■予告
■あらすじ
少年リュカはゲマ率いる魔物たちに連れ去られた母マーサを取り戻すため、父パパスと旅を続けていた。しかし、道中での魔物たちとの激闘により、パパスはリュカの目の前で非業の死を遂げてしまう。それから10年後、故郷に戻ったリュカは「天空のつるぎと勇者を探し出せば、母を救うことができる」と書かれた父の日記を発見。パパスの遺志を受け継ぎ、冒険へと旅立つ。
■作品紹介
ドラクエシリーズはニコニコ動画とヨシヒコの知識くらいしか私にはないよ!
どうも、KOUTAです
本日はこちら。
誰もが名前くらいなら聞いたことがあるRPGの名作『ドラゴンクエスト』
そのシリーズの中からファンの間でも根強い人気を誇る『ドラゴンクエスト5』をシリーズ初の3DCGアニメーション映画にして公開。
あるときは「なぜ声優を全員タレントにしたんだ!プロの声優を使え!」と叩かれ、またあるときは任天堂の大乱闘シリーズに参戦したり、またあるときは公開してからすぐに賛否が別れ常に冷めることのない興奮を我々に与えてくれる!
そんな『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』を本日は紹介していきます。
ドラクエシリーズはあまり知らないですね。別に全然知らない訳じゃないし、ヨシヒコシリーズを全部見てるから大抵の知識は知ってるけどたぶんヨシヒコだからその知識はあまり生かされないでしょうね。
ちなみに未プレイとはツイッターで言ってましたが全然やってなかった訳じゃないんですよ。一応小学生の頃にドラクエ9を買って数日後友人に貸しちゃったんですよね。
そんで貸して数週間したころに戻ってきて改めて見てみたらなんかラスボス倒してて、なんか世界は平和になってて、旅芸人から賢者になってて私の知らない間に何があったんだ状態にはなりましたよ。
まぁそんな私の昔話は置いといて早速映画の感想を話していきたいと思います!
まずは作品紹介!
物語はゲームのお馴染みのテロップと共にナレーションでどんな世界なのか説明されたあと、主人公リュカの誕生からさまざまな物語を簡単に懐かしのゲーム画面でスタートするよ。正直最初の文字テロップにナレーションは不要なんだよね。
そして物語は3DCG映像に変わりリュカと父親であるパパスが共に冒険し、冒険しながら稽古しているシーンが写し出されるよ。母親を殺したゲマを倒しパパスは天空の剣を探してゲマの目論見を防ぐことだよ。
やがてある国に訪れた際リュカとその国の王子が魔物に囚われてしまうよ。パパスは息子たちを助けにいくと、ゲマが登場。ちなみにゲマはいろんな現場へ自ら行くことがあるから、後輩ばかりに任せない素晴らしい上司なんだよね。
そんなゲマはパパスを焼き殺してしまうよ。リュカの悲鳴で興奮しているゲマはなかなかの変態度だよね。そんなパパスはリュカに最後「母さんは生きている」と伝えて意思をリュカに託すことになるよ。
それからなんやかんやあり10年。リュカは故郷へ戻りパパスの日記を読むことになるよ。母を救うこと、天空の剣で魔界の門が閉じられる、天空の剣は選ばれた物しか抜けないこと、そしてそれを抜けることができるのは息子であるリュカであることを知ることになるよ。
彼は父の意思を引き継ぎ、母親を救うべく、そして世界から平和を取り戻すために旅に出るよ。
はたしてリュカは母を救い世界の平和を取り戻せるのか?!そしてビアンカとフローラどちらと結婚するのか?!
というのが映画の大まかなストーリーですね。
さきに言うと私はあのラストについては良いとは思います。その理由についてはネタバレありで話していくつもりですが、あくまで私個人の勝手な感想だと聞いててくださいね。まぁ本当にドラクエを知らないやつの戯れ言になるかもしれないですがw
それではここからはネタバレありでレビューをしていきます!
