■予告
■あらすじ
突然変異で誕生した炎を操る人種「バーニッシュ」の出現をきっかけに、未曾有の大惨事である「世界大炎上」が起こり、世界の半分が焼失した。それから30年後、一部の攻撃的なバーニッシュが「マッドバーニッシュ」を名乗り、再び世界を危機に陥れる。これにより、対バーニッシュ用の高機動救命消防隊「バーニングレスキュー」の新人隊員ガロと、マッドバーニッシュのリーダー、リオという、それぞれ信念を持った熱い2人の男がぶつかり合うことになる。
■作品紹介
軽く言うなら松岡修造と郷ひろみが戦ってるそんな映画
どうも、KOUTAです。
今回紹介するのはこちら。
『天元突破グレンラガン』『キルラキル』を描いた今石監督の小指の爪で触れただけで火傷してしまうくらいの超オリジナルの暑苦しい映画。
「ネットの世界が常に大炎上するならアニメ界でも大炎上起こしちゃう?」と言葉通りではあるが全く解釈の違いをお越しながらも、声優人はおろか松山ケンイチ堺雅人など普段おとなしいイメージのある俳優の熱い演技を燃え上がらせた、これから梅雨の時期の雨をも蒸発させる松岡修造的アニメ作品。
そんな『プロメア』を今回は紹介します
今回試写会にてこちらの作品を一足早く見させていただきました。TOHOシネマズ様ありがとうございます。m(__)m
なので今回はまだ日本で公開されてない作品をレビューします。5月24日までの未公開作品のレビューになりますので、これから見る予定でまだ見てない方はこれから先は鑑賞してからレビューを閲覧することをオススメします。
それではまずは作品紹介!
ある日突如として世界各地で松岡修造の如く燃え上がる人々が次々と現れ、世界の大半が大炎上を起こすよ。そうした人々を世界は「バーニッシュ」と呼ぶようになるよ。X-MENの世界ならかなり大活躍するよね。
そんな彼らが現れてから30年後。バーニッシュの火災事件を防ぐため高機動救命消防隊「バーニングレスキュー」が世界の平和を守るよ。その「バーニングレスキュー」の一人でまだ新人の松山ケンイチの声をしたガロこそがこの映画の主人公。
仲間と共にバーニッシュの火災を防ぐも突如そこに、バーニッシュの中でも突飛として攻撃的な「マッドバーニッシュ」が出現。その「マッドバーニッシュ」のボスでありもうひとりの主人公こそ早乙女太一が声を当てるリオだよ。
そんなリオと暑苦しい声をした仲間たちを取り押さえるも、リオの口からクレイ・フォーサイトがバーニッシュの人々を使い人体実験をしていることを知るよ。クレイ・フォーサイトはガロたちの住むプロメポリスの司政官であり、ガロを昔助けた人物。ガロにとっては英雄のような人なんだよね。
そんなクレイ・フォーサイトの真の目的は近々地下に溜まったマグマが噴火し地球を焼き焦がす恐れがあるから、それから逃げられるように限られた人数で地球から脱出する計画を経ててたよ。その為のワープを作るのにバーニッシュの火の力が必要というらしいよ。
自分の憧れの人物の秘密を知ったガロは果たしてバーニッシュの火災と共に止められることができるのか?!そしてバーニッシュはなぜ火災を起こしまくるのか!三者の熱いバトルが今始まる!
というのが映画の大まかなストーリーですね。
取り合えず好き嫌いは別れると思いますよ。なんてったってかなり個性が強い作風ですし、常に休むことなくひたすらアニメのアクションを凄まじい勢いで描いてますから。現に一緒にみた私の彼女も「見ていて疲れた」とは言ってましたから。
それでも熱く盛り上がれるところは盛り上がれるし、男の心を擽られるような描写も多い感じかな。試写での感想ではありますが、まずは男性には見て欲しい作品ですね。
それではここからはネタバレありでレビューしていきたいと思います。
もっと、もっと、もっと熱くなれよ!!!(言いたいだけ)
■ネタバレあり感想
『天元突破グレンラガン』は父親が大好きな作品でよく朝見てました。私は小さい頃ちょいちょい見てた感じです。『キルラキル』はGWに少し見たくらいなので、この監督や会社のアニメ事態は初見に近い状態で鑑賞しました。
よくよくこの映画考えると別に深い内容ではないんですよ。かなり構えて見た私がバカくらいでしたねw
「きっと火には何か人の感情を比喩したテーマなんだ」「火消しの歴史を今の時代に伝えたいんだ」とかそれくらい構えた状態で見ました。何か隠れたメッセージがあるんじゃないかとかね
ハッキリ言います。そんな考え捨てちまえバカヤロー!!!
色々世界観解説しますが別に聞かなくても大丈夫です。キャラクターの関係性とかどうでもいいんです。あるキャラが世界の危機にガロとリオを選んだ理由も「たまたまやってきたから」っていうくらいですからね。
じゃあなぜそれすらも含めてぶっ飛んでいるのに面白いのか?単純明快な話でぶっ飛んでいるからこそ楽しくて、かなりバカな人が考えた映画だと思うとそれはそれで愛着が湧くんですよ。(全部誉め言葉)
大画面一杯の芸術的なアニメーション、かと思えばグレンラガンを思わせるロボットアニメになるし、さらに子供心を抱いたままのバカな製作陣の中二病が考えそうな技名や武器の名前を大画面に映し、それに答えるかのように声優人が熱く楽しく演じて、そんな怒濤のロボット戦闘を繰り広げたと思いきやまた鳥肌たつかっちょいい絵面が出てきて、最後はナルトとサスケのような男の友情で締めくくる。
これ以上なにがいる?!?!
ストーリーはもう遠回しなんですよ。遠回しだから声優の演技とアニメーションで勝負をして、その熱意をぶつけたそんな作品なんですよね。もちろんストーリーと言えるストーリーはあります。たぶん頭のいい人は考察する部分もあると思います。けどそれもいいけどまずはこの熱い魂が込められたアニメを見てくれと言いたいです。語彙力ない私が余計語彙力なくしましたよチクショー!
取り合えず作風的には『マッド・マックス 怒りのデスロード』に近いです。あのストーリー云々置いといてハッチャメチャな感じが好きだという人にはオススメですよ。
声優人に関しては松山ケンイチは相変わらず上手いです。早乙女太一は最初は不安でしたがだんだん上手くなっていったし一番キャラクターとしても好きになりました。堺雅人は声を聞くと正直堺雅人なんですが、なんか後半からの堺雅人が楽しそうだったので良かったですw
映画に関して逆に言えばキャラの心理描写が少ないし、アニメーションはチカチカするししっかり見ておかないと置いていかれる場合はあります。これに関しては仕方ないのかなと思います。あれだけの大規模な世界を2時間で納めるのも難しいし。正直私も序盤は「これテレビアニメでも良くね?」と思いましたね。
この映画のビックウェーブに乗れるか乗れないかで好き嫌いは別れると思います。別に無理に乗らなくてもいいんですがねw
唯一不満点を上げるなら主人公のガロとヒロインの恋愛シーンを思わす部分がありましたが、別にそこから恋愛はないし熱い演出と友情の話になりましたね。だったらそのまま男の熱い友情話で突き通して無理に恋愛演出をいれなくても良かった気がします。
少し短いレビューになりましたが、取り合えず黙って見に行ってください。好きか嫌いかは別としてあっという間に終わるし、見てるこちらも汗が出るくらい熱くなりますから。