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映画『名探偵コナン 紺青の拳』前髪下ろした園子が可愛すぎてツラい。評価&感想【No.562】

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■映画情報


公開日/2019年4月12日

上映時間/110分(1時間50分)

監督/永岡智佳

製作国/日本

■予告

■あらすじ

19世紀末に海賊船とともにシンガポールの海底に沈んだとされるブルーサファイア「紺青の拳」を、現地の富豪が回収しようとした矢先、マリーナベイ・サンズで殺人事件が発生。その現場には、怪盗キッドの血塗られた予告状が残されていた。同じころ、シンガポールで開催される空手トーナメントを観戦するため、毛利蘭と鈴木園子が現地を訪れていた。パスポートをもっていないコナンは日本で留守番のはずだったが、彼を利用しようとするキッドの手により強制的にシンガポールに連れてこられてしまう。キッドは、ある邸宅の地下倉庫にブルーサファイアが眠っているという情報をつかむが……。

引用元:名探偵コナン 紺青の拳(フィスト) : 作品情報 - 映画.com

■作品紹介

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もう推理ゲーとかスケボーゲー出さないで格ゲー出せよ!


どうも、KOUTAです。


今回紹介するのはこちら。
アベンジャーズの最大の敵サノスよりさらに強力な力を持つコナン映画の最新映画。そんなコナンが今回は大人気キャラの怪盗キッドシュワちゃんもビックリなパワープレイを見せる京極真をメインにしたアニメ映画。


そんな今回はついに平成最後のGWというのもありアベンジャーズとコラボしたりしてより盛り上げを見せる今作。日本の興業収入一位を奪う怪盗キッド的立ち位置の「コナン映画」、そんな一位を今年こそはと熱意に燃える京極真的立ち位置の「MCU映画」。なんか上手い具合にハマった二人は果たしてコナンと共に謎を解けるのか。
そんな名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』を紹介していきます。





なんか北斗の拳のコラボがなかったことにされてない?


久々のレビューだし、最近映画見れてなかったら今回は色々ごっちゃになりそうだけど悪しからずにお願いします。まぁまだ語りやすい作品だからなんとかいけるんだけどね。


ちなみにこのレビューの記事を書いてるとき慣れない早起きをして映画を見に行ったからかなり眠い状態なんだよね。取り合えず眠りのKOUTAにならないように気を付けるよ。





それでは作品紹介!

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物語はシンガポール。口から水出るライオンさんことマーライオンや、一番高いところに船のようなホテルがあるマリーナベイサンズが有名なあのシンガポールだよ。


そんなシンガポールで明らかに今回の犯人のような犯罪心理学者であるレオンが、弁護士のシェリリンとの対話したりシェリリンの飲み物を当てる地味な推理をしたあと、シェリリンは何者かに殺されるよ。ついでにショッピングの駐車場は爆発するよ。さらについでにマーライオンの口から血が吹き出るよ。たぶんマーライオンもあまりの突然の出来事に吐血したんだろうね。


ところ変わってJAPANではコナンは怪盗キッドに誘拐されて、シンガポールへ連れていかれるよ。さらに同じくシンガポールにいた蘭や園子たちもいて、怪盗キッドは工藤新一になりすまして共に行動するよ。さすがにコナンが突然いたらヤバイからシンガポールに住んでる子としてその場を間明わすよ。


そんな蘭たちがシンガポールに訪れた理由は400戦無敗というもはやチートキャラの京極真のシンガポールで開催される空手大会に出場するから応援しに来たという理由。その大会の優勝品のベルトに付いてあるブルーサファイア「紺青の拳(こんじょうのフィスト)」というあからさまなタイトル回収をしたお宝を怪盗キッドが狙っていたよ。


そんなブルーサファイアを守るレオンが立ちはだかったり、今回のシェリリンの事件に繋がる殺人事件がまた起こったり、レオンの一番弟子であるリシが協力したり、京極真と怪盗キッドが戦ったりとかなり忙しいよ。


果たしてコナンはこの事件の真相を明かせるのか?そして怪盗キッドがコナンを連れ出した本当の目的とはなにか?園子と京極真の恋の行方は!?





