グッド・ボーイズ(原題:Good Boys)【No.667】
■予告
■あらすじ
小学6年生のマックス、ルーカス、ソーの3人組は女子たちから「初キス・パーティ」に誘われるが、キスの仕方が分からないので早速リサーチを開始。オトナの世界に好奇心が止まらない3人だったが、そんな中、マックスの父親の大事なドローンが壊れてしまう事件が発生。父親が仕事から戻る前に、遠く離れた隣町のショッピングモールまで行って新品のドローンを手に入れなければならなくなってしまい……。
■ネタバレあり感想
6年生の子供達があることをきっかけに下ネタを発言しながら小さな冒険に出る物語。『ソーセージパーティー』の監督が手掛ける「スタンド・バイ・ミー」に似たような作品
かなり期待していた作品で楽しみにはしていたんだけど、正直に言うなら楽しめたが言いたいところもある作品
12から15歳とかってかなり精神的に微妙になる時期で、特に人間関係や恋愛になると色々と悩んだりする時期な訳ですよ。そうした悩みだとか性に対して色々と学んだりするという部分を撮してくれるのかなとは思ったんです。勝手に期待した自分も悪いですがそうではなかったですね。
確かに子供達が見たことのないアダルトグッズを手にして冒険したり下ネタ連発したりしたのは笑えたし、その年頃になると仲良かった仲間が別の道に歩み離れ離れになる悲しみとかは共感できるしそれが大人への第一歩かなと思ったりはしました。林修先生も「昔の友人より今の友人を大切にしろ」っていうくらいですからね
それと同時に笑いながら果たしてこんな隠しもしないアダルトグッズまみれの家に住まわされる子供はどうなんだろう、そもそも小さな妹にも「それアダルトグッズだよ」と言ってしまう家庭環境はどうなってンだよと心配にはなるしそれを言いたくはなります。
たぶんこれについては国柄の違いだからそこら辺には共感は出来なかったのかなと思ったりはしましたね。自分も父親のPCを家族がいない間に開いてそういうサイトを開いてはいましたよ。友人とも見てたりはしましたよ。
俺の見方も悪かったのかもしれないんだけど、なんだかコメディなのに複雑な気持ちになったんですよね。子供の下ネタ発言も子供が放つ台詞というよりかは、大人が書いた台詞を覚えて話してるようにも見えたし
とりあえずなにも考えずに見る作品として見れば楽しめるのかなと思います。
最終評価は・・・
😀😀😀😀😀|😀●●●●
6/10です。
ライブリポート(原題:Line of Duty)【No.668】
■予告
■あらすじ
生配信により捜査状況がリアルタイムで公開される誘拐事件を描いたサスペンス。警察のもとに透明の箱に閉じ込められて泣き叫ぶ少女の映像が届いた。少女の命が64分しかないことを知った警官のペニーは、誘拐捜査の協力を申し出たネット配信リポーターのエイヴァとともに捜査を開始する。
■ネタバレあり感想
最近流行りのライブ配信やSNSを使って犯人を捜したり行方不明の少女を捜す系のミステリー映画かなと思ったら大間違いのB級映画。
何故ならこの映画は特にライブ配信要素を除いても普通の警察官が犯人を追う系のミステリー作品になっているし、なにより頭を使うというよりかは力で全てを押し通す映画になっているから
犯人を追うにも自らの足でダッシュ、待機しろと言われても「場所が近いから」という理由でダッシュ、車を盗む歳も自撮り棒で窓を壊す、市民に車を許可無しに盗む、反省し許可を得ようと声をかけて「ダメだ」と言われたらそいつを外に出して盗む、殴る蹴るとかじゃなくて基本体当たりなどなど
ただそんな普通のミステリーアクション映画にするにはつまらないから、とりあえずライブ配信機能の演出を使おうと考えたんだろうがこの映画はあまりそれを生かされたかと言われたら生かされてない
例えば犯人が言った少女の隠し場所もデマなのであればコメントで誰かが言ってくれるだろう。走ってるのに夢中で見えなかったのであれば、友人がそれを見つけて教えてくれるのに友人もなんか見てるだけ。でなんか友人も思い出したかのようにネットで調べて教える。てか友人お前は最初そんな情報収集屋のようなキャラだったか?
