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映画『運び屋』クリント・イーストウッドが教えてくれたこと。評価&感想【No.552】

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■映画情報


公開日/2019年3月8日

上映時間/116分(1時間56分)

監督/クリント・イーストウッド

製作国/アメリ

■予告


■あらすじ

家族をないがしろに仕事一筋で生きてきたアール・ストーンだったが、いまは金もなく、孤独な90歳の老人になっていた。商売に失敗して自宅も差し押さえられて途方に暮れていたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられたアールは、簡単な仕事だと思って依頼を引き受けたが、実はその仕事は、メキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だった。

引用元:運び屋 : 作品情報 - 映画.com

■映画情報

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こんなじいさんに私はなりたい(人間の心構えとして)


どうも、KOUTAです。


今回紹介するのはこの作品。
長年に渡り映画を作り続けたまに「いやいやここは私がやらなければ」と自分も出演したりしながらも、数多くの名作を世に残したクリント・イーストウッドの最新作。


麻薬を運びながら人生とはなにか、人生で何が大切かを長年生きて色んな体験をして来たクリント・イーストウッドだからこそ説得力がある人生の教科書的ロードムービー。とりあえず人生の道に迷ったら見ておきたい作品。
そんな『運び屋』(原題:The Muleを今回は紹介するよ。


2019年3月の三大ロードムービーここに終結


なんか邦画に関して文句を言う人は邦画に発表当時かなりいた記憶はあるんだよね。ど直球ストレートなタイトルではあるけど、私はこれが適切だと思うしこれ以上にないタイトルなんじゃないかな?


仮にカーブとかの斜め行くものをこられたら逆にこの映画の雰囲気に似合わないだろうからこれで良いと思うよ。私は別に邦題はその映画の雰囲気に似合えばそれで良いと思うし、結局映画の内容が気になるからタイトルはあまり気にしないんだよね
ただし『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス』お前は話が別だ。



それでは作品紹介!


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物語はクリント・イーストウッド演じるアールが序盤どれだけ仕事を愛しどれだけ家族をないがしろにしてきたのかという軽いエピソードを流して物語はスタートするよ。2005年の頃を写していたらしいけどたぶんアールにとってはこれが仕事としては一番絶頂の時かもしれないね。


そこから時は流れて現代。園芸での仕事が上手くいかずに土地は差し押さえ、結婚式に出席しなかったことから娘や妻に見放されるは孫娘の結婚前パーティか何かも追い出され人生終盤を迎えるころで今までの人生の罪を背負わされるよ。ちなみに孫娘が唯一家族のなかでは味方で、キャラも女優もかなり天使。


そんな金もなく行く宛もなかった彼に転機が。孫娘のパーティに出席した男性が話しかけてきて、「旅をするだけで金が貰える」という明らかに危険な臭いがする仕事を紹介されるもアールはあっさり承諾。すぐさま仕事のの依頼を受けるため仕事の受注をしてくれるタイヤ交換の店のガレージに向かうよ。
ちなみにどうでもいいんだけどさ、今私の左手の拳かなり真っ赤なのよ。なんでかな?


そんな真っ赤どころか真っ黒な仕事の誓いをたてたアールの仕事は、あるホテルまで荷物を届ける簡単なお仕事。さらに怪しさは増すよ。さらにお金を大量に受けとるもんだからさらに怪しさは増すんだけど、困ってる人を見過ごせない彼は金で迷ってる人たちの為に車を走らせ孫娘の結婚式を開いたり、お店を改装させてあげたりするよ。


そんなある日ふと荷物の中身が気になってしまったアールは道中トランクに詰めてた荷物を見るとそこには大量の麻薬が詰め込まれてた。さらにはかなりめんどくさい運び屋の仕事にも付き合わされたり、麻薬カルテルの運び屋を追う警察も動く状態になる。果たしてアールは無事にこの危機から逃れられるのか?!



というのが映画の大体の内容ですね。


本作はすべてが事実というわけではなくってニューヨークタイムズに載ってた記事「The Sinaloa Cartel's 90-Year-Old Drug Mule」に基づいてるらしいよ。その運び屋もアールではなくレオ・シャープという名前らしいし。だから伝記映画というよりかは人生を題材にしたヒューマンドラマとロードムービーを掛け合わせたものに近いのかな?


