■予告
■あらすじ
保護観察期間の残り3日間を無事に乗り切らなければならない黒人青年コリンと、幼なじみで問題児の白人青年マイルズ。ある日、コリンは黒人男性が白人警官に追われ、背後から撃たれる場面を目撃する。この事件をきっかけに、コリンとマイルズは互いのアイデンティティや急激に高級化していく地元の変化といった現実を突きつけられる。あと3日を切り抜ければ晴れて自由の身となるコリンだったが、マイルズの予期せぬ行動がそのチャンスを脅かし、2人の間にあった見えない壁が浮き彫りになっていく。
■作品紹介
「俺は手札から「ルビンの壺」を発動!」「なにッ!?」
どうもKOUTAです
今回はこちら
『グリーンブック』『ブラッククランズマン』に続く黒人差別の社会をユーモアにかつ重く映した現代のアメリカ社会派映画。
本作は保護観察期間残り3日の黒人とその白人の友人の友情を写しながら、彼らが見るべきもの、訴えなければいけないものを撮していくよ。
そんな『ブラインドスポッティング』(原題:Blindspotting)を今回は紹介していきます
今日はかなり短めだよ!(いつもだよ)
そこまで注目してなかったのですが私の好きな映画をレビューする方がいてその方がオススメというのでどんなものか鑑賞しました。一応ちらほらと情報は聞きましたけどね。しかも急遽だから当初の休日の予定をずらさなければいけないというね。
ちなみにTwitterでも言いましたがここでも言わしてください。
この映画を鑑賞する際予告が流れてるときもべちゃくちゃとお喋りをするババ…お婆様がいらっしゃいましてね。まぁ俺はその時前列でおばさま達は真ん中なので自分はあまり状況分からなかった訳ですよ。
そして予告が終わってさぁ始まるぞってときにもまだおば様方は喋ってた訳で。
流石に遠いしめんどくさいけど注意しようかなってときに「Shut up!!」という怒鳴った声が。なんか発音がネイティブだなと思って終わったあと確認したら外国人二人がおば様の近くで鑑賞されてましたね。
うーん……。これを言って良いか分からないけどかっこよかったなぁ…。なんか「Fu◯k y◯u!!」って言ってたようにも聞こえたけど、それでも嫌なものは嫌と正直に言えるのはなかなかできないですからねぇ。見習いたいです。あと普通に怖くて前半映画の内容が入らなかった
そんな外国人も黙って静にみたくなる魅力をもつ本作はどんな作品だったのか?!早速レビューをしていきましょう
■ネタバレあり感想
先に言うと鑑賞してから少し時間たってのレビューになりますので少しうろ覚えな状態の感想になりますのですいませんがそのつもりで見てくれたらありがたいです。
まずこのポスターを見てくださいな
こちらは本作のもうひとつ日本版ポスター(たぶんティザーポスターかな)なのですが、かなりデザインがイカしてます。同時に本作を見た人ならよりこのポスターの深みが分かるかもしれませんが、主人公二人が同じ目線ではあるものの、主人公二人を同時に見れないひとりのキャラクターしか見えないような隠し絵適要素のあるポスターになります。
そんな本作も何回か『ルビンの壺』という騙し絵が登場します。『ルビンの壺』は一時期テレビで流れたり学校の美術の授業で習った記憶の人もいるかと思います。ようは壺にも見えるし、見つめあってる二人の人間の絵にも見えるよという話。
この映画はそんな『ルビンの壺』のごとく、二つの見方を同時に行うことはできない人間の盲点のお話と、見え隠れする社会の現実とのお話であります。まぁここまで小難しく話したけど俺は考察なんて出来ないから期待しないでレビューを見てね。
そんなルビンの壺だとか堅苦しい話しはしてはいるけどさ、実際はかなり話はスムーズに進むし、笑える箇所は笑えたりするからかなり観やすいんだよね。ただその観やすさの裏には深いメッセージ性が含まれてたりしたり、あとはこうした現代の差別を分からない人にとってはクエスチョンマークが浮かび上がったりはするのかな
人種差別映画と言っても普通の人種差別映画とは違うのはユーモアに溢れていたし、ラップとか織り混ぜてキャラクターが気持ちを爆発したりして分かりやすかったり、白人と黒人の友情を面白ながらもしっかり写し出されてたりしてエンタメ性にも溢れているんだよね
だけどエンタメ性に溢れながらも前も言いましたがやはり差別映画としてのメッセージ性は十分にあるのだなと思います。
一番印象深かったのは黒人の女の子が会話の中でも「撃たないで」と台詞を放ったところかな。どうやら警察に悪いことはしてないのに追われた際に言う言葉らしいのですが、そうした言葉がもう子供に人種の血が影響されてる、しかも現代にもって思うとなかなか衝撃的ではあります。
個人的に感じたのは「ルビンの壺」の面と向き合った人間のようになると人は意見をぶつかり合ってしまうものなのかなと。確かに面と向かって話すのは大切なことではありますが、ひとつの問題に対して面と向き合うと人ってなぜか自分の意見を主張しすぎてしまうもので。
だけど横並びで同じ景色を見ながら意見を言い合うと人はお互いの話を聞くし、意見をしっかり言い合えるんですよね。この作品も気づかない部分ではありますが、人が横並びになり意見を言うシーンは多かったし、逆に面と向き合うとぶつかり合うことが多い印象でした。
あと写真を隠すシーンが何回かありましたね。なんかあれも今の差別社会を見て見ぬふりをしたり、現実から眼をそらしたりしたい表れを表現しているようにも私は感じたんですよね。気のせいかな?
青汁のアイテムも意外と効かしてるんですよね。なんで青汁?とは思いましたが、コリンは青汁に対して試してみなきゃ分からないとあまり嫌がらず飲んでましたが(けど評価は匂いは最悪だけど美味しい)、コリンは青汁に対して嫌悪感を持ってましたね。
だけどコリンは最終的に青汁を飲んでうめぇうめぇって騒いでましたね。騒いでないけど。
そんな青汁を使って多様性の表現をうまく表してたし、コリンの多様性の受け入れを表していたのかなと思います。『ズートピア』でも同じような表現はあったけど、ようは見た目や思い込みの判断はダメだよってこと。
私が改めて思ったのは全員が全員ではないけどアメリカの人はかなり感情的に物事を判断したりしてるような気がします。そうした「黒人=悪い」という思い込みの社会がまだ続いていて、その縛られた社会で黒人達は今も生きているのかなと思ったりもします。
だからこそ、そうした社会を無くすために横並びになって同じ景色を見ながら感情的にならず皆で話し合おうよってこの映画は伝えたかったのかなと私は思いました。
ちなみにゲットしたい女性or男性と食事する際向かい合って食事するより、横並びの方が良いらしいですよ
心理学的にも向かい合いだと最初は「敵対のポジション」になるらしいし、横並びだと同じ景色を見て共感性が湧くらしいですよ。L字もオススメ
これでまだパートナーがいない人の今年の夏は彼氏、彼女ゲットだぜ!(2019年9月4日)
■評価
最終評価は・・・
😀😀😀😀😀|😀😀😀●●
8/10です
少し難解そうに見えますが、エンタメ性に溢れた面白い作品にもなってますので気軽に観れます。上映館数は少ないので是非劇場で見てみてください!
はい、そんな感じで!
それでは!