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映画『アンブレイカブル』これはヒーロー映画じゃなく奇妙な友情の物語だ!評価&感想【No.529】

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■映画情報


公開日/2001年2月10日

上映時間/107分(1時間47分)

監督/M ・ナイト・シャマラン

製作国/アメリ

■予告


■あらすじ

フィラデルフィアで起こった悲惨な列車衝突事故。131人の乗員・乗客が死亡したこの事故で、デビッドはただ1人、傷ひとつ負わず奇跡的に死を免れた。「なぜ、俺だけが?」 やがてイライジャと名乗る男が現れ、デビッドこそが不滅の肉体を持つ者“アンブレイカブル”であり、弱き者を守る使命を帯びたヒーローだと告げる。

引用元:アンブレイカブル : 作品情報 - 映画.com

■Review

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アンブレイカブル』(原題:Unbreakable)は、
M・ナイト・シャマランによるヒーロー映画。ヒーロー映画と言ってもヒューマンドラマ要素の強い作品だと思います

2019年に正式な続編として作られた『ミスター・ガラス』が公開されるので、鑑賞しました。ちなみにその『ミスター・ガラス』の前日弾的映画『スプリット』は鑑賞済みです。





M・ナイト・シャマランのユニバース化という話で盛り上がりが見せてますが、個人的にはユニバース化というものが出来上がる前からこういう構想は考えていたんじゃないでしょうか?シャマランもこの映画に関しては「大きな話の序章に過ぎない」みたいなことは言っていたので。


レビューサイトとか見ると以外と評価が低いですね。けどなんかその理由も分からなくはないです。ヒーロー映画と言いながらヒーロー映画らしいことはあまり多くはしていませんでしたからね。今のようなヒーロー映画に期待するとガッカリするかもしれません。


個人的にはかなり面白い作品でした。傑作とまでは行きませんがシャマラン監督の作品だと上位に並ぶ作品なのかなと思います。この映画もシャマランらしいどんでん返しが効いていたし、話的にヒーロー作品的にもかなり鳥肌たつ展開だったかなと思います。


もうかなりの月日がたつ作品なのでネタバレを含みながらレビューします。物語はある電車の脱線事故で多くの死者が出たはずなのに自分だけ無傷で済んだダン。そこに簡単に骨折をしてしまうコミックのコレクターであるイライジャが接近をするというお話ですね。


この事件をきっかけに自分の過去や生活を改めて振り返り自分自身の隠れた能力を知っていきます。この知っていくという演出が絵的にも面白いですよね。無傷を証明できる映像はあの電車事故のニュースシーンだけでしたが、あの映像だけでかなり規模のでかい物だとわかります。


病院で起き上がったダンの横で治療されてる人がいても段々血が滲み出てきてしまい横の人はもうすぐ死ぬ暗示やただ事ではない被害だというのが分かるし、そんな被害の中で無傷ということは、本当にスゴい力を持つということを序盤で分からせました。


あとダンベルを少しずつ重くしていきパワーが人一倍あるということや悪い人間に触れたらその悪行が分かるという能力を持つなど目で見て分かりいちいち説明をいれなくても彼がどれだけスゴいのか。ダンと共に彼の能力を知っていくという楽しみはあります。


自分の力を鍛えるとか、特訓するとか、自分の才能を生かしながらパワーを身に付けるというヒーロー映画は何万とありますが、「自分の力を知っていく」というのは今見ても斬新なアイデアなんじゃないかなと思います。
その力を使い自分がどうしていくかというのも見所ですよね。下手したら悪人になりかねませんから。




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ダンとイライジャの関係性も不思議な関係でしたよね。正反対でありながらお互いをどこか信頼していて、けどラストのラストにヒーローとヴィランという関係性が分かりやすく出ていても最後までこの二人には奇妙な友情がありました。なんか『ジョジョの奇妙な冒険』のジョナサンとディオみたいな関係に似てますね。


けどなんかイライジャの言いたいことも分かります。自分がこうだから正反対の人物がこの世にいてもいいんじゃないかという発想わ。ただそれで事故を起こしたりするのは、やはり狂ってはいます。そうした共感できる理由があるけど、やっていることは人とズレてしまってるという部分ではある意味この映画のイライジャもサイコパスに近い人間だったのかなと思います。


個人的にねぇ、あのイライジャのラストの自分自身でミスター・ガラスと言っていたシーンがあるじゃないですか。あれなんか結構心打たれてしまいましてね。何でかっていうと、イライジャ自信がずっと一人だったから共に共感できて、共に歩んでくれる友が欲しかったように感じます。


自分の正反対の人間がいるならパズルのピースのように当てはまることはできるだろうし、正反対だから助け合うことが出きるし、今まで家の中でコミックを読んでばかりだからそうした友人が欲しかったのかもしれません。もし友人にしたくないならあんなに協力はしませんよ。だってもしかすると自分の野望が邪魔されるかもですから。


その「友情」の捉え方がズレていたという話でしょう。ダンは自分の悩んでいた体質を解決してくれたから共に歩めると思って友人にしたかっただろうし、イライジャはもっと複雑な関係性を築こうとしたのかもしれません。
ダンならあの惨事を見たら殺すことも可能だったのに、イライジャを通報だけで済ませたのはやはりどこか悪人でも友情が残っていて更正してくれたらなと願ったことなのかもしれませんね。


だから私はこの二人が奇妙な友情を感じると思ったのかもしれません。


■評価

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最終評価は・・・





☺☺☺☺☺|☺☺☺☺⚫

9/10です。



少しヒーロー映画というより、ヒューマンドラマや友情映画として見てみてはいかがでしょう。『シックス・センス』の次に出された映画でそれを越えられる作品じゃなかったから評価が低いのかなと私は思いますが、是非この映画が嫌いだという人は少しでもいいのでまた再鑑賞してくれたら嬉しいです。





はい、そんな感じで!

それでは!