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映画『トイ・ストーリー4』ごめん、この結末はなんとなく分かってた。評価&感想【No.586】

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■映画情報


公開日/2019年7月12日

上映時間/100分(1時間40分)

監督/ジョシュ・クーリー

製作国/アメリ

■予告


■あらすじ

ウッディたちの新しい持ち主となった女の子ボニーは、幼稚園の工作で作ったフォーキーを家に持ち帰る。ボニーの今一番のお気に入りであるフォーキーを仲間たちに快く紹介するウッディだったが、フォークやモールでできたフォーキーは自分を「ゴミ」だと認識し、ゴミ箱に捨てられようとボニーのもとを逃げ出してしまう。フォーキーを連れ戻しに行ったウッディは、その帰り道に通りがかったアンティークショップで、かつての仲間であるボー・ピープのランプを発見する。一方、なかなか戻ってこないウッディとフォーキーを心配したバズたちも2人の捜索に乗り出すが……。

引用元:トイ・ストーリー4 : 作品情報 - 映画.com

■作品紹介

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着々とアストロブラスターが上手くなってるのが分かる…!!


どうも、KOUTAです。


本日はこちら
ピクサーが誇る最高傑作のシリーズの完璧な最後を遂げたと思った『トイ・ストーリー3』が誰もが予想してなかった続編がやってきた。

今作は『トイ・ストーリー2』から約19年ぶりの誰もが少し忘れかけてたボー・ピープがスター・ウォーズのレイみたいになって登場。新たな仲間フォーキーと共にウッディのまたまたまたお家に帰ろう大作戦が始まる!
そんなトイ・ストーリー4』(原題:Toy Story 4)を紹介していきます。


この映画予想を越える結末が待つと宣伝されてますが、たぶんほとんどが「まさかトイ・ストーリー4が製作されるとは思わなかった」と言ってたでしょう。それそのものが予想を越えてましたよ。


聞いている限りではピクサーのネタ切れがそうなった訳ではないらしいし、ちゃんとこれが最終回らしいのでトイ・ストーリーファン、ディズニーファンのひとりとしてしっかり見ていきたいと思います。まぁ銀魂みたいに「終わる終わる詐欺」や宮崎駿みたいに「監督やめます詐欺」がなければ良いんですけどね。





まずは作品紹介!

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9年前のある日、アンディの家に見知らぬ人物が現れたことでボー・ピープと羊版のキングギドラはアンディの家から去ってしまうところからスタートするよ。3では描かれなかったボー・ピープが離れてしまった真実がここで分かることになるよ。


そこからアンディは大人へと成長しおもちゃを手放すよ。ウッディたちおもちゃ一同は女の子のボニーに託されることになるよ。ここら辺は『トイ・ストーリー3』を見てね。


そんな日々を過ごしていくなかウッディはボニーにそこまで遊ばれることもなく、可愛がられることなく隅に置いてあるおもちゃ同様忘れ去られてしまうよ。


ある日ボニーは幼稚園の体験入学的な場所でフォーキーを作り上げ、どんなおもちゃよりそのフォーキーを愛していたよ。だけどゴミから作られたフォーキーは自分のことをオモチャではなくゴミと認識し毎回ゴミ箱へ行く始末。


フォーキーがゴミとして捨てられたらボニーは悲しんでしまうとウッディはフォーキーがゴミ箱に行かないように毎回見張りという名の子守りをすることになるよ。


そんなボニーが幼稚園に入園するまでの1週間家族と旅行へ行くことになるよ。フォーキーは勿論おもちゃ達をボニーは持ち込むけど、フォーキーは車の窓から飛び出してしまい、ウッディもそれを追いかけることになるよ。


ウッディはフォーキーを連れて帰ろうとするもアンティークのお店にいるギャビー・ギャビーという人形に拉致されるよ。そしてウッディはボー・ピープと再開し共にフォーキーを救い出すことになるよ。果たしてウッディは無事にフォーキーを連れて帰り家に帰ることができるのか?!





