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映画『愛唄 約束のナクヒト』ただただ長い!ヘタクソな歌を客に贈られる。評価&感想【No.536】

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■映画情報


公開日/2019年1月25日

上映時間/127分(2時間07分)

監督/川村泰祐

製作国/日本

■予告

■あらすじ

恋する勇気を持てないまま大人になってしまったトオルは、元バンドマンの旧友・龍也との再会や、運命を変える詩との偶然の出会いを通し、全力で恋と向き合う勇気を得る。ようやく巡り会えた運命の少女・凪の言葉に生きる意味を教えられるトオルだったが、凪にはある秘密があった。

引用元:愛唄 約束のナクヒト : 作品情報 - 映画.com

■Review

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『愛唄 約束のナクヒト』は、
大人気歌手グループGReeeeNの楽曲映画化プロジェクトの第2弾。2017年に公開された『キセキ あの日のソビト』に続く映画化プロジェクトで、今作は『愛唄』をモチーフに製作された映画です。

前作は伝記映画のような作品でしたが、今回はGReeeeNメンバーの実話をもとに製作されたあくまでオリジナルストーリーらしいです。





『キセキ あの日のソビト』とはまったく繋がりがない作品です。監督も違いますから、別にキセキの作品を見なくてもこの映画は普通に見れると思います。
そして個人的にはGReeeeNは好きなミュージシャンですし、『愛唄』も好きな楽曲です。


『愛唄』が素晴らしかったからこの映画も期待していたという訳ではありませんが、一応注目していた作品でした。正直今年最初の退屈でつまらない作品だったというのは確かです。


これ2時間ちょいの作品なんですよ。なんですけど、体感的に3時間に感じました。ものすごい時間が長く感じる作品は久々で驚いたし、疑いましたよね。本当に2時間かよって。はい2時間でした。しっかり2時間でした。


どうしてこんなに長く感じてつまらないんだろうと考えたときいくつか理由は見えてきます。まず楽曲の『愛唄』とこの映画の根本的な内容がまったく違うんですよね。映画の中だと病気で余命宣告された主人公が、同じく病気で死にそうな詩人の女の子と出会い残りの人生をどうするか。それと同時に主人公と女の子の恋愛模様を描いています。


この映画事態なんか死んでしまっても貴女の気持ちは変わらないよ的な内容になってて、『愛唄』の歌の内容に感動してこの映画に期待する人はガッカリするでしょう。
私の解釈だと『愛唄』って、「大好きな人がいるし色々伝えたいんだけど、その気持ちってなかなか伝わりきれないし伝わらないよね。だから愛してるって簡単な言葉でまとまっちゃうけど、その言葉の中には沢山の気持ちが詰まってるよ」という意味なのかなと私は思ってます。


それと同時にあのシンプルなPVがあり、よりそのメッセージ性が伝わっていると思います。ただこの映画に関してはまず話事態が安直だし、本当に楽曲を聞いて製作したのかとか、しっかり意味を理解した上で作ったのか製作陣を疑います。もし理解してたり、楽曲をちゃんと聞いてたらここまで内容の方向性が違うことはまず無いと思います。


それでも原作と方向性が違う映画がこの世に有る限り、この映画も歌の内容と映画の内容が合致しないことは…まぁいいでしょう。100歩どころか50000歩譲りましょう。優しいなぁ…。
ただそれでもまず、キャラクターに魅力がないし応援したくなる部分はありません。


横浜流星演じた主人公も死ぬまでなにか大きな成長を遂げたわけでもないし、常にメソメソしていて死ぬの分かるからそれまでの間自分が何をしたいのか分からないからとりあえず何かしらやろう的な、なんともフワフワした風船のように今にも空へ旅立ちそうなヤツをどう共感しろと。第一詳しい病名分からないまま進んで、「余命3ヶ月です」とそれだけ言われてもなおさら応援しにくいです。


そもそも死ぬことがわかって余命を宣告されたからその月日を受け入れるのもバカっぽいし、治療方法や人生を見つめ直そうともしないで死を決めつけてるのもよく分からないです。職場でイジメを受けてたとか、ブラックだから生きててもしょうがないとかなら話はわかりますが、その描写もないのでなんでそんなすぐに死を受け入れられるんでしょうか。


