■あらすじ
世界的ミステリー作家ハーラン・スロンビーの85歳の誕生日パーティーが彼の豪邸で開かれた。その翌朝、ハーランが遺体となって発見される。依頼を受けた名探偵ブノワ・ブランは、事件の調査を進めていく。莫大な資産を抱えるハーランの子どもたちとその家族、家政婦、専属看護師と、屋敷にいた全員が事件の第一容疑者となったことから、裕福な家族の裏側に隠れたさまざまな人間関係があぶりだされていく。
■ネタバレあり感想
キャップが壊れた!誰か救急車を!!(別に壊れてません)
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』で別に人としてはやらかしてはいないけど、監督としての力量でやらかしちまったライアン・ジョンソンが名誉挽回をしたいのか分からないけど、取り敢えずミステリー映画を制作した。ちなみに勘違いしないでほしいのは別に俺はライアン・ジョンソンは嫌いじゃないし、スターウォーズEP8もわりと好きだし、彼が監督の『LOOPER ルーパー』も好きだよ。
最近の映画予告(特に邦画)だと「衝撃のラスト」とか「どんでん返し!」とか「あなたは騙される」という宣伝が多いわけで、そんな煽った割には別にたいした事でもなかったというミステリー映画やトリッキーな映画が拡散しております。てかお前らが「騙された」「衝撃」とか決めんなよ。衝撃受けるの俺らだし衝撃がなかったことに衝撃でぎっくり腰になるわ
そんなクソな宣伝が多発する映画界。あなたはそんなミステリー映画や宣伝に疲れてませんか?そんなあなたにピッタリな癒し的かつ娯楽性溢れるミステリー映画がそうこの作品でございまする。
なんだか移民問題のメッセージ性もありそうなんですが、今回はやっぱり俺としては純粋なミステリー映画として楽しんだ方が一番だと思うし、最近のミステリー映画としては何度もいうようだけどしっかり出来上がっていたように感じました。
ネタバレありとは言ったけどあえてミステリーのネタバレは控えて置くとして、それでも多少ツッコミところや無理矢理感はあるにはあるけど、なんだかんだミステリーの流れが上手くて全てに納得行くし、あの一家も一家でキャラクターは濃いしクズばかりのクソッタレばかりなんだけどケラケラ笑えます。
雇われの看護師のマルタは皆から信愛されて家族当然の扱いをされていました。被害者側のハーランからは特に愛されていて、遺言書には遺産や家をマルタに渡すという…なんともクリント・イーストウッドのなんかの作品で見たような展開に。そしたらその一家は「家族じゃないのになんでお前なんだ!」という手のひら返しには笑えましたね。
それにマルタの体質的に嘘が言えなくて嘘を吐くと言葉通り吐くという「こんな奴本当にいるのかよw」という面白設定キャラなんですが、この嘔吐設定がミステリーの中で上手く使われてたし、面白設定なのに彼女の優しさに心奪われハーランが彼女を家族のように愛した理由も分かるのは素晴らしいです。
俳優の演技も素晴らしいです。特にクリス・エヴァンスは「キャップが汚い言葉をはいてる!」とネタにされましたが(俺もした)、そのネタに負けないくらいの演技力だったしキャプテン・アメリカのイメージが強い彼がそこから脱却し、アクション以外の演技もちゃんと見せれるんだぞと改めて見せてきたんじゃないんでしょうか?
全体的には序盤は少しスローペースではありましたが、テンポは良くて次に何が起こるか分からないワクワク感はあったし、ミステリーだけど暗くはないけど多少の緊張感とユーモア含めた正に誰もが好きになれるミステリー映画かなと思います。珍しいトリックとかは目新しい部分はないけど、不思議と夢中で見れちゃう映画でした。
■評価
最終評価は・・・
😀😀😀😀😀|😀😀●●●
7/10です。
はい、そんな感じで!
それでは!