ちなみにこの映画にはブラッドリー・クーパーも出演していて彼も最近俳優をしながら監督業もするようになったから、クリント・イーストウッドの掛け合いはなんか知らないけど師弟関係のように見えたし後を継ぐ感じにも個人的には見えたから、なんか謎の興奮があったよね。


それではここからはネタバレありでレビューします。


■ネタバレあり感想


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個人的にこの映画は仕事一筋だった老いた男性が大金を手にした時、どんな人生を送り今までの人生を見つめ直すかという感じに受け止められました。「道」が映画のキーワードになってるように、今まで辿った道を振り返った時未来へどのように進むのかって感じでしたね。


大金を手にして人を助けたりすると同時に新車を買ったり、高級なアクセサリーを買ったり、または女遊びをしたりとか彼なりに残りの人生を少し下手ながらも楽しく生きている感じは結構微笑ましいんだよね。


またアールを好きになる部分としてはやはり大金を貰っても傲慢にならないことかな。どんなに大金を手にしても人との関わりを変わりなく大切にしてたし、怖そうな麻薬カルテルの人たちとも意気投合したりして、彼がいかに人として器がでかい存在か知ることができるんですよね。


特に彼は若い人たちに色々人生のアドバイスをするし、他人ができないことを積極的に優しく教えると同時に彼ができないことは他人に聞いたりしてみたりしていて、比べちゃうのもあれだし全員が全員ではないけど変に上から目線の日本の老人より人としてかなり出来てるんだよね。劇中ではアールはスマホのメールの打ち方が分からないから若いメキシコ人に聞いたりするシーンがありましたね。


映画の中でのメッセージ性としては老人から学ぶ人生教訓な感じでしたね。だからといってしつこくないような教訓ではあるんですがね。その教訓に関しては「お金は色んなものを買えるけど、時間はお金では買えない」という正直もうありきたり過ぎる教訓なんですよね。


ただ長年映画監督や俳優というまさしくアールのように仕事一筋のイメージがあるクリント・イーストウッドだからこそこうした教訓はかなり説得力あるし、なんか心に突き刺さるものはありました。アール自信も仕事以外でお金を使い遊んだりして、最終的に見つけた答えだと思うからここでもアールはあの歳で人生の勉強をしたことが分かるし、勉強したからこそこうした言葉に説得力はあります。


音楽も楽しい曲ばかりだし、映像は綺麗で、先も言った通りキャラ通しの掛け合いなんかはユーモアもあったりしたから、かなり見やすい映画でしたね。特に退屈に感じることはなかったし、楽しく見れたところは楽しく見れて真剣に見る部分は真剣に見れたりそのバランスも最高。


ただ不満をあげるなら少し話をはしょってたり説明不足な部分はあったかな。どこのシーンか忘れたけど、「そのあとどうなったんだろう」とか「なんでこうなったんだろう」っていうシーンがたまにあったりしましたね。ストーリー全体を傷つけるレベルではないけど、そこら辺の説明は簡潔にしても良いから説明が欲しかったですね。


だからこそ信号のない道を車がスイスイ行っちゃうこの映画のように、丁寧な説明が少ない分この映画のメッセージを受け取れないという人はもしかするといると思います。考察が好きな人や映画を見て何かを感じ取れる人は受け取れやすいし好きな作品だとは思いますけどね。そういうのが少し苦手という人はたぶん前半は少し退屈かもしれません。


けど全体を通すと綺麗に仕上がった作品だし、クリント・イーストウッドの演技力が要所要所で光るから彼の演技が好きな人や作品が好きな人にはオススメです。


■評価

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最終評価は・・・





☺☺☺☺☺|☺☺⚫⚫⚫

7/10です。


たぶんこの作品がクリント・イーストウッドの最後の作品なのかな?続けてほしいけど歳も歳だしね。
今だからこそ見た方が良い作品かもしれないので、ファンの方は是非劇場へ!




はい、そんな感じで!

それでは!