■ネタバレあり感想
賛否が別れたこの映画。原因はかなりの人が言うようにあのラスト10分です。
簡単に私なりにラストについて語ると実は今までの冒険のストーリーは最新型VRのゲームであり、主人公リュカはゲーム特にドラクエが好きな普通の現実の男性だったことが分かります。
ゲームで魔界の扉が封じ込められたと思いきや突然世界がザ・ワールド状態に。そこへ海外モデル級になったフリーザーみたいなやつが現れゲームにウイルスを入れ、主人公に現実を突き付けられます。主人公はフリーザーを倒し、ドラクエのゲーム事態もクリアしてハッピーエンドを向かえるというラストになりましたね。
ただ観ていた視聴者は「最悪なラスト」「あのラスト10分はいらない」などという感想はかなり見られました。私はネタバレを避けてドラクエ5を全然知らない状態のとりあえず真っ白な心でこの映画をしっかりエンディングまで鑑賞しました。
結論を話すなら私からしたら「まぁ、良いんじゃねーの?」っていうのが正直な感想です。そこまでドラクエに愛着がないからこの感想が出てきたかもしれないし、あるいは映画をしっかり観てればこのラストにはなるだろうなと予想が出来てたからこの気持ちになったかもしれませんが、どちらにせよ個人的にはこのラストに関しては否定的な気持ちはなく、数少ない賛の気持ちではあります。
まぁ否定する人の気持ちも分からなくはないですよ。好きなものを否定されてしまったんだし、もし私の好きな作品が例えばこういうラストを向かえたのであればたぶん落ち着いてはいられないでしょう。ただ「大人になれ」という意見はあくまでフリーザーだけの意見だし、「子供の心のままゲームに夢中になっちゃあいけない」という意見は映画全体が否定してる訳ではないんですよね。むしろ否定的な意見なら映画はバットエンドで迎えてたでしょう
流石にコンピューターウイルスの話とかスライムが「私はウイルスバスターだ!」って山ちゃんボイスで迫真の演技をしてたりしてたのは唐突すぎたし、笑えたりはしましたよね。
ただ「これがゲームである」というのは物語の随所でそれっぽい演出や台詞があったから(例えばビアンカとフローラどちらと結婚するかの気持ちの選択だったり)たぶん大半は何かしら察していると思います。
個人的にじゃあ何が伝わったのかと言うと上手く説明は出来ませんが、たぶん映画はゲームというのを使い「現実と虚構の境界線はしっかり敷いておけ」と言いたかったのかもしれません。もっというなら「ゲームは1日一時間まで」というよくある家庭ルールをより大袈裟に表現したんだと思います。
何が言いたいかと言うと、例として私は昔ゲームは違いますが「ときめきメモリアル」や「アマガミ」など恋愛ゲームをやってた時期があります。それをしていたときゲーム好きな友人から「やるのはいいが熱中しすぎるなよ。現実が見えなくなるから」と注意を受けたとこがあります。
私はそれを信じてたからしっかりゲームと現実の世界を分裂させることは出来ましたが、他の知り合いとかはそうした分裂が出来なくてゲームの世界に潜り込んでしまい現実を見失っていたことがあります。嘘のように聞こえますが真実です。
たしか銀魂でもありましたよね。新八が恋愛ゲームに夢中になり現実が見えなくなるエピソード。
今回の主人公もたった数時間のプレイをしただけなのにあまりにも潜り込み過ぎて自分の世界がドラクエの世界の住人だと重い、自分がつけたオプションを忘れていたり、本来の自分自信をラストまで見失っていました。
さらにこれの何が怖いって私たちの世代のテレビゲームのようにまだ自分の世界が視界にある状態でプレイしてましたが、VRがある今視界や聴覚まで壁を作りよりゲームの世界に入り込んでしまうということです。
だからこれはある意味ゲームをやる上での教育的映画なのかなと思います。ゲームをやるのは構いません。ゲームが好きなのも全然良いです。私も大好きです。
ただプレイする際はしっかり現実と虚構の区別をつけてプレイをすることと、いまの最先端のゲームは確かに凄いけど入り込み過ぎないようにしようねと言いたかった注意喚起とこれからのVRゲームの警告なのかもしれません。
ドラクエだから子供も多く見に来るはずです。だからこそ子供にも目をつぶらずに観てほしいです。最近の子供たちはよく見ると外でもゲームしたりスマホをいじる子は多くいますね。そういう子達もあのラストはショックだとは思いますが、「ゲームはゲーム、現実は現実」と教えてくれます。まぁトラウマな演出を入れるのも確かにどうかなとは思いますがねw
「じゃあ貴方の好きなディズニーもどうなんだよ!」という意見もありますが、私はもうディズニーがフィクションというのは知ってるしディズニーはディズニーでちゃんと分けて楽しんでるし、それに『エスケイプ・フロム・トゥモロー』という作品も見ましたから、結局は虚構は虚構だと認識させられますからね
ラストについて語りすぎたので軽く全体的なことを話します。ストーリーは正直退屈でした。もしあのまま王道を行けば普通の作品だなと感じて終わってしまいましたが、個人的にはあのラストはいいスパイスになりました。
ドラクエ5をやったことある人ならたぶん名シーンをアニメで見れて嬉しいはずです。ただ私のようにドラクエ5を知らないで映画を見たならキャラクターの関係性がいまいちよく分からなかったり、ダイジェストだらけの映像に少し退屈を覚えます。
特にひとりの男が勇者になる姿があまりしっかり描かれてないように感じました。すべてダイジェストだし少し弱気な彼が力も心も強くなり成長する姿をもっと時間をかけて見せてもよかった気がします。あと主人公が自分の子を確認する際太刀筋で見極めてましたが、固まってる間父親以外誰に剣術を習ったんだろう。太刀筋って遺伝するの?
あとは声優はみんなの良かったし、キャラクターデザインは素晴らしかったし、特に女性キャラは皆可愛かったです。個人的にはビアンカ推しです。
賛否が別れる理由は分かるし、映画も全体的にはファン向けです。ただ監督がそう思って作ったのかは分かりませんが、私的にはゲームをプレイする際に大切なリアルと非リアルの区別をしっかりつけるということを再確認させてくれる作品だと思います。
ドラクエだから良かったのかは正直分からないし、別にこれならオリジナルの映画を作れよとも言いたくはなりますよね。
けどよく母親が言ってた「ゲームは1日1時間まで」という言葉は視力的なことも兼ね備えてますが、こういう意味も込められてるんじゃないかなと思います。
■評価
最終評価は・・・
😀😀😀😀😀|😀●●●●
6/10です。
ここで話した全ての感想はあくまで私個人が勝手に思ったことです。「こういう意見もあるんだな」という感じで見てくれたなら幸いです。
まぁ否定的な意見の人の気持ちも分からなくはないんですよね。評価難しかったわ。
はい、そんな感じで!
それでは!