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映画『ダンスウィズミー』これが日本ミュージカルムービーの限界か?評価&感想【No.592】

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■映画情報


公開日/2019年8月16日

上映時間/103分(1時間43分)

監督/矢口史靖

制作国/日本

■予告


■あらすじ

一流商社で働く勝ち組OLで、幼いころの苦い思い出からミュージカルを毛嫌いする鈴木静香は、ある日、姪っ子と訪れた遊園地で怪しげな催眠術師のショーを見学し、そこで「曲が流れると歌って踊らずにいられない」という“ミュージカルスターの催眠術”にかかってしまう。その日から、静香は街中に流れるちょっとしたメロディや携帯の着信音など、あらゆる音楽に反応するように。術を解いてもらおうと再び催眠術師のもとを訪れた静香だったが、そこは既にもぬけの殻。困り果てた彼女は、催眠術師の助手をしていた千絵とともに、催眠術師の行方を捜すが……。

引用元:ダンスウィズミー : 作品情報 - 映画.com

■作品紹介

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ミュージカルが大好きな人にはオススメできないよ!


どうも、KOUTAです。



本日はこちら。
ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』などありそうでなかった作品を産み出してくれる矢口監督の最新作。今回はミュージカル映画を作ったんだから楽しいに違いない!


日本ならではのミュージカル嫌いあるあるを踏まえながらミュージカルが嫌いな人をミュージカルを好きにさせる催眠術映画!ただしミュージカル映画が大好きな人にはオススメしません!
そんな『ダンスウィズミー』を今回は紹介していきます。




私はミュージカル映画大好きです。ミュージカルといえばのディズニー作品は勿論大好きですし、ディズニーランドに行きショー見たりダンサーさんのダンスを見るのも好きです。映画でも『ラ・ラ・ランド』『オペラ座の怪人』『ブルース・ブラザーズ』などなど大好きです。


専門学生の選択授業でもミュージカルの授業受けるくらいです。理由はもうひとつあるんですがここでは割愛。まぁダンスはまだ良いとして歌はかなり下手くそでしたけどねw


そんな本作は日本ではなかなか見ないジャパニーズミュージカルムービー。実写化に走り、迷ったら伝記映画ではなく時代劇に走る邦画にしてはかなり新鮮だし、なかなか日本でミュージカルムービーを見るのは珍しいのでは?


そんなミュージカルムービー大好き人間(主にディズニーだけど)なKOUTAですが、果たして本作はどんな作品だったのか?!早速レビューしていきましょう!





まずは作品紹介!

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一流企業で働く若きOLの鈴木静香は高級なマンションで一人暮らしをし、気になる人と高いお店で高いワインをグビグビ飲み、ランチを半分以上残す友人を見て自分も残すというなかなかリッチな生活をしていたよ。正直金持ちでもあんなマンションで一人暮らしするかという疑問はあったけど、たぶんいるよね?いるよね?!


そんなある日静香の姉の娘さんを預かることになり、その娘さんと遊園地へ出掛けることになるよ。ちなみにその道中で彩花がミュージカルが嫌いなこと、娘さんが学校の発表会でミュージカルをやるけど皆より遅れてるという話になるよ。


そんな遊園地で昔は一世を風靡していたインチキマジシャンの宝田明演じるマーチン上田に会うよ。娘さんはミュージカルが得意になりたいと催眠を掛けるようにお願いするよ。ちなみに下らないと思いながらも静香も参加するよ。
ちなみに宝田明と催眠が出てくるからって、コブラの杖を持ってたり赤いオウムがいたりはしないよ。


娘さんは残念ながら催眠にはかからず激おこプンプン丸だったけど、なぜか静香はミュージカルが嫌いなのに音楽を聴くと歌い踊ってしまう体質になってしまうよ。つまり催眠にかかったってこと。やったね!


そんな催眠を解くためにジャフ……マーチン上田を探すけどもう逃げらてたよ。探偵のクセがなくなって本来の演技の上手さがあらわになったムロツヨシにあったり、今回は倖田來未のような歌いかたを封印しマーチン上田の助手をしてたやしろ優と出会うよ


果たして彩花はマーチン上田を探しだし催眠を解くことはできるのか?!そして旅をした中で得るものとはなんなのか?!



ここまでが映画の大まかなストーリーです。


ネタバレなしで話すとこれからも何度もいいますが、ミュージカルが嫌いな人には入門編としてはオススメです。ただ私的にはこれよりももっと良いミュージカル映画があるからそっちを見てもらいたいけど、入門編にオススメのミュージカル映画があまり思い付かないのでこれでいいです。


それではここからはネタバレありでレビューをしていきます!




■ネタバレあり感想

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これ見て一番驚いたことを二つほど。まず1つは主演の三吉彩花さんがスッゲー美人で可愛いということ!私の大好きな福山雅治も所属している芸能事務所アミューズ出身なのですが、今日この日まで彼女がそこの所属だったと言うのは知りませんでした。なんかアイドルグループに入っててそのアイドルグループもアミューズにいたなというのは知ってましたが


彼女の演技は勿論初めて見ました。特に目新しいとか心を掴むような演技はしませんでしたが普通に演技はできる子かなと思いましたね。可愛いし普通に演技はできるからたぶん今後彼女は徐々に伸びるかなと思います。
あと映画をよくみたら男性には嬉しいシーンが何個かありましたが、昔からのファンに怒られそうなのでここでは言いません。健全な男性ならなにを話してるか分かるはず


正直良い部分はそれくらいでした。主演の子は可愛いし、脇を固める俳優も演技は上手いし、ヤンキーたちのダンスバトルもヤンキーたち含めかっこよかったです。今のEXILE系の人よりあのヤンキーたちの方が良い形でオラオラしててかなり好きでした。


