■予告
■あらすじ
将来を嘱望されたエリートたちが集まる私立・秀知院学園。全国模試上位常連の頭脳明晰な生徒会会長・白銀御行と、文武両道の大財閥令嬢で容姿端麗容姿端麗な生徒会副会長・四宮かぐやは互いに惹かれ合いながらも、高すぎるプライドが邪魔をして、それぞれが思いを告げることができずにいた。やがて、告白したほうが「負け」という謎の思考にとらわれるようになった御行とかぐやは、いかにして相手から告白されるかだけを考えるようになり、天才であることが邪魔をして恋愛に不器用な2人による高度な恋愛頭脳戦が展開する。
■作品紹介
圭ちゃん役の女優がおかわわわわわ!
どうも、KOUTAです
本日はこちら
アニソン界の大型新人にしてアニサマにも参加した超有名歌手、鈴木雅之がオープニングを歌ったことで世間的にも話題になった赤坂アカ原作の同名漫画を実写映画化した作品。
今作は1000年に一度の美少女の橋本環奈とジャニーズ界のハスキーボイスの持ち主にしてKing & Princeである平野紫耀が相手をどう告白させるかの世紀の恋愛バトル開幕!
そんな『かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦』を今回は紹介していきます
原作はあまり見てないけど、アニメ版は全話見たよ。鈴木雅之のオープニングは勿論だけど、エンディング曲も普通に良い曲だったし、藤原の謎ダンスな曲も地味に中毒になったアニメファンではあるよ。
個人的には実写化に関しては特に驚きもなかったかな。というのもストーリーだったり、脚本とかは上手くいけば面白いし実写化映えはするだろうからたぶん実写化はするだろうなとは思っていたよ。何に驚いたって実写化する早さだよね
アニメが放送終わってさ結構人気に火が着いたらこれだからファンにとってはあまりにも辛い現実を見せられた訳で、俺もまさかここまで速くやるとは思わなかったよ。製作陣たぶん狙ってやってるよね?一種のイジメだよ
そんな『兄に愛され過ぎて困ってます』や『チア☆ダン』など数々のチープな作りと駄作を作り続けてる河合監督の最新作は果たしてどんな作品だったのか?早速レビューをしていきましょう!
ちなみに今日はアニメや原作と比べる箇所があると思います。普段実写映画では比べたりはしませんが、今回はアニメ版が好きな為に比べてしまうことがあります。それをふまえてご覧ください
■ネタバレあり感想
あらあら河合監督、また可愛らしい演出を付け加えて…まるで幼稚園児たちに見せる役にも立たない教育番組みたいですわね?
ほんと…お可愛いこと(低音ボイス)
いや本当にこの言葉で片付けられます。たぶん今年のワースト映画の10位以内には入りそうな作品でしたね。ちなみに今年もベストランキングとワーストランキングどちらもやりますが、どちらともなかなか良いラインナップになりました。作るのが楽しみです
それは置いといて映画の出来としてはあまりにも酷いです。一応脚本はアニメ版でも見た映画の話、かぐやが熱を出すシーンや花火大会の話を上手く繋ぎ合わせてラストはたぶんオリジナルの生徒会選挙の話を入れてましたね。
多少無理ある部分はありましたが、原作の人気あるエピソードだけを詰め込んだ訳じゃなくてちゃんと上手くつなぎ合わせたのは良かったと思います。ただ繋ぎ合わせたのは上手いんだけど、中身が良かったかと言われたら話は別です。
この映画の肝はお互い好きだけど相手に告白させたり、相手から行動させたりとどうすれば良いかの頭脳戦です。相手から行動させたい理由としてはお互いプライドが許さないからという理由なんだけど、そのプライドの高さが見えてこないからプライドをかけた戦いというよりただの茶番劇です
というのも序盤のキャラクター紹介があまりにもチープというか。たぶんアニメならあれは良かったんだけど実写になるとあのへんてこなアニメーションではどんなキャラクターか頭に入らないどころか余計な情報が入りますよ。フリでも良いから橋本環奈に弓道やらせたり、平野紫耀に猛勉強させる演技を見せた方が説得力あるし、これが彼らのプライドのひとつなんだなと分かります。
頭脳戦という頭脳戦も一回しかなくて、さらにその一度きりの頭脳戦がババ抜きという陳腐なものになります。確かに頭脳戦と言えば頭脳戦だし原作でもやったけど、ババ抜きの頭脳戦や心理戦はもう他のドラマや映画で見慣れたらから特にそこからの面白さはないです
それで陳腐な頭脳戦の後には特になにも大きな波が来ない日常回がずっと来ます。サーファーなら発狂してる
別に日常を撮すのはいいんだよ?良いんだけどさ、作品の大切な部分を結構無くしてどうするんだよって話だよ。無くしてまで撮す必要性よ。
特にどうでも良いようなキャラクターたちのどうでもいい日常とか見てどうするの?「仲良いでしょ?」とかいいたいのかい?
