■あらすじ
グリーンベレーの戦闘エリートとして活躍していたジョン・ランボーは、いまだベトナム戦争の悪夢にさいなまれていた。ランボーは祖国アメリカへと戻り、故郷のアリゾナの牧場で古い友人のマリア、その孫娘ガブリエラとともに平穏な日々を送っていた。しかし、ガブリエラがメキシコの人身売買カルテルに拉致されたことで、ランボーの穏やかだった日常が急転する。娘のように愛していたガブリエラ救出のため、ランボーはグリーンベレーで会得したさまざまなスキルを総動員し、戦闘準備をスタートさせる。
■ネタバレあり感想
『ランボー ラスト・ブラッド』(原題:Rambo: Last Blood)
ランボーシリーズの5作目にして最終章。もうなん十年続いてる作品でまだ5作目なんですね。少ないながらもファンの脳裏に焼き付けるとなるとかなりの名作なんだなと分かります。最近は「最後」とか「最終章」とか言ってるのに、そのあともまだまだ続く詐欺が起こってるのでこの作品もとりあえず最後って言ったなら最後にしてほしいものです。ねー、4作目?
『ランボー』シリーズは全作観てます。最初の『ランボー』は個人的にオールタイムベスト映画に入るレベルでかなり大好きです。それ以降の作品は皆が2や3が好きという意見も聞くんだけど、俺個人としてはあまり合わなかったです。確かにアクションは凄いけどね
今作はどうだったかというと『ランボー』ほどではなかったけど、かなり好きな作品にはなってました。ストーリーはシンプルだし、色々と言いたいところはあるけどかなりバイオレンスでただ観ているだけで楽しい娯楽作品かなと思います。
色々ツッコミいれたいストーリー、特に必要のないキャラクター、たまに演技が微妙な俳優はいるけど、アクションは凄まじく見ごたえありでバイオレンス描写は全作より進化して、なによりランボーの幸福な生活からの憤怒と復讐の様を見せつけられたらそうした不満点も書き消してくれましたね
確かにネットでも話題になった殺戮版『ホームアローン』という意味もよく分かります。ただあそこまで長いトンネルを作っているのはランボーだけだとは思いますが。そうしたトンネル内や家を戦場にして敵を追い込むというのはかなり観ていて楽しかったです
ランボーが戦争の後遺症を持ちながらもひとりの少女と掛け替えのない幸せな時間を送っていた。幸せという名の蓋で自分の辛さをしまっていたのに悪い奴らに取られてしまった。
その幸せが失われていく様もかなり残酷で救いようがなかったですね。アレはランボーがぶちギレてもしょうがないですよ。
不満点を言うならまず今作の敵キャラはかなりやっていることはクズです。ただクズだったりゲスだったりっていう形だけを飾った敵キャラなんですよね。別に兄弟設定にする必要性はあまり感じられなかったし、お互いに不満があった割にはそこから話を伸ばそうとはあまりしませんでしたね。
それからメキシコの女性ジャーナリストもいてもいなくても問題はなかったです。彼女も妹を人身売買組織に行かされてしまった人らしいのですが、協力したのが最初だけでしたね。現地の人も警察が組織に荷担してるから苦しんでるというのを伝えたかったのかな?
それからアメリカからメキシコへの行き来がなんか短く感じたんですがあんなもんなんですかね?俺はアメリカもメキシコも行ったことないけど、移動シーンとかが短いから横浜から東京へ行く感覚に見えるんですよね。
それに検問もガバガバなのは笑えましたね。つい最近『ノーカントリー』を観てそこもメキシコとアメリカの国境の検問シーンはありましたが、とりあえず怪しかったキャラに対して色々と質問してましたよ。特に『ボーダーライン』とか観てる人は「なんで検問シーンでこんな緊張感ないの?」と思うかもしれませんね
ランボーは拳銃隠し持ってメキシコ向かうし、敵側も敵側で大勢で武装し機関銃持ってランボーのいるアメリカまで行くしてかなり検問がガバガバです。
そういえば敵側が途中地下から倉庫へ現れるシーンがありましたが、あれが国境を秘密裏に通れる通路だったのかな?だとしたらもう少し分かりやすく見せてくれても良かったのになぁ
どちらにせよ色々とツッコミところはありますが、アクションは最高で最後のランボーの戦いがスクリーンで観れる。それだけで満足になれる作品でしたね。なかなか濃いはB級映画と思えば楽しめるかもしれません
■評価
最終評価は・・・
😀😀😀😀😀|😀😀●●●
7/10です。
はい、そんな感じで!
それでは!