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映画『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』いやまぁ良くやった方じゃない…?評価&感想【No.662】

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■映画情報


公開日/2019年12月20日

上映時間/142分(2時間22分)

監督/J・J・エイブラムス

制作国/アメリ

■予告


■あらすじ

スター・ウォーズ」の新たな3部作としてスタートした「スター・ウォーズ フォースの覚醒」(2015)、「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」(17)に続く3部作の3作目。「スター・ウォーズ」サーガのエピソード9にあたり、1977年のシリーズ1作目から計9作品を通して語られてきたスカイウォーカー家の物語が完結する。

引用元:スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け : 作品情報 - 映画.com

■ネタバレあり感想

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スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』(原題:Star Wars: The Rise of Skywalker)


一応劇場で2019年内に鑑賞したんだけどすっかりレビュー投稿を忘れていて、それで最近デジタル配信が決まったらしいからとりあえず今がチャンスかなと思い今さらのレビューになります。とりあえず映画館で観てからそれっきり観てないので内容はうろ覚えなのはご了承ください


EP7の賛否は分かれるも全体の評価的には良い具合だったのに対し、EP8は監督が変わったり方向が変わったりして否定的な感想が多かった印象。
じゃあ本作はどうだったかというと、とりあえずEP8での方向性をなんとか取り戻して完結してくれたなとは思いましたね。


ただ正直まだ楽しめる映画だし全然良い作品なんだけど、この映画がなにが良かったのかというのを語るには難しいんですよね。良いんだけど何が良かったのか分からないというか、最悪な言い方をすればまぁ無難だなとしか言えないというか。


良いシーンも一応あるにはあるんですが、EP7EP8みたいに名シーンに鳥肌を立ちそれが何回も思い返しても「あぁ良いシーンだったな」というのは感じられますが、この映画は名シーンを作ってる風に感じて名シーンのような部分もそんなに心に刻まれないんですよ。


東京ディズニーランドスターツアーズに乗るとそれが良く分かって、新作の公開と同時に期間限定の映像が流れてEP7やEP8は何回観ても興奮はしましたが、EP9の時は1回目は興奮できますが、それ以降はそんなに興奮はしないですよね。まぁ乗ってて楽しいのは変わりないんですが。


物語もいろんな星に行って危機を乗り越える的な要素はありましたが、なんか今回は戦争物というより一方通行のRPG要素が強かったような気がします。


宝のありかを知りたいから地図を手に入れるためにある星に行く。地図は手に入れたけど解読が難しいからそれができる人がいる星にいく。じゃあ地図の解読分かったからじゃあそこへ行くけど謎解きが始まる。その謎解きが終わったから宝を見つける。これが映画の3分の2を占めてたんじゃない?


そんな長々とやってた割に宝をカイロ・レンに壊されて、だけどカイロ・レンがもう一個持っていたからなんとかなって、レイはパルパティーンのところへ向かいあの無駄に規模のでかい空中戦が始まります。だからこの3分の2の物語がかなり無駄に感じたんですよね。


パルパティーンが実は黒幕でしたよ的な部分はあったんだけど、このパルパティーンの登場も含めて映画が雑だったんですよね。特にパルパティーンに関しては前2作でそれらしい部分を匂わせてないし、伏線みたいなものも張られてないからパルパティーンの登場はかなり唐突です。


それに個人的にはレイがパルパティーンの孫っていう設定もなぁ。俺的には普通の人間でもフォースを鍛えたら使えるようになる、普通のひとりの人間が銀河を救う英雄になる物語として観てたからなんか急にパルパティーンの孫って言われたら「はぁ。そうですか」ってショックはするし、ここら辺も匂わせてないから唐突なんですよ。


別にパルパティーンの孫って設定はいらなかったろうし無理に付け加えなくても話しは進めたでしょ。レイがフォースを使った際に雷が出たのも力を使いすぎたりとか、ダークサイドに堕ちそうになる演出だとかで見せれば良かったんじゃないのかな。


もうなんかフォースも鍛えたら使えるというより血筋でフォースが使えるって感覚に見えてきたから、あのラストのバトルシーンもかなり規模のデカイ家系内争いを観てる感じがして「もう勝手にしろよ」って感じで萎えましたよね。




