今話題の短編ストップモーションアニメ『PUI PUI モルカー』
この流れでストップモーション作品に興味が湧く人がいるとは思います。いやいると信じたい
そこで今回は個人的にオススメなストップモーション作品を軽く紹介していこうと思います。
どうでもいいけど、今年公開の映画2021年に入ってまだここでレビューしてないでござる
①『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』
言わずと知れすぎて最早説明不要なハロウィーンを代表する映画。ん?クリスマス映画か?どっちでもいいや。
ダークながらもカラフルなティム・バートンらしい世界観と愛くるしいキャラクター、子どもから大人でも楽しめるミュージカルアニメです。ストップモーション映画の入門編としてはかなりオススメ
オススメポイント:犬の幽霊ゼロがかわいい
②『ファンタスティック Mr.FOX』
動物たちが二足歩行で歩きながら、子どもは観てるだけでも楽しめるし、大人は考えさせられる作品。イケメンキツネが大好きな人にはオススメ
厳しい現実と理想を描きながら家族の絆を見せてくれて、たまに笑わせてくれる。映像も綺麗だし話はポンポン進むから飽きそうで飽きずに観れる。ただしっかり観ないと置いてかれる
オススメポイント:キツネがもふもふしてる
③『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』
最近公開された『ひつじのショーン』シリーズの映画作品。このシリーズ事態もストップモーション作品としては有名な部類なんじゃないかな。
俺は『ひつじのショーン』の映画は恥ずかしながらこれしか観てないけれど、かなり面白くて楽しかったのは覚えてる。前半とかはかなり良い意味で馬鹿馬鹿しいんだけど、後半は結構映画的にも面白くなるしなんか感動した。なめてかかったらヤバいやつだった系作品
オススメポイント:羊がもふもふ
④『ぼくの名前はズッキーニ』
ストップモーションアニメでありながらかなり実在的な作品。ストーリー事態が児童養護施設の話ではある。だけれど施設に入るまえは悲劇であっても、施設は決して悲劇ではない。全体を通して心が暖まる作品
キャラクターはかなりアニメ的でデフォルメされているのに何故か観ている時は現実味がある。子育てができない親は子供の気持ちや尊重を聞かないから上手くいかないんだというメッセージも込められているからお子さんがいる人にはオススメ。
ちなみにこの作品今年日本で舞台化されるらしいですよ
オススメポイント:ズッキーニたちの部屋の中での雪合戦シーン
⑤『メアリー&マックス』
実在した人物の話をもとに作られたストップモーションアニメ。絵柄的に好き嫌いは別れる。ただ個人的にオールタイムベストに入るか入らないかではあるがかなり好きな作品ではあるし、感動できる。
確か2つくらいショッキングなシーンはあるけれど、文通を通してふたりの絆の描かれ方は素晴らしかったし、友情の大切さと生かされてるし生きてもいるということを教えてくれるヒューマンドラマ。少しハードルは高くなるが『ヴァイオレッド・エヴァーガーデン』のストップモーションアニメ版と思ってください。このラインナップの中で一番のオススメ
オススメポイント:全部と言いたいが、特にラスト
⑥『クーキー』
赤色のクマ(本人曰く本当はピンク)の人形がごみ捨て場から脱出し森に住んでいる村長と家に帰る話。
ストップモーションというより人形劇に近い部分がある。けれど自然と動物と融合させたストップモーション作品はたぶんこれだけだと思うし、終始どうやって撮影したのか気になる部分も数多くある。
ストップモーションをしながら虫や動物と一緒に撮影していて常に偽物感は感じられないから凄い。そして映像が綺麗。後半からはカーチェイスもあるから、少し変わった作品を観たい方にはオススメ
オススメポイント:カーチェイスともふもふな動物たち
⑦『アノマリサ』
