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映画『ミナリ』すべては雑草が教えてくれた。評価&感想【No.707】

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■作品紹介


公開日/2021年3月19日

上映時間/115分(1時間55分)

監督/リー・アイザック・チョン

製作国/アメリ

■予告


■あらすじ

農業での成功を目指し、家族を連れてアーカンソー州の高原に移住して来た韓国系移民ジェイコブ。荒れた土地とボロボロのトレーラーハウスを目にした妻モニカは不安を抱くが、しっかり者の長女アンと心臓を患う好奇心旺盛な弟デビッドは、新天地に希望を見いだす。やがて毒舌で破天荒な祖母スンジャも加わり、デビッドと奇妙な絆で結ばれていく。しかし、農業が思うように上手くいかず追い詰められた一家に、思わぬ事態が降りかかり……。

引用元:ミナリ : 作品情報 - 映画.com

■ネタバレあり感想

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『ミナリ』(原題:Minari)


今年のアカデミー賞ノミネート作品のなかでは2021年の初鑑賞作品。結構期待が高まっている作品のひとつでもあります。サンダンス映画祭でグランプリと観客賞を獲得したからそれもそのはず。さらに言うと製作国はアメリカではありますが出演が韓国人なので前年度の『パラサイト 半地下の家族』に続くんじゃないかという期待も高まったりしてます


とりあえずひとつ謝るなら「ハードル上げすぎてごめんなさい」ということだけを言っておきたいです。かなり俺も色々と期待はしてたし、かなり推してはいたけれどハードルを上げすぎて作品事態は確実に良いのに「え?そうでもなくね?」という気持ちになってしまいました。これは流石に俺が悪いです。すみません


映画は1980年のアメリカを舞台にし、農業で成功を納めようとした韓国系移民の家族たちの国と国の文化の違いに気づいたり、魔界村並みにやってて泣きたくなる牧場物語のような農業の苦労、家族の絆を描いた物語になっていました。


特に大きなストーリーはないし、大きなイベントはラストくらいしかない。2時間のほとんどが農業の成功や苦労、家族の楽しい時や喧嘩の時、そしてそこでの生活を撮している作品にはなります。とりあえずひとつの家庭の少しばかりの物語をスローライフを取り除いた映画と思えばいいです


ただひとつ突飛として言えるのは最初からピリピリしているということ。父親はウキウキしているけど、横にいる妻は不満そうな感じで農業を始める土地と家にたどり着く所からスタートします。


父親は「ここでデカイ農業やるぞ!」とかルフィみたいに高らかに夢を語りますが、妻はグチグチというか不満を垂れ流します。そもそも妻に関しては「聞いていない」という台詞も言ったりしてかなり父親は自分勝手に活動したりします。


それでも父親の暴走機関車ぶりは止められず自分勝手に事を進めてしまう。例えば印象的なのは地下水が止まったから勝手に水道水から水を湧き上げて野菜に水を与えたりして。そのせいで家の水道は止まるし、それで家計が危うくなったり。こりゃあいかん。無限列車でもそんなことはせん


ただそれでも父親が何故そこまでするのかというのも理由は劇中で話されています。「子供に成功した姿を見せてあげたい」「一生ヒヨコのケツを見る仕事なんて嫌だ」と。


だけれど父の言ってることは分かるけれど果たしてそこに本当に周りが見えているのか疑問にはなりますよね。言ってることも自分勝手ではあるからそこに妻や子供のことを考えているのかと言われたら微妙ですよね


周りが見えないまま自分の事ばかり考え、そして様々な事件が発生してより視野が狭くなってしまう。そうした人のいけない部分を優しい映像と音楽で表現した作品なんじゃないかなと感じました。


そうした視野が狭くなってくると、ただ道端に生えている雑草が実はかなり美味しくて栄養もあり薬にもなるということを知らないまま進んでいく。人生は雑草でも良いから地道に生きて、より視野を広くしていかないとダメだよというのがたぶんおばあちゃんのキャラクターでありこの映画のタイトルに込められたものだったのかなと。


全体的に観ると様々なキャラクターの視点で描かれていてよりキャラクターが深く掘り下げられて、落ちたり上がったりのキャラクターの絆の描かれ方はかなり上手いなと思いました。また映像や音楽もかなり繊細でもありましたね。


人生で何が大切かというより人生にとって忘れてはいけないことを教えてくれる作品で、観ていてかなり不思議な作品でもありましたね。映画のキャラであるおばあちゃんが段々好きになるようにこの映画もだんだんと好きになってって、結構懐かしい気分にはなれました。


ただやはり期待しすぎてしまって、その期待とは裏腹に結構あっさりと終わってしまったからあまり余韻がなかったです。これは自分がいけないんだけど。ただ全体としては良い作品ではありました。


■評価

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最終評価は・・・





😀😀😀😀😀|😀😀😀●●

8/10です。


作品としてはアカデミー賞にノミネートされたのは納得の作品でした。農業の辛さ、国の違い、視野の狭さで大切なものが見失っていく怖さはあるけど全体的にスローテンポで観やすく優しい作品だったんじゃないかなと思いました。





はい、そんな感じで!

それでは!