■予告
■あらすじ
イギリスの小さな海辺の町で暮らすシンガーソングライターのジャックは、幼なじみの親友エリーから献身的に支えられているものの全く売れず、音楽で有名になる夢を諦めかけていた。そんなある日、世界規模の瞬間的な停電が発生し、ジャックは交通事故で昏睡状態に陥ってしまう。目を覚ますとそこは、史上最も有名なはずのバンド「ザ・ビートルズ」が存在しない世界になっていた。彼らの名曲を覚えているのは世界でただひとり、ジャックだけで……。
■作品紹介
邦題案その2『売れないミュージシャンの僕が事故ってビートルズのいない世界に飛ばされて彼らの名曲を歌っちゃったら大物ミュージシャンになった件』
どうも、KOUTAです。
本日はこちら。
異世界に飛ばされた訳ではないけど、誰もが名前すら知ってる有名バンド『ビートルズ』の知らない世界に来てしまった売れないミュージシャンの主人公が彼らの曲を歌い大物ミュージシャンになってしまうお話。
神からチートスキルを持たされたわけでもなく、ハーレム状態になるわけでもなく、困った顔もしくはドヤ顔しながら他のミュージシャンを下に見るわけでもないから「なろう系」として捉えたら全く胃がもたれない誰もが見やすいそんな作品。
今回はそんな『イエスタデイ』(原題:Yesterday)を紹介していきます。
今週公開の映画作品の中では注目度が高い作品でしょう。異世界には転生はしませんが謂わば「なろう系」作品に近い作品ではありますし、ついに「なろう系」も海外進出をしたのかと思うと涙が出てきます。
ちなみに知らない人のために「なろう系」をざっくり話すと皆が皆ではありませんが虫酸が走る作品ばかりだと言っておきましょう
ビートルズはそんなにファンではないし、何曲か知ってるぐらいですね。ビートルズ自信について何か知ってるかと言われたらドキュメンタリー映画である『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years』の知識くらいですね。てかこの作品地味に2時間越えなんですね。
そんな冴えない売れないミュージシャンの主人公がいきなり皆がビートルズの知らない世界に迷い混んだらどうなってしまうかってお話。単純明快で分かりやすいね!一体どんな話だったのかな早速レビューをしていきましょう!
■ネタバレあり感想
この映画のような現象をたぶん誰もがふと考えたり妄想したりしますよね。例えば「もし福山雅治のいない世界で福山雅治の曲を歌ったら売れるのか?」「もしB'zが福山雅治の『化身』Mr.Childrenが福山雅治の『桜坂』を歌ったらそれは大ヒットするのか?」とかとか
仮に映画目線でも言えますよね。「もしもクリストファー・ノーラン監督がいない世界で彼の作品を制作したら名監督になれるのかな?」とか。
そんな人々の妄想をちょっとファンタジックに制作し、売れないミュージシャンがビートルズを知らなかったらの世界で音楽活動するというそんな謂わば「なろう系」作品なんですよね。
そのアイデア事態は素晴らしいと思います。以外だったのはビートルズ以外にも世界からあるものが消えていたという設定。ハリー・ポッター、タバコ、コカ・コーラ、バンドの『オアシス』だったり。ビートルズと同等に物語を動かすという訳ではありませんでしたが、ちょっとしたギャグに使われててその使い方もなかなか面白かったです
もうひとつ意外だったのは昨今の音楽業界を皮肉った演出があったというところ。劇中でも例え曲がよくてもビジュアルが良くなければ売れないだとか、音楽は楽しむものなのにただの商売道具やら金目的で使う業界はどうなのかというメッセージ性も込められてたなと思います。
けどビートルズ本人達も昔も業界がそうだったのか分かりませんが、お客さんは自分達の曲を聞いてるんじゃなくて自分達を見るためだけにライブに来てると嘆いていましたからね。どちらにせよ今も昔も音楽の世界というのは苦しみにまみれた世界なんだなと思います。
予告見た感じだとただビートルズの曲を使って大物ミュージシャンになる話しかなとは思ったんですが、特にそんなことはなかったです。常に隣にいた人との関係性だったりとか、先も話した音楽業界の皮肉だったりとか、あるあるという言い方も変ですがたぶんこういう世界になったらこうなるんだろうなって話しはありました。
ビートルズの曲を弾いて歌ってミュージシャンになろうとはしますが、なかなか歌詞が思い出せないから苦労するって話しは面白かったです。たぶんそうなりますよね。俺も福山雅治の曲の歌詞を思い出せないときありますから。…え?歌詞を覚えてないやつなんてファンじゃない?うるせー、黙ってろ!
あとはビートルズみたいに軽々デビューする訳でもないし、あまり最初は皆興味を示さないというのも面白かったです。例えばゆずみたいに路上ライブしてゆずの曲を披露したら売れっ子になれるかと言われたら結局はそうでもないんですよね。
歌手が売れっ子になるのってやはり歌の良さとか歌声だけでなく、その人が歌うからこそ曲の世界観が広がったり、あとはやはりビジュアルだとかカリスマ性だとかで売れる訳ですからね。そういう○○を忘れる世界でL'Arc~en~Cielの曲をそこら辺のロックバンドが歌ったり、桜坂とかをそこら辺のおっさんが歌っても魅力的かと言われたら微妙な話ですよ。
ただ映画としてはそこら辺しか面白さはなくて全体的には平凡なんですよね。その世界を妄想する人たちの「俺だったらこうするな」っていう大抵の妄想をそのまま形にしたような作品でしたからね。安心して楽しく観れるという意味では良いんですが、特に中盤からの意外性はあまりなかったです。
終盤も最終的には「結局は愛だよね」って感じで無理矢理終わらせた感ありましたし。
あとは音楽映画なのにビートルズの名曲ばかりなのにそんなに曲一つ一つのシーンが魅力的ではなかったです。「この曲の歌詞はなんだっけ」とか「ここのメロディはどう弾くんだ?」とかの制作する部分をもっと見せたらその曲の魅力が出てきてたのかなと思います。結構ポンポン作るし、なんかとりあえずビートルズの名曲を並べただけにしか思えなかったです。
それから個人的にですがあの主人公の親たちがなんかムカついたんですよね。見た人なら「たぶんあのシーンだろうな」ってのは分かると思いますが、あのシーンで笑わせに来てるつもりですが逆にその主人公の親の悪い部分を見てる気分であまり気持ち良く笑えなかったです。だから出てくる度にその親にはムカついてましたね
最後にこれはレビューを書いてるうちに気づいた俺から俺への意見なので映画とは関係ありませんがタイミングを逃す前に言わせてもらいます。
音楽関連のレビューになると例え話で福山雅治使いすぎじゃね?
A:仕方ねぇーだろ!大好きなんだからさ!!
■評価
最終評価は・・・
😀😀😀😀😀|😀●●●●
6/10です。
音楽好きにはもってこいの作品だし、これからミュージシャンになる人やそれを夢見る人にとっては良い刺激になるんじゃないかな?どちらにしても娯楽感覚でも見れるからオススメです。
はい、そんな感じで!
それでは!