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映画『七つの会議』4回くらいしか会議してなくね?評価&感想【No.539】

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■映画情報


公開日/2019年2月1日

上映時間/119分(1時間59分)

監督/福澤克雄

製作国/日本

■予告


■あらすじ

中堅メーカー・東京建電の営業一課で万年係長の八角民夫は、いわゆる「ぐうたら社員」。トップセールスマンで、八角の年下である課長の坂戸からは、そのなまけぶりを叱責され、営業部長・北川誠が進める結果主義の方針の下、部員たちが必死で働く中、八角はひょうひょうとした毎日を送っていた。そんなある日、社内でパワハラ騒動が問題となり、坂戸に異動処分が下される。坂戸に代わって万年二番手に甘んじてきた原島が新しい課長として一課に着任するが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた。

引用元:七つの会議 : 作品情報 - 映画.com

■Review

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『七つの会議』は、
テレビドラマ化もされた池井戸潤の同名小説を、野村萬斎主演で実写映画化した作品。監督は『半沢直樹』『下町ロケット』など池井戸作品を多く実写化してきた福澤克雄が担当しています。





原作は未読です。映画を見た感じだと去年公開された『空飛ぶタイヤ』に雰囲気は似てると思います。原作者は同じですから雰囲気が同じになるのは必然ですが、なんか会社の中の隠ぺいをどう見破るかとかそこら辺の社会的なミステリーというんでしょうか?その解決方法は違います。


原作がどんな感じなのか、どのくらいの分量なのかは知りませんが個人的には詰め込んだ部分も見受けられましたが、結構見ていて楽しめたものでした。そんなに暗くもない内容だし、誰でも楽しめるような作品なのかなと思います。


テンポも思ったより良かったし、俳優も豪華なメンツなだけあってほとんどの俳優の演技は素晴らしかったです。たまに下手な人も今したがね。普段は上手いんだけど、周りの人が演技上手い人ばかりだから下手に見えただけかもしれません。


ただ映画の演出だったりカメラワークなどを見ていくと、これなら映画じゃなくてドラマでも良かったんじゃないのかなと思います。この映画はTBSが関わっているから尚更そう思うし、そもそもテレビ側はしっかり映画というものを作ろうとしてないんじゃないのかなと勝手に思っちゃいます。


ドラマであれば一話一話辞めていくキャラに焦点を絞れたし、最終回近くになれば実はあの辞めていったキャラが伏線になったんだと驚けたかもしれません。ただこの映画にはそうした面白い作りであったりとかが全くないし、驚きもありません。


序盤ナレーションばかり多くって、それでなんかキャラ紹介を簡単にまとめた感じがして主要キャラ以外の脇役が名前は覚えてないし、覚える必要もないくらい別に覚えなくても大丈夫なキャラばかりでしたね。こういう序盤で退場するキャラが後半でいきなり現れるならまだ良かったんですがね。


カメラワークもカメラワークでなんか絵的に面白い部分はなかったし、俳優の顔にドアップしすぎ。どんだけ近いんだよ。
私は運悪く席が真ん前になったから、そこまで気にはなりませんでしたが、後ろにいた人や真ん中座った人はどんな気持ちだったんでしょう。あの俳優さんこんな肌してたんだとか思ったのかな?


途中途中で暗転したりしてこれからCM行くんじゃないかと感じたり、安易な繋ぎ方とかしたりしたから、やはりそこの部分でも映画というよりドラマの映像演出みたいで安っぽく感じてしまいましたね。




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ただ映画の言いたいことはわかります。自分達は自分達の生活や人生のために働いてきた。だけど上司は会社のために働けと言われ、不正をしてでもズルをしてでも実績を伸ばしていかないといけない。それをしたらしたで上司は見て見ぬふりをして自分達に擦り付けられる。


自分達が生きていくためにやってきたこと、信じてその道を歩いてきたのにそれが悪いことだと分かったら一体自分の人生は会社での生活はなんだったのと。
今そんな当たり前の社会が本当に正しいのか。本当に良いことなのか?それを訴えた作品なのかなと思いました。


これどこまで言って良いか分かりませんが、言える範囲で言えるなら私も前の職場は前の月の目標達成すれば、今の月の目標が前より上がったりして。さらに会社が「やれよ」と言って自分達が「やれます」と言ったら「お前たちがやれるって言ったからな?責任もてよ」とその責任が会社ではなく自分達に擦り付けられたり。


いやー、見ていてたまーに共感したり「こんなことあったなぁ」と思ったりして。だから私去年軽く鬱になったんですがね!HAHAHA
まぁ、今は新しい職場で良い感じに楽しく仕事してますよ。給料も良いし。


私の話はこれくらいにして、この映画も「今の社会はどうなのよ?えぇ?!」って感じて一発渇を入れたそんな作品だったんですが、フィクションなんですが少し偽物ぽいというか。そんな隠ぺいだったり不正して隠したりとか、上司が廊下通ったら頭を下げるとか本当にある?と思っちゃうんですよね。実際にあったらスイマセン。


あとこうした社会派作品って今サラリーマンで働いてる若い人間は心動かされるかもしれませんが、歳をとった人はどうでしょうか。特にブラック企業に働いてる上司とか。これ毎回こういう系の映画見るとき疑問に思うんですよね。


空飛ぶタイヤ』とか『ちょっと今から仕事やめてくる』とかさ、上司側からしたらどう見えるんでしょうね。大抵の人は下らないとか思ってるんでしょうか。まぁ、もしかすると見て改善しようかなと思う人もいるかもしれませんが、ブラック企業がまだ世の中にあるから、きっと自覚はないしそもそも見に来なさそう。今作もおじいちゃんおばあちゃん多かったから、そういう人たちの感想聞いてみたいですね。


話が逸れましたが、まとめると演技や脚本は良いんですが演出がいちいちドラマぽい部分が見えてしまい映画を観てる感覚にはならなかったです。
俳優に金をかけるなら映像とか演出とかにもっと金をかけるべきですよ。


だって嫌でしょ?会場はボロボロなのに、ボーカル桜井和寿でギターが松本孝弘、ベースが誰かでドラムがYOSHIKI、んでゲストに福山雅治の豪華メンツのライブ。………………………………………いや、行きてーわ。逆に見たいわ。


■評価


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最終評価は・・・





☺☺☺☺☺|☺⚫⚫⚫⚫

6/10です。



誰でも楽しめるか分かりませんが、『半沢直樹』が好きな人は十分楽しめると思います。私も2時間には体感的に感じなかったからつまらない作品ではないのかなとは思います。俳優のお肌を間近で見たい方は是非劇場へ!





はい、そんな感じで!


それでは!