■作品紹介
公開日/2020年10月23日
上映時間/90分(1時間30分)
監督/竹本聡志
制作国/日本
■予告
■あらすじ
人々を応援することを生業とする「応援屋」の5人は、日々の依頼をこなしながらも、単なる便利屋となってしまっていることに悩んでいた。そんな彼らのもとに、東京の離島・雷神島にある雷神高校の教師から依頼が届く。その内容は、廃校が決定した同校の生徒たちのために、島の伝統行事である「雷神祭り」の復活を手伝って欲しいというものだった。島民たちが恐れる呪いの存在や、復活反対派の生徒たちとの対立など様々な困難に直面しながらも、祭りの復活を目指して奮闘する彼らだったが……。
■ネタバレあり感想
『オレたち応援屋!!』
ジャニーズアイドルのA.B.C-Zの5人総出演の作品。元々は彼らの舞台作品でそれをキャラクターなどを一新して映画化した作品らしいです。勿論この舞台版は観たことないし、彼らの演技も記憶が正しければこれが初です
とりあえずこの作品を軽く説明すると応援屋という5人の青年たちが様々な場所へ赴き応援をします。そんな彼らが東京の雷神島という架空の島で高校が廃校するから20年前に無くなった伝統の祭りの復活を手伝って欲しいという依頼が来ます
ただ島の学生半分は賛成ですがもう半分は反対でどうするか悩んだり、また祭りをやった人たちが呪いにかかり島中がそれに恐れてしまったりとそんな中どう復活させるかというのがこの映画の話でとりあえずもうこれで映画の60分くらいは話しました
とりあえず簡単に話すとA.B.C-Zを売り出したいような感じの作品でA.B.C-Zはギャグも演技もしっかりできますよって言いたかったつまり今まで通りのジャニーズプロモーション作品です。もしそれが目当てなのであればかなり失敗はしてます。
観ていてあまり演技が出きるとは思えなかったしギャグも出きるよとは思えないし、見終わったあと彼らを好きになるかと言われたら初見の人はあまり好きになる確率は低いです。プロモーションやるには良いんですがやるならやるでしっかりやってほしいです。これを観て彼らの印象と言えばダンスが出来て福田雄一に呼ばれそうな変顔が出きるくらいでしょう
ただ正直全体的につまらなかった理由の8割は脚本でよくこんな表面事でしか動かない脚本をやろうとしたなと逆に関心が持てます。とりあえず祭りを盛り上げて、喧嘩して、問題が起きて解決して、祭りを盛り上げるの流れでその中でキャラの深堀とかないから全体的に映画が表面的だし、中見がないからいちいち何に怒って何に泣いてるのかいまいち分からないから特にあるキャラクターが怒って泣いちゃう流れなんて本当笑えないこの映画の唯一のギャグシーンですからね
笑わせる為にわざとらしく変顔もそうだけど変にキラキラしたエフェクトをつけたり、わざとらしく身振り手振りにSEつけたりしてね。最近良い邦画ばかり見てきたからこんなのも絶滅してるかと思ったらまたやってたんですね。鬼滅の鬼のようにしつこいですね(突然流行に乗る)
なんか「この島にWi-Fiありますか?」って聞いてて、少し時間たった別のシーンで別のキャラクターが「ウィフィあるじゃん」とか言っちゃうのもわざとらしいし、いや間違えた奴お前もその話聞いてたから余計その間違いがわざとらしいから笑えないんですよ
キャラの気持ちもよく分からない部分があってかなり脚本のボロボロさが観られます。島の高校生6人のうち三人が祭り再開の賛成派でもう3人は反対派です。
賛成派は最後の思い出作りをしたいし、島を盛り上げたいからという理由で反対します。それは分かります
ただ反対派の理由がごちゃごちゃしてるというかしっかりとした理由があまり聞こえないんですよね。反対派は島から出ないで島で暮らすけど賛成派の思い出作りに勝手に巻き込むなといいます。けど高校がなくなる条件と島を盛り上げたい気持ちは一緒なんですよね。なんか聞いてて納得しないのはよくあるイキった高校生がとりあえず理由つけて参加しないやつにしか見えないんですよね
ほらよくいたじゃないですか。文化祭とか参加しないやつがいてイキってて「いや文化祭とかダサいじゃん。勝手に巻き込むなよ」とか言うやつ。本当はただただメンドクサイだけって言うね。そのイキり具合の証拠に参加しない理由のひとつに「島の秩序が乱れるから」とか言い出しますからね。うわーダサっ!!!