というのが映画の大まかなストーリーですね。


ネタバレなしで結論を言うならとても良い出来に仕上がった作品で流石ピクサーだなと思いましたね。たぶん多くの人は楽しめるし、感動はできるかもしれないね。特にトイ・ストーリーを追ってきた人たちは尚更かな。


ただ個人的には正直に話すと大好きで楽しめた作品だけどトイ・ストーリーシリーズの中では一番下の作品になっちゃったかな。別に酷評するレベルではないけど、世間で絶賛される中少し不満を呟くレベルだね。いや面白かったよ?


それではここからはネタバレありでレビューをしていきます!


■ネタバレあり感想

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一応しつこいようだけどまた話すと誰もが楽しめて感動できる夏休みにピッタリな作品かもしれません。試写会でも絶賛されてたし、ロッテントマトでもかなり評価が高いのは知ってます。たぶん今年の作品で大好きな人は多くいそうだよね。


ただそれを知ってはいるけど正直に話すなら私はそこまで絶賛するほどではないかなと思いました。先に謝ります。ごめんなさい。ただトイ・ストーリーシリーズの安定感のあるストーリー、キャラクター、ギャグ、演出、映像は一段とクオリティは上がってはいます。


ただ単に『トイ・ストーリー3』が好きでそれを越えられるのかなっていう変な期待と、誰もが驚くような展開と聞いて大きく期待しすぎた自分のせいでもあります。今から話すのは文句レベルの酷評ではありませんが、不満点はいくつか述べます。この映画が好きな人はそれを承知のうえで見てくれたら幸いです。


映像面は誉めどころしかないです。逆にこの映像のクオリティで「まだまだダメだな」という奴いたら眼科行くことをおすすめします。おもちゃの質感はリアリティあるし、それなのにおもちゃたちの動きはアニメというよりおもちゃのように少しかくかく動いてたりしてひとつひとつ拘りが感じられます。


雨の時の水の濡れ具合とか、アンティークのお店のキラキラした映像はなかなか見ていて感動的でしたよ。比べちゃうのもアレですが、日本のCGアニメーションと比べるとその差は歴然でやはり海外特にピクサーやディズニーは一歩先へ行ってるのが実感できます。


新キャラについて話すとフォーキーは自虐ネタをバンバン晒してて面白かったし自然とかわいいと思えました。ダッキー&バニーはお笑い芸人の漫才やコントを見てる気分で彼らが出てる時はほぼ全て笑ってましたね。なんか見た目も可愛いし、あんな性格してるのに目がキラキラしてるのもギャップにやられます。吹き替えをしたチョコレート・プラネットの演技は素晴らしかったです。




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正直良い部分はここまでです。あとはなんか普通にストーリーが流れている感じでした。楽しめるには楽しめるように作られてる感じの作品で、しかも続編の間隔が5年とかだからかなり練り込まれた脚本なのかなとは思います。それは凄いです。


ただ何点かは不満点がありました。今回の舞台がアンティークショップとその隣にある移動遊園地です。おもちゃ目線だから行き来はそこまで遠くはないんですが、前作まではかなり身近な場所が規模のでかい世界観に見えます。ただ今回は特にそうしたスケールのでかさを撮した訳ではなかったから、結構最後までスケールが小さく感じました。


フォーキーに関しては良いキャラをしているんですが、特にフォーキーがいなくても話は進むと思います。フォーキーのキャラが映画のキーというよりただ映画を盛り上げる為の材料でしかないように感じました。ギャビー・ギャビーと親密になるシーンをもっと入れてくれたらたぶんフォーキーもこの映画に必要なキャラだなと思いましたね。


なんか終盤辺りからフォーキーがいることを忘れてしまったし、ウッディの存在意義の道具として使われてしまったり、ラスト自分もおもちゃだと自覚するシーンはなんか急だったりで、なんか結構扱いが可哀想なキャラでしたね。


今回はおもちゃ中心の話でウッディをよりメインにした作品でした。ウッディがボニーに遊ばれなくなったり可愛がられなくなったりする場面は何度かあり、それが可哀想だなと思う反面ウッディがかなりアンディのことを引きずっていたので「結局ウッディはアンディの元でずっと一番になりたかっただけなのかな」と『トイ・ストーリー1』でいったい何を学んだんだろうと変に考えちゃいます。