それと主人公が本当に死にそうな病人か疑問持つレベルで病人に見えないんですよ。ヒロインのように髪が無くなるわけでもないし、病院での治療シーンとか全然少なく外出ばかりして、その外出中に苦しみ出すわけでもないから途端に苦しみだしても物語を盛り上げるためにタイミングよく具合悪くなったくらいにしか見えません。




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一番最悪なのがやはり病人なのに病人に見えない。肌艶見ると本当に病人に見えないからなおさらです。どうやらこの作品の為に横浜流星は役作りで体重を5キロ落としたそうです。公式の動画がYouTubeに上げられてます。

またこういうのですか。
正直まだこういうことをする俳優がいることに衝撃でしたよ。確かに彼のいう通り過度な役作りはお客さんを引かしてしまう可能性もあります。ただリアリティを考えるとたかが5キロ痩せたくらいでは特に見た目は変わらないし、病人には見えないです。それをどや顔で「役のために5キロ痩せました」とか言うんですから、ちょっとしたナルシストに近いです。


映画の内容部分も触れますが、ツッコミ所満載で感動するにも感動し辛いです。まずポエムみたいな台詞のナレーションから入る時点で観客をおいてけぼりにしる気満々でした。そのあとキャラクター達もポエムのような台詞を使って話したりして、特にバンドマンのやつもポエム口調だったのは似合わなすぎて笑いました。


序盤の元女優と主人公の恋愛もいらないでしょう。何をしたかったんだろう。詩集を見つけるきっかけ作りなら本屋立ち寄ってたまたま見つけた本がそれだっただけでいいじゃん。その元女優との恋愛も中途半端で最終的に前半でそいつ急に消えて終盤でいきなり現れて本当なにをしたかったのか分からないキャラでした。


ツッコミ部分で細かい部分を少し上げるなら看護師が普通に個人情報暴露したり、白血病のヒロインを外に出したり、浜辺で寝てヒロインが倒れたら「そりゃあ浜辺で寝たらそうなるわな」としか言えないし、そもそも詩事態も違和感がありまくりな詩じゃない詩だったり細かい部分でツッコミが入り込んでいき逆に笑って良いのかダメなのか良く分からないダメな演出が多いです。


唯一笑えたのが主人公とヒロインが高校に潜入した時ですね。まぁ全然気づかない先生もバカですが。横浜流星があの顔立ちだから制服似合うだけで、よくよく考えたらちゃんとしたサラリーマンが高校の制服を着て制服を着た18歳の女の子と戯れるとかなかなか笑えるプレイですよね。


そしてヒロインの死という大切な場面を見せないで死を連想させる映像を見せたあと、バンドマンが愛唄を歌います。
これが中々歌が下手くそ過ぎて。しかも笑えないレベルの下手さ。そして2番でヒロインも歌ってサビでバンドマンと一緒に歌いますが、ボリュームの調整が甘いのか分かりませんがヒロインの声は聞こえなくバンドマンの下手な歌声が響き渡るという拷問に近い3分を味わいます。
まぁ、私も歌が下手だから人に言える立場ではありませんが……。


映画全体的にも悲しいエピソードを詰め込んで、ご都合主義な展開を並べて、キャラを深堀しないから全キャラクターの悩みも共感できないし解決もされていないで消化不良で終わります。とりあえず泣けるエピソードを並べれば観客も泣くだろうと制作者のなめ腐った考えが現れる作品でしたね。


「今の時間を大切に」みたいなメッセージがあったように感じましたが、それを言うなら私の人生の2時間07分を返してくれ!!


■評価


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最終評価は・・・





☺☺⚫⚫⚫|⚫⚫⚫⚫⚫

2/10です。
 


正直泣けません。歌の愛唄にも関連性がなく、無理矢理愛唄を歌った感じがしてこの歌を好きな私からしたら腹がたちました。この歌が好きな人はあまり見に行かないことをオススメします。





はい、そんな感じで!

それでは!