大体が映画の大まかな内容ですね。


未見の方もいると思うので映画を楽しむポイントを話すなら、取り合えずもう推理アニメという概念を捨てて映画を見た方がいいかもしれませんね。というのもネタバレありレビューでは詳しく話しますが、正直そこまで謎解きが強いかと言われたらそうでもなくてどちらかというとアクションや爆破を強めにした感じかなと思いましたね。


あと北斗の拳とコラボしたのも分かるなと感じる部分があって、結構コナン映画では珍しいチンピラやヒャッハーもいたり、北斗の拳じゃないけど最終的にドラゴンボールや劇場版のワンピースみたいな部分もあってそこら辺は好き嫌い別れそうだけど、ある意味挑戦的だったしアクションアニメとして見た方がいいかもなとは思いましたね。


ではここからはネタバレありでレビューをしていきます!


■ネタバレあり感想

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単刀直入にいうならこの映画嫌いです。
……んー、嫌いは言い過ぎたかも。ただここ数年のコナン映画では好きではないです。


取り合えず好きだった部分から話しますね。監督が初の女性監督で、調べたら今までのコナン映画の演出をしていたり、地上波のアニメだと『ココロコネクト』や『ささみさん@がんばらない』などの演出も手掛けてるらしいんだよね。


そういう意味では新たな挑戦を詰め込んだ作品にも思えたし、なにより監督の良い部分の演出は多く見られたかな。毎度お馴染みのオープニングは今回はトランプが散りばめられててそれが結構お洒落だし、謎解きをする際のコナンとキッドのシーンは視聴者と同じ目線でいるような演出を出したり、あとたまになんだけどシャフトのアニメを思わせる映像演出もあったよね。


シャフトの演出はかなり独特なんだけどこれが以外と無理に詰め込んだりしていないし、なにより大事な部分で使われる箇所もあったりして特に邪魔とは思わなかったんだよね。それよりもコナンのアニメーションが少し今風な感じがして上の段階に行ったようにも感じたよ。


特にそう思わせたのは園子を強く出してるシーン。今までコナンシリーズで園子にたいして特別なにも感情は湧かなかったんだけど、今作がこうした演出に似合ってたのかかなり園子が可愛らしい女性として見れたんだよね。今まで気づかなかった園子の良い部分をより映し出されてて灰原推しの私はこの映画だけで押しを変えるところか園子にたいして恋心に近いものを感じたよ。あくまで例えね?


特にラストの園子がカチューシャとれて前髪が下がるのはズルいよね。ズルいよね?ズルくない?!
あーれーはズルいよね!!?


良い部分はこれくらいであとは不満点を話していきますよ。好きになれなかった理由としてはなんかまたキャラクター映画に変わったなっていうのはありましたね。勿論キャラクターを生かしたコナン作品はありましたが、今回に限ってはなんか人気キャラを寄せ集めただけの作品にも個人的には感じましたね


キャラが魅力的なはずなのに、少しした突っ込み部分が見つかったり魅力的に感じたりする部分がないんですよね。


例えば今回初登場の京極真。彼はレオンが「その拳を無駄にしたら大切な人を傷つけるよ」という言霊を聞いてしまうんですよね。さらにはミサンガをもらい「殺さずの誓い」ならぬようなもので自分の拳を封印してしまうんですよね。ただ私的にはその拳で傷つけているかと言われたら傷つけてないんですよ。


序盤でチンピラ共に絡まれた園子を真は自らの拳で守ってはいたし、さらに園子どころかチンピラに対しても護身術程度のようなもので凪ぎ払い傷はつけてはいないからしっかり出来てるんですよ。私は真に関しては深くは知りませんが、それでも映画を見る限りあの言霊だけで軽く心を揺さぶられたのはなんかナンセンスに感じましたよね。


もしこれが真の成長を描いていたというのであり、真の成長がしたと同時にミサンガが切れたという描写なら話はまだ分かるんですよね。ただまず成長しきれたかと言われたら微妙だし、ミサンガが切れる理由もキッドがトランプで物理的に切るから感動もないし、逆にフルパワーになった真を見ると笑い者なんですよ。


キッドがコナンを連れ出した理由に関してはまだこの際良いとして、コナンがなぜキッドにそこまで荷担するのかとか、蘭が大変なことになるとか大きな理由だとか事件に興味が湧くという理由も見られないからコナンが今回事件に関わる理由があまり見当たらないんだよね。


