■予告
■あらすじ
カメだけが友達の内気な女子大生・亀田美羽、大人気タレント家族の娘である恋愛体質の兎草早織、父と2人で復讐代行業を営む戌井小柚。ウサギとカメ、イヌの名前を持つ3人は、有名童話さながらの奇想天外な騙し合いを繰り広げるが……。
■作品紹介
どうしてそんなにノロイのか(俺の記事の更新が)
どうも、あまりにも更新頻度が悪すぎるKOUTAです。
本日はこちら
2018年映画界だけでなく世間まで賑わせた『カメラを止めるな!』その製作陣、監督の上田慎一郎監督が新たな作品を作り上げ帰ってきた!
今作は上田慎一郎監督だけでなく『カメラを止めるな!』で制作に携わった浅沼直也と中泉裕矢も監督に加わり三位一体の映画を作り上げる!もう誰もこのチームを止めることができないそんな映画は果たしてどうだったのか!?
そんな『イソップの思うツボ』を今回は紹介していきます
上田慎一郎監督の世間を賑わせた『カメラを止めるな!』は去年の邦画のみであればベスト3には入る素晴らしいコメディホラー作品だと思います。今年金ローで放送されましたが前半だけ見てチャンネル変えたという声はちらほらいたから少し哀しかったです。かなり勿体ないので今からでもチャンネル変えたかたはDVDで観てください
個人的に『カメラを止めるな!』があそこまで伸びるとは思わなかったですよ。世間では良い感想聞いてたからそれなりに面白いとは思ってはいましたが、いざ見てみると「うひゃー」って感じで驚かされてゲラゲラ笑いましたねw
そんな上田監督の虜になった自分は今回の映画も期待をして見に行きました。聞き馴染みのない監督たち、誰かもしらない俳優人のこの作品に期待を込めて。
そんなどんでん返しが得意な日本の映画界の期待の星である上田監督。ふたりの監督と協力し、「うさぎと亀」を思わせる映画は果たしてどうだったのか?早速レビューしていきましょう!
あ、ちなみに今回はネタバレ怖いからストーリーの紹介はしないよ。
それからここからはネタバレありのレビューになるのでご注意を!
■ネタバレあり感想
上映時間も短いしそんなに語ることはないから今回のレビューは短めになるよ。あと言い忘れてたけど、この映画のネタバレを知りたくない人はプラウザバックすることをオススメするよ。
今回の映画は序盤は主人公亀田の大学生活の恋愛模様を撮していくけど、出てくる登場人物たちが実は裏で関係性を持っていると分かるよ。さらに中盤から登場する戌井親子の元に現れたヤクザの以来で誘拐計画が実行されるというのが映画の前半部分だね。
ここで上田監督お得意のネタバラシどんでん返し。実はすべての計画は亀田家による兎草家族の復讐計画であり、ヤクザはそれを協力して戌井を利用していたんだよね。さらに劇中の関係性も兎草家族の関係性を壊すために亀田家が自ら兎草家に近寄り関係を築いたんだよね。
つまりまとめるなら、母を事故で亡くした亀田家が殺してはいないけど殺したようなことをした兎草家に復讐をするというジョン・ウィックでもたぶんそんな考えはしないようか計画物語になっていたよ。
個人的にはこの構成は素晴らしいと思うし、復讐劇は個人的には大好きなジャンルだから楽しめたには楽しめたよ。けどいい部分もあり、悪い部分も見つかったし、映画全体的には普遍的な内容になったのは勿体なかったのかな。
たぶんギャグも散りばめられていたから多少明るい復讐劇にしたかったのかなと思ったんだけど、あまり笑えそうな部分があまり笑えなかったんだよね。これは脚本が悪いのかどうかは分からないけど、演者がそこまで吹っ切れた演技をしていなくてなんかセーブしていたから見ていて気持ちよくはなかったんだよね。
笑わせたくてギャグは笑えなかったし、内容が少し真面目な雰囲気なのに映像が明るくてそれが合ってなかったり、特に終盤は少し感動させたかったのかなとは思うんだけどそれには材料も足らなかったりして
もう少し時間長くても良いからキャラクターひとりひとりにしっかりスポットライトを当てて深堀しても良かったかも。『カメラを止めるな!』はあれはまだキャラクターを深堀しなくても作品そのものの馬鹿馬鹿しさを笑って楽しむものだから楽しめたけど、今作に関しては復讐劇というかなり人間模様を描ききれてないと同情できないジャンルだからこれをしっかり描いて良かったかも。
主人公の亀田と母親が話すシーンに違和感あるからたぶん母は死んでるんだろうなとは予感はあったけど、彼女と母親の思い出なんかを描いてもいいし、兎草家族も表の部分の良い家族っていうのがいまいち伝わらなくて裏の部分ばかりを見せてくるから結局「良い家族を装ったクソな家族」というより「単純にクソな家族」で終わります
確かに構成は素晴らしいし、脚本も良いと思います。映像も白いモヤが気になるとかはありましたが特に気になりはしませんでした。ですが個人的にはキャラクターの方が重要だと思いますし、特にこういう復讐劇にはキャラの深堀は必要ですからそれが弱いと映画全体も弱く感じます。表面上のキャラクターもあまりにも弱いので中盤まで正直にだれが誰だか分からないときもありましたね。
これは個人的に気になる部分ですが、ポスターの宣伝だと三人の少女が取り巻くような事件が起きるのかなと期待はしてましたが、三人の少女のひとりの戌井に関しては別にいてもいなくても良かったですね。
たぶん「ウサギと亀」のスタート合図をしてふたりを見守る犬のような役割かも知れませんし、多少ストーリーに関わるのは分かりますが、あの倉庫内で第三者目線にいるならもう少し観客目線の立場になって台詞を言ったりしても面白かったのかもしれませんね
ちなみにその戌井役を演じた紅甘。初めて観ましたけど彼女の今後の活躍に期待したいです。美人だしアクションできそうだし、彼女が主役のアクション映画を見てみたいです。かなりフォームが綺麗だったから驚きました。
後は多少ツッコみたいところしては銃を扱うの初めてな割には一発二発で的を狙えて撃ててたり、あれだけ伏線を見せておいて何故かホクロのくだりとかいらなかったり、亀が上から降ってくる事件も別に必要性は感じられないし、戌井親子が血が繋がってないのも別にあれだけならいらないかなと思ったりはしましたね。
ちなみにあの亀田の娘が親を撃ったら実は空砲だったというのは結構好きな部分でした。たぶん納得しなかった人もいるかもしれませんが、空砲は空砲でも親ふたりを撃った行為には変わりはないし仮に実弾でも彼女だけ生き残りたい欲はあったから結局三人揃って罪を背負い、家族をバラバラにさせたというアイデアは素晴らしいです。
とにもかくにもアイデアは素晴らしい作品でした。しかしカメのようにゆっくりでも良かったからしっかり焦らず制作して欲しかったですね。どれくらい前から制作してたかは分かりませんが。
■評価
最終評価は・・・
😀😀😀😀●|●●●●●
4/10です。
私のなかでは賛でもなければ否でもない普の意見ではあります。少し荒があったりして勿体なかった作品ではありますが、まだまだ上田監督の今後の作品には期待できる作品かなと思います。今年また別の作品が公開されるらしいのでそちらも楽しみです。
はい、そんな感じで!
それでは!