チャーリー・カウフマン監督、脚本を手掛けた本人は初のストップモーション作品。初めてとは思えないクオリティだし、ストップモーションアニメだけど普通に実写映画を観てる気分になる。絵的にも見ごたえはあるし、脚本も「流石だな」というレベルです。
かなり大人向けだし、人形アニメだけど男性のアソコも撮すしセックスシーンもあります。ただ俺的にこのセックスシーン今までの映画の中でベストに入るくらい好き(変な意味じゃなく)
自分の日常が退屈な人、自分が何者なのか分からなくなってきているという人にはオススメな作品です
オススメポイント:セックスシーンとエンドロール
⑧『こま撮りえいが こまねこ』
ネコの主人公が中心の短編を集めたような映画。キャラクターはこのメンツの中だと一番可愛く愛くるしいし、1時間ほどの作品。
特に目新しいストーリーはないし、台詞も「ニャー」とかバックで流れる曲の歌詞くらい。つまりほぼ台詞は無し。それでも子供はかなり楽しめる作品であるのは間違いないし、序盤の話は映画好きからしたら面白い話になっている。とりあえず癒されたい人にはオススメ
オススメポイント:ネコがかわいい
⑨『キングコング(1933)』
特撮映画?と思いきやキングコング事態がストップモーションとして動いている作品。今観ると白黒だし、映像や演出はチープに感じるけれど、100分という短い上映時間ではあるが飽きずに観れた。
思っていたより迫力はあるし、かなり怖い。年を重ねてキングコングのリメイクは何作も出てきたが人間のクソさや怪獣そのものの怖さを体験したいのであれば俺はこっちをオススメしたい。
ちなみに同じ怪獣映画で『原始怪獣現わる』もあるが一応観ても構わないが初代『ゴジラ』と比べたら少しガッカリするかな。どっちが良いとかダメとかいうのはいいけどパクリだ云々の話は無しね
オススメポイント:祭壇のシーン
⑩『血の紅茶と紅い鎖』
ダークな雰囲気を醸し出す観ているときに不安になる作品。ただ登場人物たちはかわいいネズミとか出てるからそれでカバーしている。所謂暗いおとぎ話。
ストーリーはシンプルながらも台詞は一切ないから観ている人が創造力を働かせないといけないし、映画そのものにメッセージ性もあるから難解なストップモーション作品になってる。人それぞれ意見は違うだろうし、好き嫌いは別れる
オススメポイント:血の紅茶をめっちゃグイグイ飲むネズミ
その他
10選には入らないけどオススメなやつを紹介。
例えば『レゴ(R)ムービー』は正直ストップモーションアニメではないです。ストップモーションに見えて実は実写以外の部分は全部CG映像。けど動きや演出はまるでレゴでストップモーションで作り上げたかのような仕上がり。大人も考えさせられる作品。こういうのもあるよって感じで観ても良いですね
YouTubeに上がっている作品で言えば2014年に投稿された『Jank Head』という作品。こちらはひとりで製作したにも関わらずその圧倒的クオリティと世界観に注目が集まりました。続編でないかな
あとはクエイ兄弟の短編とか、NHKの教育テレビの『ニャッキー』や『コックンタック』『ジャム・ザ・ハウスネル』とか、あとは王道で『ピングー』とかね。とりあえずキリがないくらいストップモーションアニメってハズレがないと思う。
ストップモーションって「◯◯年製作に費やしました」って評価されがちだけど、そこじゃなくてストップモーションだからこそ出きる世界やストップモーションなのにこんなことも出来てしまうのかっていうのを個人的には評価してほしいと感じる
それに長い年月を費やしてるから製作陣は普通よりキャラクターに愛情湧くから良い作品を作ろうという気持ちが見えるし、長い月日があるから脚本もより練られて深みのあるものになる。
大変ではあるけれどゆっくり作り上げてる人の世界がしっかり映し出される芸術作品なんじゃないかなと感じます。
全部観ろとは言わないけどモルカーでストップモーションに興味が湧いたなら是非観てほしいです