キッドに脅しをかけられたからという理由はあるにせよ、やはりコナンの今までのキャラクターからして全く合わないし、なによりライバルであるキッドに加担しさらに何事もないようにキッドの犯罪にも手を出してるんですよ。そこにキッドに荷担していいのかという前作習ったはずの「正義とはなにか」がしっかり生かされてないし、葛藤も見えないんですよ。




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犯人に関しても複雑なわりにかなり説明不足でそれなりに頭の良い人か考察厨じゃないと今回の事件きれいさっぱりスッキリ終われないんじゃないんですかね。レオンは最初から犯人だと犯罪心理学やってるわりにはバレバレだったし、ミステリーで大切な犯人の動機というものがあまりにも不足してましたね。


さらにここで謎の追い討ちでレオンの弟子であるリシも新たな黒幕と分かります。リシの動機もデカイ船や戦闘員を配置したわりには動機は小さく、その動機が分かる描写もコナンと少し話した程度なんですよね。てかこいつはチョロチョロ色々と出てくるからなにか仕掛けてるんじゃないかと怪しさいっぱいでしたけどね。


リシが裏切ったり、レオンのボディーガードも戦う気なかったり、さらにはレオンと交渉していた海賊も裏切ったりしたりとなんか色々とすごい展開を見せたかったのかもしれないんですが、なにもかも薄すぎで詰め込み過ぎだから一体何を見せられてるのか分からなくなります。


私はパイレーツ・オブ・カリビアンを見てるのかな?


この映画何が面白いってすべてがすべてどうでも良いし必要ないんですよね。犯人の動機はどうでもいいし、小五郎も酒ばかり飲んで酔ってばかりだからいらないし、空手大会のシーンも見せ場にできるのにあまり見せないから必要ない。てかシンガポールが酒が有名ってあまり聞かないんだけど


コナンがアーサー平井として活躍しても平井としての活躍の場は見られなくだったら普通にコナンで良いじゃんとおもうし、なんか途中からブルーサファイアの存在忘れるくらいもうキーアイテムにもなってなかったり、京極真が必要なほどこの映画で活躍してたかと言われたら別にそうでもなかったり、ドラマが薄く前作のような頭を使ったアクションは見られなくただ野獣たちが暴れまわるようなアクション見ても興奮はしないです。


じゃあこの映画なにが残るのよ?


特に悲しいのはキッドと真のバトルシーンが劇中一回だけだったということと、最終対決が真とどうでもいいレオンのボディーガードの戦いという誰得にもならない戦いを見せられます。いっそラスト少し戦うか、もしくは巨大な敵をキッドと真が共闘したりしたほうがまだ映画的には盛り上がりましたね。


こうして見ると個人的にはまた薄いキャラクター映画に戻ってしまったなという印象はありましたね。別にキャラクター映画にするには悪くはないんですが、取り合えず愉快なキャラクターをたくさん並ばせて興業を伸ばすというのは果たしてそれでいいのかなと少し悲しくなりましたね。これは私の勝手な感想ですが。


そうなってくるとコナン映画もジャニーズ映画やEXILE映画、イケメン俳優だけの映画のような足取りを踏みそうで少し怖いです。そうならないためにも、キャラクター映画にするならもう少しちゃんとキャラを描いたキャラクター映画にしてほしいですね。勿論ミステリーも。


ちなみに主題歌は個人的に合わないと思ったし、正直気に食わないです。なんで気に食わないという単語が出たのかは分かりません。
ただやはり歌詞を見てやっとなにを歌ってるのか分かるくらいなに歌ってるか分からないし、曲調がコナンに合わないんですよね。彼女と色々と文句を言ったからそれを載せようかなとしましたが、叩かれそうなのでやめときます。


■評価

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最終評価は・・・




☺☺☺⚫⚫|⚫⚫⚫⚫⚫

3/10です。



今年のワーストにはならないとは思いますが、コナン映画の中ではワースト5位以内に入るかもしれません。それくらいあまり好きになれなかった作品でした。

ただ今年もコナン映画が旋風を巻き起こしそうなので取り合えずコナンファンを含め、ゴールデンウィークの映画鑑賞にはピッタリな作品だと思います。





はい、そんな感じで!

それでは!