■予告
■あらすじ
親同士の再婚で姉妹になったミアとサーシャ。まだどこかぎこちない娘たちの距離を縮めようと考えた父親の提案で、2人は週末に行われる船中からサメを鑑賞するツアーにでかける。当日、現地で偶然友人たちと出会った2人は、マヤ文明の遺跡が眠る海底洞窟を目指すケーブダイビングに誘われ、海に潜ることに。神秘的な海底遺跡に目を奪われる2人だったが、複雑に入り組んだ遺跡を前に迷子になってしまう。そして、そこには盲目の巨大人喰いサメがいた。
■ネタバレあり感想
『海底47m 古代マヤの死の迷宮』(原題:47 Meters Down: Uncaged)
サメ映画の王道『ジョーズ』から始まり、様々なアイデア勝負なサメ映画が作られる昨今。最近だと鮫鑑賞の檻の中に閉じ込められたり、小さな場所で鮫と対峙したり、また少し前だと幽霊なサメや竜巻なサメや頭数で勝負するサメとか様々な奴らが登場。いっそのことそろそろサメ映画のアッセンブルとかありませんかね?
そんな中今回は海底に沈んだ古代マヤ石碑と迷宮出身の盲目なサメさんが本作の主人公。ただ別に盲目なサメというだけで別にそこまで珍しいタイプでもないんだよね。いっそのこと古代の石碑から産み出された古代のサメとかにしろよ
ちなみに古代の石碑とか話しているし、映画のタイトルもマヤ文明と書かれているから一見すると『インディ・ジョーンズ』シリーズみたいな特に宝は探さないけど歴史的迷宮の中を抜け出す海バージョンみたいな感じかと思うやん?鮫はただの飾りで迷宮の中の試練的なひとつかと思うやん
全くそんなことはなかったよ。むしろ女子グループのひとりが「マヤ文明の祭壇が~」とか言って序盤で見たっきりで、後半からは特にマヤ文明云々はかなり忘れられてたし、見ているこちらも忘れていたんだよね。
だからマヤ文明の石碑が仕掛けるトラップを潜り抜けて脱出するというのを期待する人はかなりガッカリするし、後半からは海を舞台にガッツリサメとのかくれんぼが始まるんだよね。
そんな鮫たちにとってはかなりのプレッシャーだし、それを期待してた人にブーイングはまっしぐらだから余計なお世話だよね。かわいそうに
いっそのこと終盤マヤ文明の力が働いて不思議な力が鮫に宿って開眼してなんかスゴい力を得ればまだ面白かったのなぁ
それにツッコミところも何点かあるんだよね。例えば鮫が小さな海中探索機を音に反応して食いちぎって真っ二つにするんだよ。ただそのあと主人公たちを追いかけた際彼女達が金網で道を塞ぐんだけど、なんであの機械を真っ二つにできたのに金網は壊れなかったんだ?金網強すぎだろ。毎回他の映画だと脱走や潜入されたりする使い物にならないやつのクセに
それに4人の女の子達が海へ潜る際「仕事の人たちがここへ置いた」と言われるウェットスーツが何故か4人ともピッタリなサイズのウェットスーツが用意されてたのは置いとかないけど置いといて、4人それぞれ色が違かったり、顔全体が見えるゴーグルまでスタッフに用意してくれたのに誰が誰だか分からないんだよね
これに関してはキャラの描かれ方が極端に薄いのが悪いかな。外見なら誰かは分かるけど、どの子がどの性格なのかも明確ではなかったし、あのグループも本当に仲良しグループなのか分からないんだよね。主人公も家族間で何があって何に悩んでいるのかも映画内ではあまり明かされずに、あらすじを見てやっと分かるのも映画としてはどうなんだろう
それに比べて鮫グループは良いよね。皆ビジュアルはカッコいいし、同じ外見なんだけど何となくどの子がこんな性格なんだろうなってのも分かるし、何より鮫グループが「お腹が空いたから遊びに来ている人間どもを食べちゃおうぜ!」という1つの目標を達成しようとしているし、その割には撒き餌に釣られて観光客を楽しませるユーモアもあったりして良いんだよね
ただその前に出てきた小魚が女の子たちを威嚇する際、何故か蛇のような「シャー」という声で威嚇するのは笑ったね。そもそも魚が何故声出ちゃうのかも謎だし、声を出すのにしてもなぜその音をチョイスしたんだろう
ちなみに観た人は「なんで血の匂いとかよりも先に音を聞き付けてやってきたんだろう」と疑問を持った方もいるはず。
実は鮫は耳はありませんが耳穴は存在していて、さらに嗅覚よりも先に聴覚の方を敏感に捉えるんですよね。この音こそがかなり鮫にとっては重要だったりするんですよね。たまに映画とかサバイバルバラエティ番組で鮫が来たら「あまり大きな音をたてて泳ぐな」と聞きますがそれが理由なんですよね。ちなみにこれは鮫が特別というわけではなく、魚のほとんどが持っている仕組みなんですよ
本日のトリビア
サメには耳はないが耳穴が存在し嗅覚よりも聴覚が重要
1へぇ
■評価
最終評価は・・・
😀😀😀😀●|●●●●●
4/10です。
……………ところでなんで今日はこんなにも鮫目線で映画を語ったんだろう
はい、そんな感じで!
それでは!