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映画『殺さない彼と死なない彼女』タイトルで伝えたいことは?サイコキラーくんの服はなぜ真っ白だったのか??評価&感想【No.624】

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■映画情報


公開日/2019年11月15日

上映時間/123分(2時間03分)

監督/小林啓一

制作国/日本

■あらすじ

にも興味が持てず退屈な日々を送る男子高校生・小坂れいは、教室で殺されたハチの死骸を埋めているクラスメイト・鹿野ななに遭遇する。ネガティブでリストカット常習犯だが虫の命は大切に扱う彼女に興味を抱く小坂。それまで周囲から変人扱いされていた鹿野だったが、小坂と本音で話すうちに、2人で一緒に過ごすことが当たり前になっていく。

引用元:殺さない彼と死なない彼女 : 作品情報 - 映画.com

■作品紹介

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「未来の話をしようぜ」
俺「金持ちになりたい!!」

どうも、KOUTAです



今回はこちら。
今日本の若者に大人気な四コマ漫画を実写映画化した作品。様々な役で活躍する間宮洋太郎と、ここ最近流れに乗っている桜井日奈子のダブル出演になっています。

本作はなにも興味が持てず退屈な日々を送る小坂と、リストカット常習犯で死にたがりなのに人や生き物の命は考える鹿野の関係を中心に、他4人の関係も写し出す淡い青春ラブストーリーになってます。
そんな『殺さない彼と死なない彼女』を今回は紹介していきます



俺は原作の四コマ漫画は観ていません。正直今その四コマ漫画がネットで流行っているというのはこの映画を調べてから初めて知りました。だから基本この映画に関しては無知の状態で鑑賞しています。


リストカットの死にたがりやの鹿野、その鹿野に興味を持つ小坂、自分が可愛いと自覚するきゃぴ子、きゃぴ子の幼馴染みで真面目で自分の可愛さに自信がない地味子、八千代に好きと毎回告白する撫子と、その撫子の告白を毎回降る八千代と個性的なメンツが揃ってます。


作品紹介をしていきたいのですが、正直初見だった自分の知識不足というのもありますが、なにを語ればいいか正直難しい映画ですね。まぁ原作が四コマ漫画だからというのもありすが。


とりあえず少し個人的に気分が落ち込んではいますが、早速ネタバレありのレビューを始めていきましょう!


■ネタバレあり感想

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正直ナメてました。予告から見てまた淡い光を出して儚い感じの恋愛を映した最近日本で流行りのそういう系ロマンス映画なのかなと思ってましたから。俺は個人的に強いて言うならロマンス映画って嫌いなジャンルなんですよ。だからこそそこら辺の嫌悪感もありながらも鑑賞しました。


ただ実際はそうじゃなかったです。確かに淡い光は出てますが本当自然的だったし、儚いというベクトルがそもそも違うし、なによりロマンス映画が苦手な俺がかなり大好きなロマンス作品にもなれた作品でしたね。『エターナル・サンシャイン』と『シェイプ・オブ・ウォーター』がロマンス映画の中では好きなんですが、この2作品に並ぶ傑作だと思います。


今年はクソな邦画はもちろん沢山ありましたが、素晴らしい邦画も個人的にも世間的にも沢山ありました。それらの中から群を抜いて圧倒的に今年観た邦画の中で一番の傑作だと自信を持って言えます。はい、かなり大好きな邦画になりました。


映画はどちらかというと恋愛映画より青春映画寄りではありましたね。恋愛映画として観に来た人は少しハマらなかったりはするだろうし、さらにいうと漫画の台詞をそのまま実写化してるような映画だから好き嫌いは別れます


「○○だわ」「○○ですわ」みたいなお嬢様言葉を使うキャラがいたり、少し高校生の台詞としては大人びてるような感じがしてリアリティがないなというようにも感じたりは最初は俺もありました。基本俺はそういうリアリティのない台詞って嫌いなんだけど、この映画に関してはそれが上手く活用されてたし、必要不可欠な部分かなと思います。


この映画は個人的に「高校生の淡い気持ちを撮している」作品としてもひとつとして見れて、たぶんこういう時期の若者って色々と悩んだり苦しんだりしている時期であり、もっと細かく言うなら未来に不安を抱いたり今という時間でさえも少し怖がったり、だけど早く大人になりたくて今の自分に自信がないような気持ちになるそんな時期なんじゃないかなと思います。


本来の自分や本来の気持ちを隠して、何かしらで偽るような高校生特有の少し繊細な部分を撮してるようにも感じました。そうしたお嬢様言葉もそれに似た物なんじゃないかなと思ったりもしてます。ちなみに俺が高校生や専門学生の頃は本当に6人に近い気持ちを持った奴らはいました。