それにあのラストで感動を呼び寄せたかったのならば正直物足りない。
『ジャスティス・リーグ』で聞きに迫られた一般人がある一家だけで緊張感がないのと同じように、この映画もライブ配信を見てたのは主要キャラと番組プロデューサー以外で言うなら黒人の子供達だけだった
ライブ配信で大勢見てるのかという感覚も観てるこちらはわからなかったし、あの少なさであのラストは正直感動の押し付けかなとも思えてしまう
ただ別に終始飽きはしないし、なんだかんだでここまで振り切ったらバカなアクション映画も久々だったから楽しめたには楽しめました。
最終評価は・・・
😀😀😀😀●|●●●●●
4/10です。
死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲-【No.669】
■作品紹介
公開日/2020年6月12日
上映時間/90分(1時間30分)
監督/柴崎貴行
制作国/日本
■あらすじ
江戸徳川3代将軍・家光の時代。死神の十蘭と契約したことで、自分の寿命の一部と引き換えに不思議な能力を使うことができる「死神遣い」の探偵・久坂幻士郎は、ある女の行方を捜してほしいという依頼を受ける。手がかりは「右目の端に黒子(ほくろ)」と「桐紋の短剣」のみ。破格の手付金に気をよくした幻士郎は、早速調査を開始する。一方、吉原遊郭の惣名主・庄司甚右衛門は、このところ連続する遊女の殺人事件に頭を悩ませていた。やがて、幻士郎が追う「黒子の女」と「遊女連続殺人」の関連が浮かび上がり……。
■予告
■ネタバレあり感想
一番この中だと知名度の低い作品。特に俳優もそこまで話題ではないし、ポスターを見る限り「なんだこの映画は?」と疑いたくなるような映画
しかし蓋を開けるとこれが以外と面白かった。勿論ツッコミ所や都合が良い部分もあるにはあるが、例えるなら明治から江戸に変えた『るろうに剣心』の世界観に『銀魂』の銀さんのような主人公が悩みを解決していきながら、『BLEACH』の死神要素と『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンドバトルを組み合わせたアクションが見れるそんな感じ
要するに誰もが楽しめるストーリーの中にけっこうみごたえのあるアクションと、中二病感満載の衣装や設定はかなり熱くなれるんだよね。
それに結構赤色を中心とした色彩の使い方とか映像の美しさもかなり綺麗なんだよ
特に敵側はかなり良いんだよね。ラスボスがこれがまた時代劇でよく見る悪い将軍のおっさんなんだけど、パートナーの死神が毒があるというかサイコパス感あるというかかなり良い感じのヴィジュアルをした死神で、こいつらの連携した戦いとか凸凹した感じがまた堪らないんだよね
だけど賛否は分かれそうなんだよね。どういう目でこの映画を見るかが問題にはなりそうだけど、純粋に仮面ライダーとか戦隊ヒーローのアクションを楽しむような感じでこの映画も楽しめばいいのかな?だから子供達も普通に見れる作品だよ
ひとつ不満を言うならヒロインの演技が微妙だったんだよね。最初は良かったんだけど、常にアニメ声の演技に途中から嫌気がさすし、感情的になる演技もふりきれてない感じがしてイラッとするんだよね。なんか変顔してと言ってるのに自分の可愛さを捨てきれなくて最小限の変顔しか出来ない感じ
あまり知名度はないけれど、見ることはオススメするよ
最終評価は・・・
😀😀😀😀😀|😀😀●●●
7/10です。
はい、そんな感じで!
それでは!