■予告
■あらすじ
ベテランオペレーターのジョーダンは、ある女性からの不法侵入者の通報が悲劇的な結末に終わり、悲嘆に暮れていた。自分の人生を見直そうと思案していたジョーダンだったが、そんな折、連続殺人鬼に誘拐された少女ケイシーが、車のトランクから命からがら911に電話をかけてくる。ジョーダンは、これまでの経験と知識、自分の能力の限りを尽くし、電話の声だけを頼りに少女の救出にあたる。
■Review
『ザ・コール 緊急通報指令室』(原題:The Call)
誘拐された少女からの通報受けた911の緊急通報指令室のオペレーターが声だけを便りに少女を救出するクライムサスペンス映画。
2019年に公開される映画で同じような作品ありましたよね。別にその映画の題材になった作品だとか、監督が同じという訳ではありませんが、たまたま見たいやつで見てなかったやつを消化したくってこの作品を鑑賞しただけです。その消化も仕事が忙しいから全部できるか分かりませんが。
話の内容はさっきも言いましたが、少女が誘拐されて911で連絡をしてそのオペレーターが声だけで少女を助ける話です。よくテレビで911のドキュメンタリーを見たりするんですが、より正確にオペレーターの仕事の深い部分をついていたなと思いました。
関心が湧いたのはオペレーターもやはり連絡者の内容次第では精神に来るものがあったりすることですかね。だからそうした精神を安定し仕事に集中する為にも連絡者に対しては感情を忘れ、約束をしないというルールがあります。映画だから今回は少女に対して助けるという約束をしてしまいますが。
あとそういう関連で面白かったのは日本と同じでどうでも良いことでも連絡をするということ。あっちでも911にコウモリが出てきたからから駆除をしてなどの連絡が入るシーンもあります。日本も一昔前に「ゴキブリが出た!」と110の連絡が多発したというニュースありましたが、今はどうなんでしょう?
映画の内容的に声でオペレーターが少女を救うと宣伝はしてますが、こうした映画ってやはり主人公が頭が悪いとイライラして見てしまう傾向はあります。この映画は一切ないです。始まりから終盤まで主人公のオペレーターが有能なので見ていていい気分になれます。
同時にオペレーターの仕事はやはり大変だなと改めて分かります。主人公が有能だからというのもありますが、状況を整理し連絡者を明るい話題を出しながら気持ちを落ち着かせ、次どうすればいいか考えて犯人を見つける。普通の人なら頭がパニックになるし、そりゃあ精神的にもへこむよなと思ってしまいます。
話の流れも十分に緊張感あったし、次に何が起こるか予想はしにくい良い作りでした。犯人も犯人でかなりイカれている割りに頭が良いという奴ですから余計怖いというね。
不満点はあまりないんですが、いろんな人が言うように人によっては中盤までは面白いと感じて終盤ガッカリする作りではあります。私個人としては終盤まで楽しく見れた人間ですが、確かに終盤は少し展開が走りぎみだったなとは感じましたね。
あとチョイチョイツッコミところはありましたね。犯人がある男性を撲殺するシーンはあんな広くて横で車が何十台も通る場所で人を殺したら誰かしらに見られるんじゃないのかな?
あと地面の隠し扉もあれ誰が土や枯れ葉を乗せたんだろう。犯人は中に入っていたから犯人以外誰もできないはずなんだかなぁ。
きっと他の人はオペレーターが犯人がいるであろう現場に行ったというのにも納得してないと思います。確かに映画的にはオペレーターは最後までオペレーターとしての仕事で少女を助けてほしかったですよね。もう普通に警察の仕事をしてましたよ。…あれ、オペレーターって警察の基本的な知識も備えないといけないのかな?
ラストについては個人的にアレは好きなラストです。スッキリしない終わり方だったというのもありますが、あの行動の前にオペレーターの後ろにアメリカ国旗が見えて、個人的に「正義を全うするには悪になる必要もある」というメッセージが込められていたように感じたし、今のアメリカを皮肉ったようにも感じました。
好き嫌いは別れるであろう作品ですが、ミステリー映画としてもスリラー映画としてもどちらでも楽しめる作品だったんじゃないのかなと思いました。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺☺☺⚫⚫
8/10です。
少し違った目線でのクライムサスペンスを見たいという方にはオススメな作品です。ちなみに似たような作品を調べたら『THE GUILTY/ギルティ』という作品でした。2月公開らしいので見れたら見ようと思います。
はい、そんな感じで!
それでは!