だから映画のタイトルの『殺さない彼と死なない彼女』というのも見終わったあと、考え深いものになります。個人的な見解ではありますが、小坂が「殺す」「死ね」という台詞もたぶん本気では言ってはいないしちょっとしたジョークとして言ってる部分もありましたが、小坂は鹿野を知った瞬間に恋に落ちて、だけど「好き」という言葉をなかなか言えずに変わりに「殺す」という言葉を使ってたのかなと思います。


鹿野に関してはリストカットする理由としては寂しさもあるし、さらに自傷行為をする理由のひとつで自分が生きている確認でもあるんですよ。これは俺もリスカはしないけど自傷行為はするからなんとなく分かります。
自分が生きてる理由や前を向いて生きる方法がわからない状態ではあったけど、小坂と出会い何かしら変わったキャラでもあります。ただ終盤まではそれが恋という自覚はあまりなかったんですよね。


ちなみに俺の中では鹿野は下手したらサイコキラーくんのような道に行っていたかも知れないんですよね。サイコキラーくんの存在って「恋の受け取り方を間違えた存在」ではあるし、受け取り方を間違えたことにより恋人を殺したのがサイコキラーくんです。なんで2人が少し似てるかと考えた理由としては安直ですが服の色で分かります。本当に安直だし考えすぎだけど


鹿野が高校時代で唯一映画の中で見せた私服は真っ白な服でした。けど大学生になった鹿野の私服は赤色で、終盤の小坂も服は赤色でした。白だったのはまだ恋について未熟だったり概念事態がわからない状態で、赤はその逆で恋を知ったことを表していたのかなと思います。サイコキラーくんの服も全身真っ白で恋人はいたけれど受け取り方を間違えた。つまりサイコキラーくんはまだ恋ということに関しての考えは未熟であり、未熟のまま進んでしまえばサイコキラーくんのような間違えた恋の捉え方になるのかもしれませんね。やっぱり考えすぎやな


話を戻すと「殺す」と言っておきながら殺さない彼の裏は好きという気持ちを隠すための恥じらいであり、死にたがっていた彼女は彼がいて彼を好きになったからこそ死なずに未来を見ることができたのかなという恋愛映画というジャンルを借りたヒューマンドラマでもありますよね。


ただやはり隠してしまう気持ちは分かるけど本音を言わなければ公開してしまうし、相手も本当の気持ちを知りたがっているんですよ。ポスターの小坂と鹿野が糸電話を耳につけてるのは相手の本音を聞きたがっている、だけど紙コップを口に当てないのは本音を言う恥ずかしさ、自信の無さを表しているのかなと思いました。


改めて映画を見ると高校生がよく使う「今を楽しめばいい」という言葉もその場凌ぎの言葉で未来を見ていない言葉なんだろうと思ってましたが、実はしっかりと未来を見ていてだけど不安や自信がないからこの言葉を使うのかなという改めてそういう考えに行き着きましたね。人それぞれですが。


慣れない考察のような話ばかりしたから普段通りの話をすると、こうした考えさせられる部分もありつつも映像は綺麗だし、演技も皆素晴らしかったです。桜井日奈子は個人的にあまりいい演技をしない女優だなと最近思ってましたが、このキャラクターに関してはハマり役でしたし素晴らしい演技をしていたと思います。


特に脚本は素晴らしかったです。キャラクターのひとつひとつのセリフ回しは繊細だし、会話も自然的で聞いてて嫌にはなりませんでした。会話を聞いててもクスッと笑える部分は多かったし、アニメのような台詞使いに意味がなければこんなに自然な会話は生まれないでしょう。もし意味がなければ会話も意味不明なリアリティのない会話になってましたよ。


なにより自然的などんでん返しと言うには少し大袈裟ではありますが、映画としての面白い展開も素晴らしかったですね。3つの話が繋がってないように見えて実はしっかり最終的に繋がるというのは良かったです。ここ最近のクソな邦画の自称どんでん返し映画みたいなことをしなかったのは好感が持てます


鹿野たちの時間が過去で、他二組が未来の話という作りでしたが大袈裟にそして「これは伏線ですよ!」と見せつけずにこっそりと伏線を引いてたのは良かったです。例えば新しく出来たクレープ屋さんの2周年記念表示、小坂がショップで鹿野の誕生日プレゼントに買った猫のキーホルダーは沢山あったのに未来ではそれが同じ店で片隅に置かれた商品になったり。他にもありますよ


全体を通したらあら探ししても悪い部分が見つからなくて、どれをとっても素晴らしい部分しかない作品でした。全邦画特に恋愛映画ならこの作品を見習った方がいい作品ですね。ラブロマンスが苦手な俺でも大好きになれた今年の邦画だったら確実に一番の作品と言えます


■評価

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最終評価は・・・





😀😀😀😀😀|😀😀😀😀😀

10/10です。

(*≧∀≦)人(≧∀≦*)♪



好き嫌いは別れる作品ではありますし、公開規模は狭いですがかなりオススメな作品だと自信を持って言えます。是非近くでやっていれば見ることを強くオススメします





はい、そんな感じで!

それでは!