応援屋も応援屋で個性的なキャラクターたちが勢揃いしてる割には全員表面的な奴らばかりなんですよね。頭良いぽいやつとか元気っぽいやつとかお兄さんぽいやつとか。それが全員表面的でじゃあそのキャラクターが生かされてるかと言われたら生かされてはいません。たぶん生かされたの1人くらいかな
また応援屋の存在事態も必要か疑問なんですよね。まず島の祭りを再開するために応援屋が派遣されますが別に島の中で応援はありません。てか応援シーン序盤だけしかないし、彼らがやってたのは祭りの再開を手伝い、呪いの秘密を探り、一緒に祭りを踊るという安いバラエティ番組みたいなことをやります。
ん?よくある仕事のヘルプつまり応援のことを言ってるのかな?はは、笑えね
応援屋も応援屋で人々を応援したい気持ちで始めたわりには金を巻き上げます。別に料金は発生するのはいいけど、かなり要所要所金ばかりの話が入るから「こんな奴らに応援されてもな」となります。人を応援したい気持ちがあるわりにはずいぶんと金ばかり気にしてて、金ばかり気にする奴らに色々言われてもあまり説得力はないです
応援屋で稼げないからそれを繋ぐ為に便利屋として金を稼ぎます。ただ「便利屋なんて嫌だ!」とか言い出したりしてなんかワガママばかりなんですよね。最終的に「便利屋も便利屋で誰かを助けることも応援になるんだ」とか言い出しますからだったらもう応援屋の意味なくね?最初から萬屋とか便利屋でいいじゃん
一番最悪なのは呪いの件ですよね。呪いというか社会的にどうなのって部分が数多くありました。まず神社の鍵を黙って取った役員が神社の扉を開けたのを応援屋のせいにする。それで場を納めるのはこうするしかないと言いきる
銅像の頭が事故で取れたとはいえ変顔で乗り切り黙る。また別のシーンでその流れがありますが、もうなにか開き直ったのか頭がとれた銅像をとれたまま学校に持ってくる荒業を見せます。ただ正直ここまでは可愛いほうです
最悪なのはここからで呪いの正体が実は町役場の役員がやったことで家の窓ガラスが割れたり、畑が荒らされる呪いも全部役員がやったことだといいます。さらに応援屋が来てからも夜中家の敷地内に侵入したり、祭りの備品をボロボロにしたり、最悪の場合映画のヒロインを轢き逃げしようとしましたからね。車には接触しませんでしたが転んで足を折って怪我を負わせましたからね
これの指示が町役場の町長でその指示を受けて行動したのがお笑いコンビみたいな役員2人とかなり社会的にどうなのかと。さらにそれをやった理由が町長が「20年前に祭りの翌日娘が死んだから」とかなんとか。なんですか新手のお涙頂戴ですか?それで映画が大ヒットするとでも?
その呪いの正体を聞いた島民たちはなんて言ったと思います?
「呪いじゃなくて良かった~」
…………可哀想に。呪いにビビりすぎて頭がサイコパスになりやがった…。
とにかく役員たちがやった社会的に問題になりそうな事件は祭りの呪いじゃなかったから、町長の娘さんが死んだ悲しみからだったからというクソ過ぎる理由で揉み消されました。本当これに関しては胸くそ悪いです
そのあとも町長が一緒に祭りを楽しんだりとか、エンドクレジットのおまけ映像で役員2人が呪いのようなことを裏でどうやってたのかという映像を面白く可笑しく撮してたりしてて、さらにそれが胸くそ悪くなりましたね
さらに応援屋たちも序盤マラソン大会で完走したデブの子に頑張ったなとか良いながら腹を強く掴んだり、正直視聴者でも分かるようなブサイクな男性に対して「なんだその変な顔!」と言ったりと人間として問題な部分もあったり、さらに女風呂を覗くシーンもこんなご時世なのに笑えるからみたいな感覚で撮影したりしてましたからね。しかも2回も
どうせまたイケメンだから許されるんだろうな
全体的にもうキャラクターの良い部分が見つからないし、脚本もボロボロだからこの映画の良さが見つからないし、誰かを応援するって素晴らしいとかってならないんですよね。それまでなら良いんですが本当に社会的に人間的にダメなところも平気で笑いにしようとしたりして純粋に嫌いな映画になりました。
演技の下手さとか、脚本のボロボロさを受け入れてどれだけ楽しめるかとかそういう問題じゃないんですよ。どんなに心が広くても仮にどれだけ彼らのファンでもあまりこれは許されないですよ。本当クソな作品でした。
■評価
最終評価は・・・
😀●●●●|●●●●●
1/10です。
本当は0点にしたいですがラストの祭りのダンスは良かったので1点にしてます。ただ祭りの舞いもろくに出来なかった奴らがあんな高いレベルのダンスできるのかというツッコミもありますが。まぁいいや
はい、そんな感じで!
それでは!