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映画『ミスター・ガラス』ネタバレなし!これはただのヒーロー映画ではない!!評価&感想【No.532】

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■映画情報


公開日/2019年1月18日

上映時間/129分(2時間09分)

監督/M・ナイト・シャマラン

製作国/アメリ

■予告


■あらすじ

フィラデルフィアのとある施設に、それぞれ特殊な能力を持つ3人の男が集められる。不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド、24人もの人格を持つ多重人格者ケヴィン、驚くべきIQの高さと生涯で94回も骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス。彼らの共通点は、自分が人間を超える存在だと信じていること。精神科医ステイプルは、すべて彼らの妄想であることを証明するべく、禁断の研究に手を染めるが……。

引用元:ミスター・ガラス : 作品情報 - 映画.com

■Review

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『ミスター・ガラス』(原題:Glass)は、
M ・ナイト・シャマラン監督が製作した『アンブレイカブル』のその後を描いたヒーローサスペンス映画。ジェームズ・マカヴォイ主演の『スプリット』とも同じ世界観を共有しています。

今回はできるだけネタバレなしでレビューします。後日ネタバレありのレビューしようかなと考えてますが、もしここで口を滑らせたらごめんなさいです。





アンブレイカブル』のレビューでも言いましたが、いろんな人がシャマランのユニバース化と言っている人がいますが私はそこまでユニバース映画とは思ってないし、普通にアンブレイカブルの続編でこの映画が最終章という感覚で観ました。『スプリット』の話を『アンブレイカブル』で同時進行させるつもりだったという話は聞きましたが、それでも今更続編を作ったというよりちゃんと考えがあって『スプリット』や『ミスター・ガラス』が製作されたんじゃないのかなと思っています。


映画の内容について話すなら2019年になりかなり早めかなとは思いますがこの言葉を使わせて貰います。かなり素晴らしく傑作だと個人的に思えた作品でした。勿論好き嫌いがあるので微妙だと思う人もいるでしょうが、正直な気持ちで言うと大好きな作品です。


MCUやDCユニバースみたいなヒーロー映画と思って見るとガッカリすると思います。てかそもそもそういう大規模なヒーロー映画ではないから、ここ最近のヒーロー映画の常識を一旦片隅に置いて見た方がいいかもしれません。スリラーやミステリーに近いヒーロー映画なのでこれもちょっと違うとは思いますが、『ダークナイト』に近いものとして見た方がいいかもしれません。


ただネタバレなしでこの映画の話をするとなるとかなり難しいので、概要部分だけ話すならまず俳優の演技は皆素晴らしかったです。個人的にサミュエル・L・ジャクソンのあの掴み所がなくって常に怪しい雰囲気を醸し出してる演技力は素晴らしかったですね。


ジェームズ・マカヴォイ演じたケビンとアニャ・テイラー=ジョイ演じたケイシーとの関係も良かったです。この二人は『スプリット』とで加害者と被害者の関係性ではありますが、この映画でまた再開します。犯罪での関係性だった彼らが最後には友人や恋人に近いような関係性になってました。その描きかたも上手いですし、やはりそれを見せれた二人の演技も素晴らしいと思います。


映画の上映時間は129分とちょっと長いです。けど個人的な体感時間は90分くらいに感じたし、前半なんて特にキャラの会話劇だから淡々としてるんですよ。それでもつまらなく感じなかったのは、緊張感の作り方ですよね。


常に緊張感が張り巡らされてるという訳ではないんですが、異様な空気の中掴めないし読めない展開ばかりで次にいつどのように驚愕する展開がやってくるか分からない状態だから映画に集中しないといけないし、少し気を抜いたら話が動き始めたりしました。


あと話の内容も興味深かったというのもあるしキャラの関係性を上手く描かれていたなというのもありました。特に前半の淡々とした会話劇もキャラの関係性や結び付きをしっかり見せていて、しっかりそれが結び付いていたんじゃないかなと思いました。キャラそれぞれの辛い過去も見せていたし、これが初めてだよという人もまだ安心して見れるんじゃないですかね?




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話の内容についてどこまで話して良いか分からないんですよね。どれでも話したらネタバレになりそうなので。とりあえず映画が伝えたかったことは「自分達がこの世にいる存在理由」とでも言っておきます。これがどういうことかは、ネタバレありで話しておきますが、『アンブレイカブル』でもイライジャが言ってたように「最大の恐怖は何だと思う?自分の居場所や存在理由がわからないことだ」という台詞通りこの映画でも自分達の存在価値を示す映画だったかなと思います。


ひとつだけ特に大きなネタバレに影響受けないこの映画のエピソードをひとつ紹介して説明します。ダン、ケビン、イライジャ三人が集まりエリー医師の診断を受けるシーンがあります。予告にもあるピンクの部屋でです。エリー医師は彼らのスーパーヒーローのような力は化学的根拠があるからその力は別にスーパーヒーローレベルではないと語ります。


聞いていると正直エリー医師の推理は無理矢理な部分はあります。(特にダンは。)
だけどエリー医師の話は無理矢理でも納得のいく部分はあったし、「確かにそうだな」と思う自分と「いやいや、あれは本物だろ」と好きなキャラを応援する自分とで心が揺れ動いていましたね。あ、今は自分の話はいいか。


そんな化学的根拠だったり自分達がヒーローというのは妄想だよバカなの?と言われたダン達は自分達の力に自信をなくします。
例えばあなたが歌が上手いとして、その歌は皆から絶賛されるレベルで歌は自分の人生だと思ってたら、ある日歌手の見る目があるお偉いさんが「お前の歌はクソだ」と言われたらどうでしょうか?しかも何がダメで助言も言われなければ。


自分の価値を示す得意なものを貶されたり根拠のあるダメ出しをされたら大抵の人は落ち込むでしょう。なぜならそれが自分の全てだから。
ダンたちも実際そうです。それがよく見られたのはケビンでしょう。ビーストは実は弱いんじゃないかと言われ自分達が信じ自分達のすべてである彼を貶されたら自信を無くします。


私がこの映画を見たときこれはただのヒーロー映画ではないと思いました。これはある一種のヒューマンドラマでもあるんじゃないのかなと。
これに関してはネタバレありで私の考えを述べたいと思います。まぁ考察とか解説とか苦手ですがw


全体的に映画は映像もお洒落で、音楽も効果音のように緊張感高まり、演技も素晴らしく、メッセージ性を含めた脚本までも本当に個人的に悪いところがない作品だったなと思いました。
またリピートする予定ですが、もしかすると私の好きなヒーロー映画リストに入る作品かなと思います。大傑作です。


■評価

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最終評価は・・・





☺☺☺☺☺|☺☺☺☺☺

10/10です。

( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆



2019年に入って最初の満点映画ですね。少し気が早いかなとは思いますが、個人的に余韻が残りすぎて仕事が少し遅れたほど大好きになれた作品ですので、自分の気持ちを正直に表しました。

また言いますが次回ネタバレありでこの映画について話していきたいと思いますので、お時間があれば是非見てください。ただ明日投稿されるか分かりませんがw





はい、そんな感じで!

それでは!