映画見てるときになんか違和感を感じてたんですよ。さっきの『トイ・ストーリー1』で学んだこと忘れてね?っていうのもそうなんだけどさ、『トイ・ストーリー3』で決断したアンディとの別れがなかったかのようにウッディはかなり引きずるし。引きずっちゃうのは分かるけど、「ボニーが可愛がってくれないから」っていうあまりにも小さな理由から来ちゃってて引きずる気持ちにあまり共感はできませんでした。


ちなみにボニーの件に関してはたぶんファンの大半が怒り案件だと思います。3のボニーは自分の世界観があり女の子向けじゃなさそうなおもちゃもアンバランスなラインナップなのにそれをしっかり全員を世界観に入れさせるのが得意です。


ただ今回のボニーに関しては成長のせいなのか分かりませんがウッディだけ置いてけぼりにされます。他のおもちゃにも影響あるならまだしも劇中かなりウッディに眼中がない演出を見せます。正直製作陣が映画を盛り上げるためにいとして作ったようにしか思えないです。


だからこそアンディがボニーに「大切にしてやって」と口にした言葉やボニーとの約束があった前作が全て壊された気分でした。まぁ子供だしおもちゃの好き嫌いが生じるのは仕方ないし、二次元の小さな女の子にイライラするのもバカらしいですが(←しかしこの男、作品は違うがアニメ版『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』でかなりイライラしながら酷評していたのだ)


なんか結構脚本も雑さが感じたし、新キャラメインにしたがるのは分かるけど過去キャラが今までと比べてそこまで活躍しなかったり、色々なメッセージがありすぎて結局伝えたいことは分かるけど何を伝えたいのか分からないような作品になってましたね。


製作陣が本当に『トイ・ストーリー』が好きで製作したのか疑います。仮に好きでやったとしてもきっと製作陣が前作を復習せずに製作したか、またはかなり忘れた状態で製作したのか。どちらにせよあまり制作者からの愛があまり感じられません。


最終的にウッディはボー・ピープたちと一緒に自由に世界を旅をして仲間たちと別れます。あんなに仲間が良いといった前作のウッディはどこへ行ったのか。それはさておきラストでウッディがジェシーに保安官バッチを託したり、最後バズとの別れのシーンを強く撮したりしてました。これもこれで唐突なんだよなぁ。


だったらよりバズとまた喧嘩したりさ、ジェシーとウッディに何かしらあったりとか事件起こしてくれた方がよりこのシーンは説得力増しますよね。やっぱりフォーキー面白いんだけど必要性あったかな…。


ラストまで結局ボニーはウッディを気にしないまま映画の幕が閉じましたね。うん、なんだろう。『アベンジャーズ/エンドゲーム』の序盤でソーがサノスの首を斬ったシーンあったじゃん。アレと同じ感情が湧いたよね。
「え、それでいいの…?あー、それでいいのか…。」


ちなみに「この結末は想像を越える」と宣伝はしてますが、想像は越えません。むしろ想像通りです。証拠はありませんが、見る前からこうなるだろうなって予想はしてたし、見てる途中も「きっとこうなるんだろうな」って予想はできてました。ただ当たるとは思いませんでしたね。もし本当か気になる方はタイムマシンでも乗って数日前の私に聞いてみてください。


子供が楽しめるとは思いますが、トイ・ストーリーシリーズが大好きな人は賛否別れるでしょう。たぶん否の方が多いかもね。取り合えず純粋な人は一番楽しめるんじゃないかな。


取り合えずお口直しに『トイ・ストーリー3』見よ


■評価

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最終評価は・・・





☺☺☺☺☺|☺⚫⚫⚫⚫

6/10です。



取り合えず作品の一定数の面白さや安定さは備えていたのでこの点数にしてますが、私のなかではトイ・ストーリーシリーズのなかであまり好きになれなかった作品でした。そこまで構えずに鑑賞することをおすすめします。





はい、そんな感じで!

それでは!