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映画『キングダム』金さえあれば大規模作品も作れちゃう!評価&感想【No.563】

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■映画情報


公開日/2019年4月19日

上映時間/134分(2時間14分)

監督/佐藤信

製作国/日本

■予告


■あらすじ

紀元前245年、春秋戦国時代の中華西方の秦の国。戦災孤児の少年・信と漂は天下の大将軍になることを目標に掲げ、日々の剣術の鍛錬に励んでいた。王都の大臣・昌文に召し上げられた漂が王宮へ入り、信と漂はそれぞれ別の道を歩むこととなる。

引用元:キングダム : 作品情報 - 映画.com

■作品紹介

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夢は金で買えるとディ○ニーが教えてくれた!


どうも、KOUTAです。


今回紹介するのはこちら。
中国春秋戦国時代を舞台にした今や漫画界の新時代のキングダムと言っても良い原泰久原作の『キングダム』を実写化した映画。


今や日本の実写映画なら欠かせない人物佐藤信介監督製作で、これもまた業界側からしたら実写映画に欠かせない山崎賢人主演のGWのための娯楽作品。金があればなんでもできる!!
そんな『キングダム』を今回は紹介していきます。




かなり超大作な雰囲気を醸し出し、日本でも金があればとりあえず大作ができるんだと言わしめた本作。ただ公開前のニュースで「山崎賢人はプロデューサーから推されて起用した」とか炎上はしなかったけど、少し話題にはなりましたね。


炎上するなら赤壁の戦いだけにしな!


そんな本作は一体どんな作品だったのか?多くのファンがいるなら果たして十分な作品として出来上がっていたのか?原作未読の中私の感想を書いていきたいと思います。





それでは作品紹介!

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時は紀元前の中国。紀元前だからと言ってちゃんと人間はいるけど、まだまだ中国大陸がいろんな国で別れてたときだね。そんな国のひとつ「秦」で起きるある二人の少年が巻き起こす歴史を語っちゃうよというナレーションで物語はスタート。


戦災孤児で下僕の身分として働きながら剣術を自分達流に磨いてきた信と漂。そんな彼らの夢は麦わらの家族なら「海賊王になる」、ラーメン好きな忍者なら「火影になる」ことと同等に「天下の大将軍になる」ことを夢見てたよ。


そんなある日自分達の剣術を見ていた国の大臣が漂だけを国に連れていき仕官されるよ。それでも信は漂と夢を叶えるべくそして遅れをとらないように漂がいない間も個人練習をしていたよ。けどそんなある日漂はズタボロボンボンな状態で突然帰宅をしてくるよ。そして漂はここで退場するよ。


漂から託された地図を頼りに信はある場所へ向かうとそこには漂とは性格は少し真逆だが容姿は瓜二つな秦の第三十一代目大王である政と出くわすよ。話を聞くとどうやら政の弟が反乱を起こして王座を奪いとりあえず逃げてきた。そして自分と似ていた漂を影武者にして自分は逃げてきた事実が明かされるよ
つまり漂はブラック企業のようなところに勤めて、心は前向きだったけど体はボロボロになったよ。


そんな政のやり方に怒りを見せながらも、彼と歩むことで自分の夢が叶うなら、そして漂の無念のためにと共に政の弟である成蟜から玉座を奪還することを誓うよ。
そこから様々な仲間を加えてついに王宮へたどり着くよ。
果たして政は玉座を奪還できるのか?そして信は天下の大将軍になることができるのか?!




というのが映画の大まかなストーリーです。


私は漫画を見たことないですが少しばかりこの作品に関して調べると、どうやら「キングダム」のほとんどのキャラが実在した人物なんですよね。特に政に関しては後の始皇帝だったのは少しばかり驚きでしたね。だからある意味伝記映画なのかな?


そんな後に始皇帝になる政、殺戮マシーンとなっている信とその他愉快な仲間たちの映画を佐藤信介監督は描ききれているのか?!早速レビューをしていきます。


それではここからはネタバレあり感想になります。


■ネタバレあり感想

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そんなに多くは語らないから短くなるレビューになるのはご了承ください。ではいきます。
まず原作未読な私からしたら、この映画は普通に良かったですね。まさにゴールデンウィークには持ってこいなちょうど良い娯楽作品になっているんじゃないのかなと思います。


とりあえず言えるのは大金さえあれば日本も海外でロケは出来るし、すごい大作は出来るし、それだけじゃなくてエキストラも多く連れ込みクオリティーの高いCGまでも作れると教えてくれたんですよね。世の中金じゃー!!


