■予告
■あらすじ
超人的な戦闘能力を持つ伝説の殺し屋ファブルは、育ての親であるボスから、1年間殺し屋を休業して普通の人間として生活するよう命じられる。もし誰かを殺したらボスによって処分されてしまうという厳しい条件の中、「佐藤アキラ」という偽名と、相棒ヨウコと兄妹という設定を与えられ、大阪で暮らしはじめたファブルは、生まれて初めての日常生活に悪戦苦闘。そんな中、偶然知り合った女性ミサキがある事件に巻き込まれたことから、ファブルは再び裏社会に乗り込んでいく。
■作品紹介
「楽しそうだな」そうふと思った私がバカでした。
どうもKOUTAです。
今回はこちら。
「どんな相手も6秒いないに殺す」そんなDIOの時を止める能力なしでも確実に仕留めることができる殺しの天才ファブルが殺しを一旦止め普通に生きるという、聞いただけで面白そうだなと感じられる本作。
今やアイドルをより農業に勤しむTOKIOに並び、果たしていったいどこを目指したいのか分からないアイドルを忘れたんじゃないかと言わんばかりにあまりにもストイック過ぎるV6岡田准一が本格アクションに挑戦するよ。
そんな『ザ・ファブル』を今回は紹介していきます。
原作は未読ですね。予告のレディー・ガガの音楽に会わせたハイテンションな予告を見てほとんどが面白そうだなと思った人が多いはずです。たぶん自分もそうだし正直X-MEN最新作より楽しみでした。
そんな今や本格的なアクションもできてしまうほどに成長した岡田准一が殺さずの誓いをたて、一体どのようにして大切な人を守れるのか?
今回も仕事が忙しすぎて心身ボロボロな状態ではありますが、早速レビューをしていきたいと思います!
働きたくないでござる!!!
まずは作品紹介!
冒頭であるヤクザと外国人のマフィアらしき二組が食事会をしているなか、岡田准一演じるファブルがそいつらをガンガン殺していくシーンと同時に、仲間である木村文乃演じるヨウ子がお酒をガンガン飲み肝臓を殺していくシーンからスタート。
ここでは唯一殺しのシーンに白い文字や数字、斜線などが浮かびあがるよ。これはたぶんファンブルの「6秒以内に殺す」とかどこを狙えば良いかなどをファブル目線や考えを視聴者に具現化して見せていたんだろうね。最初の白い斜線が出たとき、少しイヤらしい方を考えた私はたぶん相当元気だよ。
そんな一仕事を終えたふたりはボスの命令で次のミッションを聞かされるよ。ここ最近あまりにも殺しをしすぎて目立つようになったから一旦仕事をストップし、二人は一般人として1年間普通の生活をしてもらうというミッションだよ。その間に殺しをしたらボスが直々に殺してやるというボーナスつきだよ。
二人は偽名を名乗り兄妹として大阪へ。ファブルこと佐藤アキラは普通の生活を不器用ながらに生活していき、喧嘩をしても持ち前の殺しテクニックと見聞色の覇気でやられたふりをしたりとその場を凌ぎ、なんとか誰も殺さずにいるよ。
そんなアキラは清水ミサキと出会い、アキラがバイト面接に迷ってたところを自分の働いてる場所で働かせてくれたり、本来の普通の食事の仕方や普通の人との関わり方を学んでいくよ。
しかしミサキは大阪のヤクザの抗争に巻き込まれてしまい、その抗争には関係ないけど人質みたいな形で捕らわれるよ。それを知ったアキラは今までの恩を返すべくミサキ救出へ向かうよ。果たしてアキラは人を殺さずにミサキを助けることができるのか?!
というのが映画の大まかなストーリーですね。
ネタバレなしで話すならたぶんなんだけど、映画を多く見てる人や特にアクション好きな人にとってはこの映画は不満の多い映画になるのかもしれないね。その他の人たちはどんな気持ちになるかは分からないけど。
個人的にはアクション映画としても、ひとつの娯楽作品としても、映画と名乗る作品としてもかなり勿体無くてあまり人にはオススメできない作品に感じましたね。詳しくはこれからネタバレありでレビューをしていきますが。
それではここからはネタバレありでレビューをしていきます。
■ネタバレあり感想
予告で面白そうに見えるって?ところがどっこい面白くありません!
