全然あったし、かなり個性もあるけど剣士に恨みがあると何回も言ってる割には何に対してそう感じてしまったのかという理由はあまり説明されないです。


個性があるぶん「剣心に恨みを持ってる」というのを何回も聞かされてしつこくそう思わせようとはしてるけど、中身がなければそのキャラに対する共感や感情は湧かないし「ただの悪い奴ら」で終わります。これは勿体ないです。たぶんキャラクターを描くとゴチャゴチャになるかもしれないからそうしたんだろうけど、剣心と対峙した奴ら2人くらいは語らせてやろうぜ。あと結構この4人がヒャッハー言ってたりしてかなりアニメっぽいキャラクターなのもこの映画には合わなかった感じはしました。別の作品に出演する予定だったけど、間違えて『るろうに剣心』に出ちゃった感じの雰囲気でしたね


ネットとかで語られてる「ストーリーがつまらない」という意見がありました。これは確かに言いたいことはわかるけど、一応進行できる程度にはストーリーの中身があるとは思います。


つまらないというよりかは、中身がかなりノッペリしていた。つまりストーリーがどうなるか予定調和だったし、特にデカイことも起きないです。あらすじとか予告を観れば大体のストーリーは予測は出きるし、次に何が起きてしまうのかが分かります。


そして予想してしまうよりも上手なことは起きず、一番残念なのはキャラクターの成長も特にないから全体的にノッペリしてしまうし、それが「つまらない」という原因になってしまってるのかも。個人に3作目で終わらせれば良かった作品だとは思っていたからこの4作目に関しては折角終わったのに無理やり線路を繋げたような感覚で観ている気持ちにはなりました。


キャラクターの成長もなければ動機も薄く、キャラそのものの感情も一定方向。そこでアクションカバーしてるから良いのではと思うけど、確かにアクションは素晴らしいです。ただそのアクションに感情がないからただ「凄いアクションを見せられてる」という感じで観てしまいます。本作に関しては「凄かった」という感じはあるんだけど、このアクションは名シーンだなと思えるものがゼロに近い


前にも言ったけどアクションにも感情は必要だと感じてて、なぜ戦うのか、今どんな気持ちで戦ってるのかっていうのがないと凄いアクションでも心には響かないしただ見せられてるだけの感覚になります。だからノッペリとしたストーリーの中に豪華な俳優人が形だけの凄いアクションでカバーしてるだけの作品になってしまいます


「いやいや、アクションやるだけでも大変じゃん」って意見もわかるけど、例えばCGだらけではあるけれどちゃんとアクションがあった『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でもサノスの戦い方は物語を通じてアクションは序盤と後半では全く違うし、トニー・スタークがサノスと戦うシーンも地球や人々を守らなきゃいけない。けれどサノスという強敵を前に恐怖もあるという戦い方を見せてくれたりなどアクションの中に感情はあります。「いやそれはハリウッドだから」とかって意見はなしよ。


他を語るとたまによく分からないシーンがある。例えば誰かが志々雄真実のコスプレしてて斉藤一率いる警察を騙すシーンとか。あれは何のためにそんなことしてたのか分からないんですよね。別に斉藤一は志々雄真実を追ってる訳じゃないし。あれ京都大火編の序盤のシーンに似てたからそれを再現したファンサービスとか?


そのあと斉藤一がかなりの人数に襲われたのに結構軽い傷で済むのも謎です。後ろにいる部下がボロボロで、大人数に襲われた斉藤一は軽いってどうなっとるんや。
あと序盤の恋愛シーンを匂わすシーンもいらんかったなってのが正直な感想。今までそんなことしてこなかったのになんで急にやってきた


一番勿体ないのは本作の後編と合わせても良かったんじゃないかということ。途中で剣心の過去をダイジェストで流していきますが、これ『The final』だけの作品だったら最悪なシーンだよ。だけどこのあとのBeginningでこの過去編やるらしいからまだ良いけど…。


ただそれでも勿体ないと感じるのはやはりその過去編をダイジェストで映してから話が進むってこと。これfinalとBeginningを合わせてさ合計3時間くらいの長尺でも全然良かったんじゃないかなと思います。この過去編をしっかり撮すことで剣心の辛さや、縁がなぜそこまで恨むのかっていうのはしっかり分かるし、分かるからより剣心や縁に共感しながら話を追えるのに「お前ら知ってるよな」感覚で話進めるからこのあとの話も何があったのか分からないままモヤモヤしながら観ることになるし、そんで特に共感できないまま話が流れるから何も良いことはないです。


何がダメってもともと前後編の作りが個人的に好きじゃなくてこの作品で余計好きになれなくなったこと。つまり汚いんですよ。前編で過去をダイジェストで流して「何があったんだろう」と気になるから後編を見に行く→後編を観て過去を知ったから「そういうことか!じゃあ改めて前編観よ」ってなる→また改めて前編鑑賞するって形ができてしまう。


正直商売上手だなとは思うし、映画も映画で商売だし特にこのご時世だから仕方ないっちゃあ仕方ないけれども、純粋に楽しみで観てきたら商売の匂いがプンプンするってかなりきついぜ。いや前回も前回ではあったけど、今回に関してはそれが強い


ただ観る限りだとBeginningは良い作品ぽいからとりあえずは見に行きます。有村架純の演技も良かったし。
ただとりあえずfinalひとつの作品としてはあまり好きにはなれない作品でした。良い部分もあるんだけど、悪いところが少し目立っていたし、かなり勿体ない作品でした。


■評価

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最終評価は・・・





😀😀😀●●|●●●●●

3/10です。





クソ映画ではないですし、新田真剣佑のアクションも好きだったからこの点数にしています。純粋に娯楽作品として観るぶんには良い作品なのかもしれません。原作ファンがどう思うかは分かりませんが、とりあえず1回鑑賞するのはいいかもしれません





はい、そんな感じで!

それでは!