■あらすじ
ハロウィンの夜、町外れにある屋敷に忍び込んだ子どもたちが一冊の本を見つける。その本には数々の恐ろしい話がつづられており、本を持ち帰った次の日から、子どもがひとりまたひとりと消えていく。さらに、その「怖い本」には、毎夜ひとりでに新たな物語が追加されていき……。
■ネタバレあり感想
『スケアリーストーリーズ 怖い本』(原題:Scary Stories to Tell in the Dark)
まず邦題がダセェ。俺はいつもは洋画の邦題に口出しはしないんだけど、今回ばかりはダサい。なんだよ「怖い本」って。怖いのはこんな子供騙しなタイトルで売れるんじゃないかって思う邦題を考えた人だよ。
だって嫌でしょ?『アベンジャーズ ヒーローたち』とか『ターミネーター 機械人間』とか。変にサブタイトルはいらないんだよ
そんなことは置いといて今作はあのギレルモ・デル・トロも製作に携わってることで有名になった作品。たぶん大半がオバケのデザインでしょうが。
原作は1981年に発売された児童文学『誰かが墓地からやってくる』を実写化したもの
児童文学からの映画化だから全てのことが子供騙しだと言えばそれまでなんだけど、相変わらずアメリカンホラーによくある聞こえるはずもない音で驚かしたり、特に好きにもなれないキャラクターが次々と死んでいったりする展開が満載でしたね。
別に見ていてつまらなくはないんだけど、これかなり勿体無い作品ですよ。多少改善すればかなり大ヒットするような作品になれたはずです。子供向けのホラー映画ならもっと仲間たちの友情描きながら、音で驚かすんじゃなくてオバケの怖さでトラウマを植え付けることもできたはずです。
『学校の怪談』みたいに仲間たちとオバケから逃げたり、仲悪い子達とも仲良くなり、オバケに挑んだりできたはずなのに取り敢えずこの映画は楽な方へ楽な方へ演出や脚本を進んでいくからあまり応援できないんですよ。
特に主人公以外の友人たちのキャラクターがそこまで深堀されないから、死んでも別にどうでも良いんですよ。
オバケのデザインや怖さも宣伝に出てくる案山子と病院のデブのオバケだけで、他はどこかで見たことのあるデザインばかりで勿体無いです。勿体無いデザインオバケはCG感ありまくりだから、恐怖よりも可笑しさが増します
原作がこの2体以外にも良いオバケが出てきたのに出さないのが勿体無いですよ。
あれだけサラ、サラ、サラいう割にはそのサラも特に驚く点はなかったし、映画としても意表を点いたかと言われた微妙ですよね。あんな説得で解決するんだったらあんだけの被害は出ないよって話で。
たまに出てくる青春映画ぽいシーンもなんな微妙なんですよ。「撮影はしたけど、使い道が分からないからとりあえずここら辺に入れとこうかな」くらいの雑さだったし、子役が良い演技をしてたかと言われたら微妙です。主人公の女の子はラストら辺は良かったのですが、全体的にわざとらしかったです。
本も本でジョジョのボインゴのような予知能力のような展開から、デスノートみたいになったりするから取り敢えずなんでもありな本でしたね。
ラストら辺もあのお姉ちゃんがどうやって病院から退院したのか、なぜ主人公と主人公の父と同じ車に乗ってるかも分からないまま微妙な感じで終わったのはあまり納得はしてないです。
なんか「行方不明の友人を必ず見つける」というジャンプのような終わり方をしましたが、なんかそこも違和感感じました。続編ありきで製作してるのかな?続編があるならあまり期待はしません
■評価
最終評価は・・・
😀😀●●●|●●●●●
2/10です
そんな感じで!
それでは!