江口カンという監督は初めて聞いたので少し調べたらどうやら元々はCMのディレクターさんだったらしく、映画監督業は最近やり始めたらしいですね。今年公開された『めんたいぴりり』は江口カンが監督したドラマの劇場版らしいです。
そう聞かされたら結構納得してしまって、なにが納得って予告の作り方が上手いなと。あんだけハイテンポかつシンプルな流れのある予告、岡田准一の普段見ないアクションやオーバーなリアクションを揃えたらそれは「面白そうだな」と錯覚してしまいます。
しかし蓋を開けてみたらかなり真逆でまったくストーリーはもちろん、お笑いのギャグセンス、アクションは面白くないし、さらに言えばあんだけハイテンションな予告とは裏腹にかなりスローなんですよ。確かに予告を裏切る映画はこの世になんどかありますが、これはダメなパターンの裏切り方ですね。
私は原作未読ですがどうやら原作7巻くらいまでを実写化したらしく、変に詰め詰めにしたせいで登場人物は無駄に多いし、勢力図や人物関係なんかこんがらがってしまいます。下手したら普段あまり映画を見ないで娯楽感覚で見に来た人たちは今なにが起きてるのか分からないでしょうね。
原作ファンが納得するか分かりませんが別に改変してシンプルにしても良いと思います。ファブルを狙う何かしらの悪者がファブルの招待を知り、ファブルと隣にいるミサキを人質にして、そこから悪者を倒してミサキを助ける。王道ですがこれくらいシンプルならアクションも多目に出来ると思います。
アクション映画にしてはアクションがあまりにも少なく無駄な会話シーンや別に必要ないキャラクターたちの会話が多く出てきます。物語を動かさないという意味ではこの映画に出てくるキャラの6割りは必要ないです。
どうでもいいけどストーリーの流れが一つ一つのCMを長く繋げたように感じてかなり流れが悪かったです。さすがCMディレクター。
そしてアクションが少ない割りにはそのアクションもつまらないです。見ごたえのあるアクションはないし、アクションは少し暗めでカメラも近いから時々何してるか分からないし、主要キャラ同士の戦いの中にも気持ちや感情がないから見ていて退屈です。
一番なにが失敗って岡田准一にマスクを付けさせたこと。常にマスクつけてるから岡田准一がやってると信じたいけど8割り岡田准一がアクションやってないんじゃないかって疑ってしまい途中からアクションを見る集中が薄れます。ラスト辺りでマスクが外れて素顔のまま戦ってたらたぶんまだ盛り上がっていたと思いますね。
岡田准一演じるアキラの殺さずの誓いもガバガバでしたね。殺しをしないのもそうですが、そうした闇の仕事にも手を出さないで普通の日常を送るんですよね?
危険な犯罪者を動かないようにするレベルで倒すのはオーケーなんですか?あるキャラの部屋の侵入調査はオーケーなんですか?調査はダメだと言ってたわりに車でオーケーするとか、かなり安いやつですね。
そしてギャグのシーンはマジで真顔になる。私が見た時間帯にいたお客さんたちもあまり笑ってなかったですね。唯一笑ったのは岡田准一が描くイラストと、佐藤二郎との会話シーンくらいですね。佐藤二郎いなかったらかなりボロボロに終わってましたよ?
あるキャラがタバコを灰皿にトントントントンやって睨み付けるシーンがありましてね、このシーンが無駄に長いし、たぶん笑わせたかったのかもしれませんが何に笑って良いのかよく分からないんですよ。まだそのキャラが「トントントントンヒノノニトン」とか言えば笑えましたが。ハハッ
なんかね、全部の笑わせるポイントが狙いすぎてて全然笑えないんですよ。もしくは監督か脚本家が笑いのセンスがないかです。どちらにせよ「笑えるだろうな」と思ったポイントがあからさまに「笑ってください!」と言われてる見たいでかなり冷めます。
一番分かりやすいのはオーバーなリアクションかな?結構この映画オーバーなリアクションやオーバーな演技が多くて後半から「うるせーな」と思ったりもしましたが、このオーバーなリアクションで笑いを狙ってるというのもあからさまにですし、山本美月の変顔も……なんかなぁ。
てか、こんなオーバーにデカイ声を出したりするやつってこの世にいるの?…………………あ、いたわ。バカッターをやるやつだ。
何度も言いますが別に笑いを捨てても原作改変しても良いからアクションを重視してストーリーをシンプルにすべきでした。そしたらかなり誰でも楽しめるし、続編が出たら無駄なキャラもそこでだして無駄にはならなかったでしょう。岡田准一やアクション指導したアラン・フィグラズが可哀想ですね。まさに無駄使い。
■評価
最終評価は・・・
☺☺⚫⚫⚫|⚫⚫⚫⚫⚫
2/10です。
日本のアクション映画に限った話ですがなんで日本のアクション映画に銃が出てきても様にならないんでしょうね。やっぱり刀文化だから刀の方が似合うって思っちゃうのかな?まぁいいや。
はい、そんな感じで!
それでは!