映画の流れを大まかに言えばトランプやって映画見て、生徒の恋愛相談して下ネタ話して、かぐやが熱を出して夏祭りに行き生徒会選挙をする。このストーリーの中に頭脳戦らしい頭脳戦はトランプだけだからね
これじゃあただの学園恋愛ドラマじゃねーか
なんだろうなぁ。原作の良い部分を潰してそうしたあまり頭脳戦にはなってない日常的な部分や恋愛の胸キュンする部分を撮してるから、それを使って逃げてるようにしか見えないし、なんかラストに恋愛頭脳戦と思わせる演出を忘れたころに披露したりするからね
生徒会メンバーが花火大会で花火が上がってほしいシーンもキャラクターひとりひとりに焦点当ててないから彼らの絆がいまいち見えないです。これ原作やアニメ見てたからまだ彼らの仲は分かるけどさ、未見の人は置いてけぼりよな
演技に関しては一番橋本環奈が酷かった。ビジュアルは良かったんだけど、「恋に気づいてないけど恋をしてる女の子」には見えなかったし、ナレーションも優雅さはなくて常に声の調子が一本調子だから聞いてて飽きるんだよね。なんか色々と勉強不足。
なんだろうなぁ。平野紫耀もそうなんだけどただ演じてるだけなんだよね。まだ平野紫耀は佐藤二朗に対するツッコミとか面白かったけど、橋本環奈は特にかぐやという形だけの演技をしていて、橋本環奈から出せる魅力とかぐや様の魅力が産み出されてないんですよ
「かわいい」「綺麗」「エロい」とかの女性的な魅力が映し出されてないから、平野紫耀が何に恋してるのかよく分からなかったし、それこそ本当に茶番劇ですよね。平野紫耀も顔はいいけど、白銀という女性から見た男性的な魅力の内面性とか映し出されてないから彼女も何に恋してるのか分からないです。なに?皆してなに迷走してるの?え、迷走してない?はぁん、そう。
ただそんな中でも個人的に一番つまらないなと思ったのはコメディ部分ですね。
お笑い芸人が笑わせようとしてスベってて、見ているこちらも恥ずかしくなることありますよね?それが2時間くらい続く作品でした。かなり笑えないです
俳優たちも笑わせようとしてはいるんですが吹っ切れてなくて全然笑えないし、なんか理由はどうあれ単純につまらないんですよ。それこそ福田雄一監督のような吹っ切れたオーバーなリアクションの方が笑えたかもしれません
先も言った序盤のキャラクター紹介も笑わせに来たのかもしれませんがまったく笑えないです。あの幼稚さとフリー素材から探してきたかのようなアニメーションで全国公開しようとした考えには驚かされますが。あと謎のイラストや文字エフェクトなどは相変わらずですね。
あとパロディネタもいくつかあったかな。『2001年宇宙の旅』『情熱大陸』『コードブルー』とか。もっと沢山あったかも。とりあえずコードブルーファンは劇場版を酷評している人たちに怒りをぶつけるよりも、この映画に「なんで『コードブルー』を笑えないネタで登場させたの?!」ってぶつけた方がいいです。
全体的なコメディ部分が「どう?笑えるでしょ?!面白いでしょ!笑って笑って!!」と正直押し付けがましいです。笑えないものを押し付けてもそもそもが笑えないし、原作の笑える部分も俳優の演技のパワーがなかったり演出がチープだったりするから笑いたくても笑えないんですよ。
たぶん天才とバカは紙一重っていう部分を見せたかったのかもしれないんだけど、違うよそうじゃないよ。それこそ鈴木雅之の違う違うそうじゃないだよ。
なんでバカの一面を自らさらけ出すんだよ。良いよ、そういうのは普段の平野紫耀の天然キャラだけで十分だよ
天才たちが恋愛頭脳戦をしながら自分達はかなり頭の良い戦いを繰り広げてるなっていうのを視聴者が「いやいや、そこまで行くともうバカでしょw」「なんでその考えになるんだよw」とかってゲラゲラ笑いながら見るものなんだよ。たぶん
そういう話の作りにしなかったり、恋愛という名の人間描写、恋愛あるあるを小馬鹿にしたりはたまたそれにキュンとしたりする。それらを生かしきれずに変なエフェクトや笑えないシーンに頼りきってるから製作陣の技量の無さが丸見えなんですよね。
これを実写化するのは良いんだけどさ、もう少し良い監督にやってほしかったです。コメディ中心なら好き嫌い分かれるけど福田雄一監督とか。福田監督はパロディネタの使い方とか下ネタの良い感じに笑わせに来る絶妙なラインは上手いからね。本気で行くなら是枝裕和監督とか?流石に無理か
けどなんだかんだ終盤辺りの選挙戦の流れは好きだったし(これもこれで言いたいことはあるけど)、藤原書記演じた浅川梨奈はハマり役だったかな。完全に藤原書記だし、声も似すぎてて声優さんが演じてるんじゃないかって錯覚した。
まぁなんだかんだ言ったけどババ抜きはね、カイジ(藤原竜也版)の真似しながらやるとなかなか面白いってこと
■評価
最終評価は・・・
😀●●●●|●●●●●
1/10です。
一点ですがアニメファンではあるけど、だからと言って怒りを覚えるレベルではないし、なんか酒でも飲みながら「この映画ヤバイな」って笑いながら見るにはちょうど良い具合の違う意味で笑える作品です。
とりあえず出演者のファンが見て満足して終わる作品かな。私からオススメしません
はい、そんな感じで!
それでは!