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キャラクターの描き方も微妙で感動するはずのシーンもあまり感動はできませんでした。
レイとフィンとポーの三人を中心に撮していて結構珍しくこの三人が冒険をします。ただルークとレイアとソロの個々としても三人としても絆があったのに対し、このレイ達にはあまり深い絆が感じられませんでした。


ルーク達は三部作とも三人で冒険してきて長くい続け、続三部作でも離れていたりしても三人に強い絆で繋がってる感じはしました。本作のレイ達は地味に三人で冒険をするというのは始めてだったからというのもありましたが、無駄なシーンがあったりして三人が絆を深めるというシーンはあまりなかったし、なんかほとんど喧嘩してるシーンくらいしか観てないような気がする。


変なシーンで時間を使ってたせいもあるのであまり絆を上手く描けてないので、ラストの三人でバグし合うシーンもなんかわざとらしいというか偽物の絆感が満載で感動はできません。


新キャラクターも出てきました。なんかDaft Punkみたいな女性キャラと黒人の女性が出てきますがそんなに登場はしないし重要でもないし出す時間があるならその時間をレイ達の絆を深める時間にしてくれと言いたくなります。


ランドも出す必要性はそんなに感じられなくてただのファンサービスって感じもしたし、違う意味でのファンサービスとしてレイア姫が亡くなりますが正直失礼だけど「だろうな」としか思えませんでした。ソロも死んだし、ルークも消えたからたぶん次はレイアかなとは分かりきっていて、C3POも予告で亡くなる雰囲気醸し出してましたが記憶が消えるという設定になりましたね。


なんか邦画でよくある「キャラクターを難病で死なせて感動させる」みたいに「ファンが好きなキャラクターを死なせて感動させる」っていうスター・ウォーズファンに対してのお涙頂戴演出にも感じました。


ラストの空中戦もアッセンブルしたかったのと盛り上がらせたかったのは分かりますが別に盛り上がりません。だってあの飛行船の中だとミレニアムファルコンしか分からないんだもん。
だって嫌でしょ?『アイアンマン』『インクレディブル・ハルク』の次が『アベンジャーズ エンドゲーム』になって訳も分からずに色んなヒーローや軍隊が登場するの。「なんだあのクロネコヤマトの宅急便をイケメンにしたような奴は!?」ってなりますよ。


ラストでおばあさんに「君の名は?」と聞かれたレイは自分を「レイ・スカイウォーカー」と名乗りますが、別にレイはスカイウォーカーではないし、レイア姫やルークが家族のように浸ってくれてレイからしたら家族のような感覚だったからそういう言い方をしたのもなんとなく分かります。


ただあそこでは自分がパルパティーンの孫だろうがなんだろうが自分は自分自身だ、前まで自分に対して迷いがあったけどもう迷いはないという意味でも「レイ・スカイウォーカー」というより「私はレイよ」と堂々と名乗った方が彼女の力強さは伝わったんじゃないかなと感じました。


総評としては色々言いましたが好きな部分はあったし全体的にも悪くはなかったです。特にアダム・ドライバーの演技とアクションはカイロ・レン好きな自分としては満足ではありました。


ただやはり狙ってた部分が的はずれになったり、感動させる部分もあまり感動できなかったり、空回りしてしまった映画だなと印象が強く残る作品でしたね。


三部作のひとつひとつの作品に関しては起承転結はしっかりなされてはいましたが、三部作をひとつの作品として観たら「最初は良かったんだけどな…」っていう所謂残念な映画になってしまったかなとは思いました。


まぁガチのスター・ウォーズファンがこれをどう評価するかは分かりませんが、俺的には良い意味でも悪い意味でも歴史に残る映画だとは思うし、シリーズものを作る際の何かしらの手本(これも良い意味でも悪い意味でも)になる映画かなとは思いました。


ちなみに今後もスピンオフ作品とか新しい三部作映画を作るらしいですが、正直スター・ウォーズシリーズは腹一杯なので勘弁してほしいし、なんかレア度がどんどん無くなってきてるようにも感じるからとりあえず落ち着いてくださいよ。


■評価

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最終評価は・・・





😀😀😀😀😀|😀●●●●

6/10です。



この三部作の中だとあまり好きじゃない作品になりました。まだエピソード8を観てた方がいいなという感じですね。

ちなみにどうでもいいけどレイがパルパティーンとの戦いの中でライトセイバーを二刀流にしてましたが、アレどう思いました?俺はねなんか分からんがダサいなと思った。なんでだろうね?





はい、そんな感じで!

それでは!