■予告
■あらすじ
湖に面した芝浜高校。人見知りだが監督としてすぐれた素質をもつ浅草みどり、カリスマ読者モデルでアニメーターの水崎ツバメ、金もうけが好きなプロデューサー気質の金森さやかは、「映像研究同好会」を結成し、自分たちが思い描く“最強の世界”を描くためアニメーション制作を開始する。
■ネタバレあり感想
『映像研には手を出すな!』
湯浅監督もアニメで手掛けた『映像研には手を出すな!』の実写映画版。本作はドラマの放送後5月に公開予定だったもののまぁアイツのせいで9月に公開が先延ばしになってしまった本作。主演は乃木坂46の齋藤飛鳥(かわいい)、山下美月(かわいい)、梅澤美波(かわいい)。
原作とアニメは観たことないですがドラマ版は鑑賞しています。齋藤飛鳥が普通に演技が上手いのが驚いたし、なにより深夜ドラマなのにCGのクオリティがスゴいなと感じました。それに実写版オリジナルキャラも含めるとかなりの数のキャラクター数がいるのにそれをしっかり生かしきれてたのも素晴らしいかったたし、良い意味でバカを振り切った作品だったなというのがドラマの感想です
映画としての感想を言うならただのアイドル映画ではなく誰もが楽しめる娯楽作品であり、創造性や何かに夢中になる素晴らしさを描いた作品に仕上がりましたね。ただ結構ごちゃついてた印象はあります。
正直な話もうこの言葉だけでこの映画が語られてしまうレベルで多くは語れないけど、だからと言って別に中身がない作品ではないんだよね。中身がなかったらこんなに楽しく観れるはずはないし、2時間があっという間には感じられないはずはないんだよね
笑える箇所は何回かありましたが全然笑えないなというところはひとつもなくて、相変わらずキャラクターが多いけれど上手く使い分けられてていて、そうした中でもメインキャラの個性がドラマよりも引き伸ばされていた印象はあります。
映画に音響担当のキャラクターが登場しましたがこの映画の良かった点のひとつがその音響です。なにもない場所で音だけで何が起こってるのかという想像するシーンがありましたが、このシーンはまさに映画体験ではあるしかなり楽しめたシーンです。音響のクオリティも普通の劇場で観ているのにかなり高くて製作陣のこだわりを感じます
それからやはり主演3人ですね。齋藤飛鳥は本作も良い演技してくれたし「はじめてのおつかい」のパロディもかなり可愛くて笑えたし、山下美月もラストの演技は特に良くてやはり存在感はあります。梅澤美海もキャラクターに一番ハマってはいましたが、あの髪を結んでラーメン食べてからの寝顔がかなり最高なんですよね!いや最高だから皆刮目しろよ!
不満点をあげるならとにかく色々と詰め込んでしまった感はありましたね。原作を知らないから何話から何話までを入れたのかは把握はしていませんが、とにかくトントン拍子で進んでいき、とにかく2時間の以内で全部入れたいというのが分かります。
前にも言ったんだけど邦画ってなんで2時間で話を終わらせないといけない映画多いんでしょうかね。その時によって90分にも130分とかでもやっても良いと思うんですよ。それが出来なくても原作のいらない部分をカットして詰め込みすぎないようにするのもひとつの手だとは思います。
だからトントン拍子に進むから三人がバラバラになったりまた元に戻ったり、一人一人の葛藤や悩みが結構早く解決するからあまりキャラクターの悩みとかに心を寄せるという時間がなかったです。作品事態がダラダラとするよりかはポンポン進んだ方が合ってるには合ってるんですが
例えば雨に打たれた齋藤飛鳥が突然今作ってるロボットアニメではなくて別のを描こうと期限ギリギリの中で突然話すシーンがあります。このときの齋藤飛鳥の台詞の気持ちも理解できるし、梅澤美海の「あんたがダメだと思うから作品もダメになる」という台詞も結構好きな台詞なんです。
ただそれでもこの悩んでしまう部分とか、突然持ちかけてしまうシーンとかがかなり突然なんですよね。たぶんキャラクター的に突然そう思ったというのもあるかもしれませんが、ただこれ以外にも「なんで急に?」とかってシーンはあったからだったらもう少し先も言ったキャラの葛藤や悩みをより描くべきでした。
それから本作浜辺美波も出てて、浜辺美波が出ると結構話題になりました。ただ浜辺美波が演じたキャラがストーリーは動かすには動かすんだけどそこまでキーパーソンかと言われたらそうでもないし、映像研3人と特に絡まないから特にいてもいなくてもいいキャラクターなんですよね。
人工的の台風でストーリーが動くなら普通に自然現象の台風でも良いわけだから彼女ひとりの重要性は感じられなかったし、浜辺美波が出るよと宣伝したから期待した自分も悪いけど期待した分がっか りだったし、あのキャラなら浜辺美波が演じなきゃいけない理由も思い付かないので言っちゃえば使い損なんですよね。
けれど全体的に観れば2時間あっというまに感じられるし娯楽作品としては十分な作品になってます。ストーリーは分かりやすくて常に「面白い」が続く作品だから観てて飽きないとは思います。
また人が夢中になれる素晴らしさ、何かを「好き」になれる素晴らしさを描いた作品で『前田建設ファンタジー営業部』ほどではありませんがクリエイティブな ものに対しての情熱も感じられる作品にはなってました。
■評価
最終評価は・・・
😀😀😀😀😀|😀😀●●●
7/10です。
この点数だけど何回でも観れる作品なんじゃないかなと思います。考察という意味ではなくて、なんか元気になりたい時に観るにはもってこいの作品です。是非一度鑑賞してみてください
あドラマ観なくても一応大丈夫ではありますよ
はい、そんな感じで!
それでは!