■予告
■あらすじ
大恐慌時代のロンドン。バンクス家の長男マイケルは今では家庭を持つ父親となり、かつて父や祖父が働いていたロンドンのフィデリティ銀行で臨時の仕事に就いていた。しかし現在のバンクス家に金銭的な余裕はなく、さらにマイケルは妻を亡くしたばかりで家の中も荒れ放題。そこへ追い打ちをかけるように、融資の返済期限切れで家まで失う大ピンチに陥ってしまう。そんな彼らの前に、あの「ほぼ完璧な魔法使い」メリー・ポピンズが風に乗って舞い降りてくる。
■Review
『メリー・ポピンズ リターンズ』(原題:Mary Poppins Returns)は、
1964年のディズニー名作映画『メリー・ポピンズ』を20年後のロンドンを舞台にした続編映画。メリー・ポピンズ役は前作と変わりエミリー・ブラントが演じている。
記事のタイトルが『帰ってきたウルトラマン』みたい。メリー・ポピンズってツンデレなのかな?クーデレ?けど、それら全てを可愛いから許されるというのが○○デレの良いところ。これも魔法にかけられているのか…?
前作の『メリー・ポピンズ』は鑑賞していますが、昔に見たので記憶は曖昧の状態で鑑賞しました。予習で見ておけば良かった。ただ個人的には普通くらいだった記憶があるし、「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」(以下「スパカリ」で通します)以外の曲を覚えてないです。
また前作を見直せば感じとり方は変わるかもしれませんが、今の時点だと個人的には前作より好きです。前作が好きな人が多いからそっちに思い入れがある人は今作を好きになる人がいるか分かりません。ただひとつだけ言えるのは誰でも楽しめるエンターテイメント作品になっていると思います。
映像や衣装はカラフルで綺麗だし、今作も映像やアニメーションを使った目でも楽しめるミュージカル作品になってました。この時代に大きな映画館の画面でディズニーの手書きアニメーションが見れるというだけで、ディズニーファンには嬉しかったです。なんか不思議な感覚だし、やっぱり手書きアニメーションっていいなと思っちゃいます。また長編でやらないかな…。
音楽に関してはどれも素晴らしかった記憶があります。記憶に残る曲がそんなには多くはないんですが、個人的に耳で聞いて素晴らしいなと思えたのは序盤と予告でも流れた「愛しのロンドンの空」と、壺の世界で披露した「本は表紙じゃわからない」でしょうかね。
どの歌の歌詞にも共通することなんですが、歌詞の中にいろんな教訓があるんですよね。「想像するのはいいことだよ」「見かけで判断しちゃダメ、中身が大切」「見方を変えれば楽しくなる」とか。私たちが子供の頃もディズニー映画中心にいろんな映画やアニメで人生の教訓を学びましたが、この映画もそんな感じで現代の子供たちにはピッタリな作品になってるんじゃないのかなと思います。
映画のメッセージ事態も素晴らしいです。少し『プーと大人になった僕』に似てる部分はありますが、伝え方は違います。この映画も子供の頃の純粋で創造力に溢れた気持ちはいつか忘れてしまうけど、またその扉を開いて思い出してほしいと言ってる気がしました。
まぁ確かにメリー・ポピンズみたいに傘で空を飛べるんじゃないかという気持ちはありましたが、そうした純粋な気持ちはいつかどこかへ行っちゃいましたね…。歳を取ったなぁ。
少し不満点を話します。まず曲ですが、正直曲事態は良いと思うし歌詞も最近のミュージカル映画の中では良かったんですが、やはりどうも映像ありきだからこそ音楽が輝いてるという部分はありました。
確かに見ている時は映像もダンスも素晴らしかったし、それに合う曲も良かったんですが、耳だけで聞いたとき…つまりプレイヤーとかに入れて電車の中や散歩中に聞きたいかと言われたらその気持ちにはならないんですよね。
そして何より口ずさみたくなる曲もあまりないというのはありました。何回も聞いてれば口ずさみたくはなると思いますが、スパカリみたいに一回聞いただけで印象に残り、歌いたいから練習して、場所を問わず歌いたくなるというような曲はこの作品の中で出てこなかったのは残念です。
個人的に必要ではないシーンとしては、トプシーという壺を治して逆さまの部屋にいたキャラが登場したシーンですね。彼女の歌も歌詞は教訓になりますが、別に出てこなくてもそこまで問題ではないし、ミュージカルシーンの歌もこの映画の中で一番微妙で絵的にも思ったよりつまらなかったです。まぁ、その前にアニメ合成の世界を見せられましたからね。
あとこれも個人的ですが、ラスト辺りの事件の解決方法が無理矢理というか、なんか解決したんだけどスッキリしないというか、私の語学力では表せないんですがなんかモヤモヤするんですよね。なんかそこにメッセージがあったかもしれませんが、だったらメリー・ポピンズがやった方が早かっただろうし、子供たちがやれば映画的にも面白かったのかなと思います。
さらにこれもかなり個人的ですが(個人的多いなぁ)、なん十年ぶりかの続編なのに舞台が前作の20年後というのが勿体なかった気がします。せっかくだから現代のイギリスを舞台にしても良かったですよね。当時の子供たちがどうなのかは知りませんが、今の子たちはインターネットや科学の世界で生きているから余計頭が固いと思うんですよ。
それだったらなんか海での歌も説得力増すし、こんな時代だからこそ魔法を描がけばより楽しめるし、昔のファンはファンで今の時代もメリー・ポピンズは生き続けてるんだと夢を与えられると思うんですけどね。
不満点はこんな感じです。色々言いましたが、見る価値は十分にあります。あくまでエンターテイメント作品で、純粋に楽しむ作品だと思うので、まずは楽しもうという気持ちで見に行けばいいかなと思います。
ちなみにディズニーランドの昼のパレードでメリー・ポピンズとバート、あとペンギンたちが登場するんですが、たまに周りの若い子達が「あの人誰?」って言ってたりしてなんか悲しかったんですよ。この映画を期に知名度がグーンっと上がってくれたら嬉しいなぁ。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺☺⚫⚫⚫
7/10です。
誰もが見終わったあと、幸せになれる宣伝通りの作品でした。特に子供がいる家庭なんかは揃って見に行くことをオススメします。この映画をあまり嫌いになる人はなかなかいないとは思いますので、安心して見に行ってください。
はい、そんな感じで!
それでは!