まぁだからと言って金で解決できない部分も勿論ありましてね。例えばアクションシーン。確かに大勢の乱闘シーンは圧巻されたし、ひとりひとりの役者がここまでアクション出来るんだなと改めて知れたというのは良い部分なんですよ。


ただそのひとつひとつのアクションはスゴいだけで、単純な部分で言うならアクションが見にくいことはあるし凄いと錯覚させるためにカメラを高速でぶれさせたりしているんですよ。


さらにキャラクターを深堀させたり関係性をしっかり繋げてたわりには、そのアクションの中から生まれる「感情」「意思」が見当たらなくって、私的にはただただアクションを「がんばってやっている」ようにしか見えなかったんですよね。


例えばジャンルは違いますが良い例だと『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』でのダース・ベイダーとオビワンの戦い。アレはSWシリーズの中で比べたらクオリティーの低いバトルではありますが、今までSWを見た人なら分かると思いますがあの二人の関係性から生まれるからこその戦いの感情というものがあると思います。だから私的にはあの戦いはSWの名シーンのひとつと考えてるんですよね。


ただ今回の『キングダム』に関してもそれが出来たはずなのに、ただアクションをさせるということしか重きを置いてなかったから確かにスゴいけど心に残るバトルシーンはなかったんですよ。これが非常に勿体ないことをしてるんですよかね。特に政が成蟜を殴るシーンも色々な感情があるはずなのに、やはりこれもただ殴ってるシーンにしか見えませんでした。


唯一良かったのは大沢たかおが矛で敵を凪ぎ払うシーンです。大沢たかお演じる王騎は他のキャラから「すごいやつ」と言われてましたが、あのラストだけ見せた戦闘でいかに王騎という人物がすごいやつかというのをアクションと同時にキャラクターとしての良さも見せてましたね。


ストーリーは私は別に原作を見てないから比べる余地もないしどっちかいいか分かりませんが、ただひとつ言えるのは取り合えずストーリーは誰もが分かりやすいし、原作を見てない人からしたら原作も読んで見たくなるような作品にはなってましたね。一部のシーンが間延びしてリズムが無駄にゆっくりしてたり、低予算の大河ドラマのような安いカット演出は少し気にはしましたが。


演技に関しては特に文句はないかな。大沢たかおは先もアクションは良かったし特に天下の大将軍というカリスマ性が滲み出ているし、吉沢亮に関してはすごいなとしか言えません。


吉沢亮演じた政と漂の二役演じました。彼らの演技の違いは勿論ありますが、雰囲気もまったく違うし、なによりそれぞれ二人が持つ違うカリスマ性というものを見て実感できましたね。それを演技で表現できるのは今後の新時代の俳優界を引っ張っていく俳優のひとりになると言っても過言ではないレベルです。吉沢亮は前から好きでしたが、よりこの映画で好きになりましたね。


それから山崎賢人!!!!!


お前なに演技上手くなってんだよ!!!


前まで演技下手だったくせに、今回また演技上達させやがって!!最高だったぞ!!


正直ここまでハマっていたとは思いませんでしたよ。プロデューサー云々の話はあれど正直山崎賢人じゃなければいけなかった配役なのかもしれません。それくらい当ブログでは山崎賢人を下手下手言っている私が「良かった」と絶賛してるんですから、良かったんですよ。良かっただろ?!なんか文句あるか?!!


私が取り合えず残念に思ったのはアクションシーンくらいです。少し盛り上がりに欠ける部分もあるにはあるし、原作ファンからしたらこの映画をどう評価するか分かりませんが、私はアクションシーン以外では十分な娯楽作品として合格できている映画なんじゃないかなと思いました。


■評価

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最終評価は・・・





☺☺☺☺☺|☺⚫⚫⚫⚫

6/10です。



点数は低めに感じますが、それでも誰もが楽しめる大衆娯楽作品になってます。ゴールデンウィークのこの時期にはピッタリな作品なので是非一度鑑賞することをオススメします。





はい、そんな感じで!

それでは!