■予告
■あらすじ
ニューヨークの高級ホテルに引っ越してきたジェリーと、そんなジェリーを相変わらず追いかけるトム。新人ホテルスタッフのケイラが働くそのホテルでは、世界が注目するセレブカップルのウェディングパーティが行われようとしていたが、トムとジェリーのせいで台無しになってしまう。汚名返上のためタッグを組むことになったトムとジェリーが、世界一素敵なウェディングパーティを開こうと奮闘する。
■ネタバレあり感想
『トムとジェリー』(原題:Tom and Jerry)
誕生から80周年を記念した実写とアニメが融合した長編作品。一応実写映画とは言われてますが、無理にトムとジェリーがリアルな形で実写化はされてないのでどちらかと言えば『ロジャーラビット』や『メリー・ポピンズ』みたいな感じ
80年経つと言えば『トムとジェリー』がアカデミー賞を受賞した作品とかなんて普通に戦争中真っ只中(『勝利は我に』1943年公開)でYouTubeのコメントとか観てたら「日本が国のためにとか言ってる間に、アメリカは余裕でアニメを作るんだからそりゃあ負けるわ」ってブラックジョークがあったけどこれに関しては笑っていいのか困ったりはした
それでも老若男女愛されて、誰もが楽しめる変わらない芸風で今も生き続けるのはかなり凄いことだと思う。そんな自分も大好きなシリーズの映画化だったからかなり楽しみにはしてました。
ストーリーはかなりシンプル。ニューヨークで新生活を送る予定だったトムとジェリーがあるホテルのある豪華な結婚式をムチャクチャにしてしまい、その結婚式の新人マネージャーであるクロエ・グレース・モレッツ演じるケイトと新しい結婚式を作る話です
とりあえず良かった部分から上げていきます。ただすぐ話終わるかも。いい部分は思ってたよりも観やすくて楽しい娯楽作品だったなということです。コロナで大作ハリウッド映画の延期が続いててハリウッド映画好きとしては久々に笑えて楽しい作品に仕上がってたんじゃないかなと思います。
あとキャラクターのアニメも良かったです。さっきも言ったけどトムとジェリーは実写化ではあるけど、どちらかと言うとアニメと実写を融合した作品になってます。トムとジェリーのキャラデザは皆が知ってる2代目か3代目辺りではあるし、トムとジェリーと他キャラクターのアニメも思っていたより柔らかい感じで可愛らしいし、ピカチュウやソニックみたいにリアリティーを求めすぎないデザインになってて、この方向性はかなり良いと思います。
たぶん『ロジャーラビット』を現代でやったらこれくらいのレベルなんだろうなって感じはしますね。『ロジャーラビット』と言えば彼の作品に『トムとジェリー』も入れる予定だったけど大人の事情で入れられなかったから、仮ではあるけどファンはその果たせなかった夢が叶えられたと思えばそれだけで素晴らしいものだと感じるでしょう
それからやはりアニメ版の『トムとジェリー』のネタも登場したのは嬉しかったです。トムのピアノシーンも「ピアノコンサート」を思わせたり、トムの耳から耳へ通るジェリーもあったり、スパイクのたんこぶを戻したらまた出てきたりするのもあったり、こうした小ネタを見つけるのも楽しいのかなと思います。
良いところは以上でこれから不満点を上げます。とりあえず一番この映画で感じたのは「現実に『トムとジェリー』がいなくて良かったな」と思ったことです。これの何が不満なのか説明すると、『トムとジェリー』はアニメだとかなり散々に家をボロボロにするまで喧嘩をして、なんかかなりアイデア満載な戦い方をして迷惑をかけます。けれどそれが観ていて楽しいし、笑えます
実写でもホテルを散々にボロボロにしたり人々に迷惑をかけます。確かに笑えるには笑えますが同時にこれが現実じゃなくて良かったなと感じるし、彼らのせいで結構メチャクチャになるのがより実感できます。さらに人間キャラが思ったよりドラマがあったりするから彼らがその被害でどれだけ迷惑をかけてるのかというのも共感してしまうんです
つまりアニメで観ていて良かった「笑える」とかよりも実写はそれよりも上のリアルで交えるから観ていて「辛い」という感情が勝ちます。共感性羞恥と同じかと言われたら少し違いますが、けどそれくらいの気持ちにはなりました。
けれどドタバタコメディとしてはこれくらいがたぶんベストだし、なにも考えずに観る方が正解なんだけど個人的にはなにも考えないというのが恐ろしいからこういう感想になってしまったので、これに関してはこういう感想もあるんだとスルーしていただければ幸いです
二つ目がアニメと実写の融合の仕方です。トムとジェリーのアニメは素晴らしいとは言いましたが、そこに実写と合体させると話しは別です。アニメは良いんだけど、そのアニメキャラが動くアニメが逆に観たかったというか別に実写と合成しなくてもよくなかった?って部分はかなりありました。
逆に言えばこのストーリーやギャグを果たして『トムとジェリー』じゃなければダメだったのかと部分もあるし、別にバッグス・バニーでもミッキー・マウスでも成り立つ話には感じました。
それにアニメと人の接触があまりにも少なすぎるから「これどうやって撮影したんだろう」って驚きはあまりないし、だったらこれも『トムとジェリー』でなくても良かったです。
同じワーナーの『ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション』という作品もこの作品より人とかなり接触したり、『ロジャー・ラビット』とかはもう人がアニメを掴んだりするのは当たり前でしかもアニメが実写世界と融合するならその逆の実写がアニメ世界と融合してさらにはジャンルをガラッと変えたりしますからね。何より車のキャラが車に乗るんですよ?それが1988年に出来てるのに何故退化するのか
それは今作は俳優はただアニメキャラと対談して、暴れる係はアニメキャラ。こりゃあ「悪いのはお前」と目先が行くのはアニメキャラに決まってる。
そもそもハリウッドはこうした形式の作品を何度もやってるのに、その場にいないその場に存在しない物と対談する演技が毎度下手に見えるのは俺だけかな。いっそ毎回オーバーなリアクションする邦画に任せてもいいと思う。
その3はあまりブラックなコメディがなかったのが残念。ショートアニメを観た方なら分かりますがかなりブラックなコメディも充実しているのが『トムとジェリー』ですが、やはり子供向けだからか子供も見に行くからなのかそれは抑えられてましたね
ただファンからしたらパンチがあまりにも弱い。もっとお前なら出来るだろ!ってシーンは何度かありました。だってショートアニメなんて爆弾とか、謎の薬とか、殺し屋とかもいるんだからね。そりゃあ笑えても物足りなさはありますよ。
とりあえずまとめると誰もが楽しめる作品ではあるけどファンはあまりパンチが弱すぎて不完全燃焼で終わる作品だったなと感じました。
■評価
最終評価は・・・
😀😀●●●|●●●●●
2/10です。
クソ映画ではないけれど期待してたよりもガッカリな作品にはなってしまいました。ちなみに下に俺の好きな『トムとジェリー』作品を記載しときます。
本当はもっとたくさんあるんだがこれくらいで
はい、そんな感じで!
それでは!