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映画『アス』これはホラーというより一種のファンタジー作品だよ!評価&感想【No.598】

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■映画情報


公開日/2019年9月6日

上映時間/116分(1時間56分)

監督/ジョーダン・ピール

制作国/アメリ

■予告


■あらすじ

夫のゲイブ、娘のゾーラ、息子のジェイソンとともに夏休みを過ごすため、幼少期に住んでいたカリフォルニア州サンタクルーズの家を訪れたアデレードは、不気味な偶然に見舞われたことで過去のトラウマがフラッシュバックするようになってしまう。そして、家族の身に何か恐ろしいことが起こるという妄想を次第に強めていく彼女の前に、自分たちとそっくりな“わたしたち”が現れ……。

引用元:アス : 作品情報 - 映画.com

■作品紹介

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最初に原題を見たとき『Us(アス)』を『μ's(ミューズ)』と間違えてごめん!反省はしてない


どうもKOUTAです。


本日はこちら。
ある夏の日、家族皆で海で遊ぶため別荘へ向かいました。すると別荘の前に赤いつなぎを着た仲の良い家族が表れました。皆きっと『おそ松さん』のおそ松推しなんでしょうね♪


そんな赤いつなぎの家族が黄金に輝くハサミを所持し殺しにやってきた!しかも相手の家族は自分たちと同じ顔の持ち主!トッペルゲンガー現象を新たにより恐怖のどん底へと陥れるミステリースリラー映画の登場!
そんな『アス』(原題:Us)を今回は紹介していきます



今作は『ゲットアウト』でアカデミー賞脚本賞を受賞したことでお馴染みのジョーダン・ピール監督。間違いがなければこれが彼の2作目の監督作品になりますね。コメディとホラーを上手く融合させた脚本とホラーの新たな恐怖を産み出したことでこの『ゲットアウト』が好きな人もいるでしょう。私も好きです


「自分と同じ顔のやつが殺しに来る」というありそうなコンセプトを元にスリラー的恐怖とたまには笑いを入れつつ、今回も要所要所に考えさせられるポイントを散りばめていくよ!


そんなコンセプトから思い立たせるのはトッペルゲンガー。なんかあったら3日後に見たやつは消えるとか消えないとかの都市伝説的話題ではありますが、まぁこの世には「自分と同じ顔の人が世の中に3人いる」というのも聞きますよね


何が言いたいかというと自分ではないんですが、近所の奥さまに似た人は何回か見たことありましてね。これが不思議で不思議で
それにたまにいませんか?「こいつら皆同じような顔してるなぁ」って人たち。例えばどことはいいませんがある女性アイドルグループとか、イケメンアイドルグルーpy……おっと誰か来たようだ


そんな同じ顔同士が戦い、襲われ、そして謎を解く新感覚スリラー映画を早速レビューしていきましょう!


■ネタバレあり感想

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たぶんこういう手の映画は色々な考察が入り交じるとは思うんだけどさ、俺はまず考察するのが得意じゃないしこのブログ事態もそんなに考察系ではないからさ。用はここから先は期待しないで見てね?


今回も前作の『ゲットアウト』同様に笑える部分は笑えて、怖いときには怖い作品になってましたね。個人的にはそこまで恐怖心を埋め込まれたわけではないから見終わった後の気持ち悪さはそんなには無かったかな


だからたぶんこの監督のファンは『ゲットアウト』と『アス』どちらが面白かったかの論争になるのかな。俺はどちらが一番素晴らしいかとかは言えませんが、ひとつ言えるのは改めてこの監督はオリジナリティ溢れる映画を作れる新時代を代表する監督になるなと思います


人によってこの作品の見方が変わりそうな作品ではあるから、かなりエンタメ性に溢れた作品だと思います。たぶん俺だけかもしれないんだけど、最初はスリラー映画として見てましたが最終的には一種のファンタジー作品として見てました。


もう一人の彼ら「テザード」はザックリ言うと表の人たちの行動を真似て生活をする影の存在と紹介されます。単純にこの映画を観ると常に一心同体で言っちゃえば生まれてからすぐのパートナーである「影」たちによる反逆ストーリーとしても楽しむことができました


操り人形である影達が表達の自分達に逆襲をして自分達が光を観ると言うファンタジー作品でもあるし、影達がその闇から這い上がると言う影側の視点から見たら悲劇と復讐劇にも見えてなかなか面白いです。あくまで俺がそう見えただけですが


最終的に表のアデレードが元々影の住人で、影のアデレードが実は表の世界のアデレードだと分かりますが…このラストを知った上で物語を振り替えると影に入れられたアデレードの悲劇から這い上がるストーリーでもあったし、結局影の支配はまだ終わらないと言うなんとも複雑な気持ちにはなりますよね


ホラー映画としてもミステリー映画としても楽しめる部分もあり、コメディ部分もなかなか楽しめる要素はありました。単純に普通の会話も聞いてて面白いし、殺戮シーンも今回はなかなかハッチャけてましたね。確かに静かな殺戮もあるにはあるんですがね


特にアデレード達の家族友達のシーンなんかは結構笑えます。純粋に殺しのシーンにインパクトはあるし、あのアデレード姉弟が普通に偽物とはいえすんなり殺しに殺しちゃうとか笑えますよ。子供だから殺すことは嫌がるはずなんですが、そこは死体とか見たり先の恐怖に比べたら屁でもないんでしょうね。なんかここはクエンティン・タランティーノ作品を思わせる部分はありましたね。


たぶんアメリカの歴史の闇の部分も写し出されたのかなとは思います。そこからは頭が悪い俺が解説とかしてもアレなので省きますが、冒頭の「地下深くに存在するトンネルの存在理由は誰も知らない」というのは、そうした社会の影になった人たちは誰からも認知されてないって意味でもあるのかな?


また人は何かしら表の面では多重性だとか、復興だとかを掛けてはいるけどそれはあくまで表だけで裏では別の気持ちや考えがあるのかなと思いました。裏の気持ちを隠して、表にお面をつけるような感覚で人は隠れながら生きているようにも感じましたね。男の子がお面をしてたのもそうした部分があるのでしょう


そうした社会の影の部分の存在を知る必要はあるし、仮面を付けた人たちの世界に平和などを訴える力は本当にあるのか。そうした社会の皮肉をぶつけた作品でもあるのかなと俺は思いました


2時間の作品ではありますがそんなに長くは感じなかったし、考えさせられる作品ではありますが他の作品と比べたらそこまで難解ではないので、エンタメ性あるホラー映画が見たい人や、メッセージ性のある作品を初めて観る人にはオススメかもしれません


少し残念な点を上げるならそんなに恐怖心を劇中埋め込まれなかったことと、何度が音で驚かす部分があってそれが勿体なかったなってことですね。ただラストは衝撃だしで見終わった後のモヤモヤは残るし、演出や音楽や演技はかなり素晴らしいので是非見てほしいホラー映画でした


■評価

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最終評価は・・・





😀😀😀😀😀|😀😀😀●●8/10です



『ゲットアウト』が好きならこの作品も好きになれると思います。今後この監督には期待していきたいと改めて思えた作品でしたね。
ちなみにさ、これ見た日に寝たら夢の中で自分がハサミを持ってる夢を見たんだけど…やっぱり恐怖埋め込まれてた?





はい、そんな感じで!

それでは!