映画としてはかなり微妙です。映画の最初辺りは良いし掴みもバッチリでタイトルが出たときはかなりイカシテるとは思いましたが、そのあとはあまり印象に残ってません。


ミュージカル映画と言うよりこの作品は後半からロードムービーです。一応目的はあるにはありますが、主人公がその旅の中で何か開けたことが劇中にあったかと言われたら別に何もないように感じます。


たぶん「本来の自分をさらけ出そうよ」と言いたかったのかもしれませんが、劇中主人公が今の生活に不満持ってるかと言われたらみててそうでもないし、やしろ優のような心開ける友人を持つことが大切かと言われたら確かにそうですが、主人公が友人関係に不満を持ってるようにも見えません


劇中主人公が友人に合わせて食事を残すシーンがありましたが、あれで「自分らしい友人の付き合いができない人」「人の目を気にしちゃう人」って言えるかって言われたら微妙なんですよね。あれだけではそう認識できないし、友人含めなんで全部食べられないなら最初っから食事を頼んだんだと怒りを覚えます


ロードムービーとしてもありきたりな事が多かったし、物語の目的はあってもその目的事態別になんかどうでもよくて、旅をしていくなかでの主人公の成長があまり無かったから結局ストーリー全体が退屈に感じました。


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ただストーリーの退屈さは100歩譲るとして私のなかではミュージカルシーンが問題でした。たぶんミュージカル初心者が観たら華やかで素晴らしい作品だろうと思えるかもしれません。ただ私のようにミュージカル映画が大好きな人が観たらその逆を言えますね。


日本がミュージカルにあまり愛着がないなか邦画でやろうとしたそのガッツは称えます。ですがこれを観たら邦画でミュージカルをやってもここまでが限界なんだなと感じてしまいました。
どれくらいの出来かを私なりに解釈するとテレビの音楽番組で「ラ・ラ・ランド」の名曲を歌ってた年があったんですが、あれくらい酷いレベルです

まぁ正直ここまで酷くはないんだけどさ、それでも歌はそこまで上手くはないです。宝田明さんが出てきて歌うシーンがあるんだけど、歳のせいもあって聞いてて不安になるんですよ。なんか歌ってる最中に倒れるんじゃないかって。他の演者も聞いてて良い気持ちにはなれませんでした。


曲に関しては多くの名曲を使ってて私も聞いたことある曲ばかりでした。ですが名曲だらけなのに映画館を出たあと劇中なんの曲が使われてた忘れてしまいます。印象的な曲ばかりなのに


その問題としては私の記憶力もたぶんありますが、曲の使い方でしょう。流れる曲の終り方があまり気持ちよくなかったり、なんでその曲なのかっていう理由が見えてきません。嬉しい時には嬉しい曲、悲しいときには悲しい曲のようにイメージを作るためには選曲が大事です


この映画に関しては「とりあえず名曲を適当に散りばめとけ」って感じがして、もっとその時に合う曲があったはずなんですがなんでその曲なのかがあまり分かりませんでした。用はなんか結婚式で友人代表が余興で尾崎豊の「I LOVE YOU」を歌う感じ


たぶんレーベルだとかの関係で使えなかった曲があるかもしれませんが、だったら失敗しても全てオリジナル曲で勝負してくれた方が良かったです。なんか古い名曲に頼りすぎてたなって感じはしましたね。


あとダンス。主演の三吉彩花のダンスはキレがありましたが、ここで使われるのは勿体なかったです。
彼女以外のダンスシーンもそうですが、なんであんなにカメラ近くで撮影されてたりカットが多かったんだろう。アクション撮るのが下手なアクション映画じゃないんだからさ


だからミュージカルで大切なダンスが観にくかったり、見れたら見れたでダンスは小学生が考えるようはダンスでした。なんか手や腕を大きく広げたり、足をなんか動かしたり、手拍子したりばかりでしたね。目新しさもなく見てて凄いなって思うものもないです。誰もが真似しやすいですが「真似したくなる」ようなダンスではないです。


あとこれくらいの映画ならもっとシンプルな話でも良かったよね。普通にミュージカル嫌いな女子がミュージカルを好きになる的な。主人公がミュージカル嫌いな理由も物語を動かすのには必要だけどさ、通常の人たちがミュージカル嫌いな理由ってただ単に嫌いってだけなんだよね。


俺の母親もミュージカルが嫌いな理由が「普通に会話で話せばいいものをなんで歌にして会話するの。なに?なんかの呪い?」だとか言ってましたね。
だからミュージカルも音楽もダンスも嫌いな人が旅してミュージカルの素晴らしさを知っていくっていうシンプルな話でも良かったかもしれない。


いろいろ付け足されてて、いろいろな要素を入れ込んだから友情も恋愛の話も微妙な感じでしたよ。肝心のミュージカルも途中から派手なミュージカルというより、ただの音楽映画になってったし。


俺はそこまで注目はしてなかったからそこまでダメージはないけど、ミュージカル映画が大好きでそれに期待をしてた人はかなりダメージは食らうかな。あまり私からはオススメはしませんが、少し楽しい気分になれる作品を見たいと言うかたにはオススメかもしれません。


■評価

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最終評価は・・・





😀😀●●●|●●●●●

2/10です。



クソ映画ではありませんがかなり退屈なミュージカル作品でした。ミュージカル作品を多く見てきましたがここまで退屈なミュージカル作品はある意味はじめてだったので良い経験にはなりましたけどね。





はい、そんな感じで!

それでは!