■予告
■あらすじ
好奇心旺盛なレーサーでプリンセスのヴァネロペと、心優しい悪役キャラクターのラルフは大親友。ある日、ヴァネロペが暮らすアーケードゲーム「シュガー・ラッシュ」が故障し、廃棄処分の危機に陥ってしまう。シュガー・ラッシュを救うべくゲームの世界から飛び出した2人は、刺激的だけど恐ろしい危険も潜むインターネットの世界に足を踏み入れるが……。
■Review
『シュガー・ラッシュ:オンライン』(原題:Ralph Breaks the Internet)は、
人間たちが知らないゲームの裏側の世界を舞台にしたラルフとヴァネロペの友情を描いた『シュガー・ラッシュ』の続編映画。
今回はネタバレありでレビューしていきます。
今回のこの映画って前作より売り上げいい方向に上がるんじゃないでしょうか?なんてったって今では誰でも知ってるインターネットの世界を舞台にするし、なにより天下のディズニーが様々なキャラを出して、「見よ!これが我々の権力の全てだ!」と言わんばかりに視聴者に見せてくるんですから。
かなりディズニーが話を引っ張っていくのかなと思ったんですが、中盤と終盤くらいの話で残りはしっかりインターネットあるあるを盛り込んだり、『シュガー・ラッシュ』としてひとつの話で持っていってましたね。
物語は優しい敵キャラクターでどんなものでも壊してしまうラルフと、レースの腕前がピカイチでしかもプリンセスのヴァネロペの友情映画になります。いつも通りに生活したいラルフと、インターネット世界で出会ったレースゲームに刺激を受け新しい挑戦をしたいヴァネロペのふたりの絆を再確認する作品でした。
ストーリーは正直普通だし、「友情っていいよね」で締め括るんだけど、なんかそれだけで終わらないというか。ディズニーって最近はあるものを擬人化して人間の細かい描写や心理状態をよく描かれてるなと思います。今回もそんな感じでただ友情は素晴らしいで終わらないで、本当の親友なら相手のことを信じることを大切にしなければいけないということを教えてくれました。
そんなどこか奥が深いけど展開的には普通な映画だったのになんでこんなに面白く出来たのか。それはやはりインターネットのあるあるや、ディズニーあるあるを盛り込んだエンタメ性に溢れた作品だったからでしょう。
子供なら自分の好きなディズニーキャラが見つかるだけで大喜びだし、大人ならインターネットで感じている部分やあるあるで笑ってしまうことでしょう。
例えば分かりやすい部分で言えばラルフとヴァネロペがある場所へ向かう途中色んな人から「これをクリックするとWebへ飛べるよ」と宣伝してきます。俗に言うウェブページの上や下にある広告ですね。
ただやはりこういう広告って大抵が怪しいからそのキャッチするキャラクターも怪しく描かれてます。けどこういう人たちも現代で普通にいて怪しいそうな人たちだから、上手く仮想と現実を上手く投影出来てたなと思います。私はこういう人たちで特に注意するのは「居酒屋お探しですか?」って言う人。なんか…ねぇ……。
ディズニーワールドも想像以上に面白かったです。エンドクレジットのおまけ映像に出てきた子供が言ったように、確かに予告通りの繋がり方ではないですが、その不満な部分も吹き飛ぶくらいあのシーンは笑えたし興奮しました。
けどあの子供に伝えたい。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』はもっと予告通りじゃないから
まぁアベンジャーズは置いといて、とにかくプリンセス自信たちがディズニーに対して自虐ネタや皮肉ネタを言っていたのは笑いましたね。ドレスの話だったり、急に歌い出すのはなぜなのかとか。『モアナと伝説の海』でもマウイがモアナに対して「ここで歌うなよ」みたいな皮肉ネタを言ってましたが、これをよりオープンによりユーモアにしてましたね。
それに終盤なんてプリンセスたちが高いところから落ちてくるラルフをみんなで助けるシーンなんて感動ものでしたからね。なんなんすか、私服でしかも自らの得意分野を疲労しやがって!ふざけんな!もっとディズニー好きになるだろ!
ただまさかスタジオまでも皮肉ったネタを使うとは思いませんでしたね。メリダの言ってることが分からない理由が「スタジオが違うから」と。笑うしかないでしょ。
あと吹き替え声優人もオリジナル版を揃えるという所はディズニーの底力を見ましたね。予告では感じられませんでしたが、本編を見たとき白雪姫とシンデレラの声のカリスマ性は圧倒的で、ディズニー古参ファンはもうないちゃうんじゃないんですか?ちなみにバズライトイヤーの声優も所ジョージですし、ベビーグルートも遠藤憲一とどのディズニー主要キャラもオリジナル声優ですので安心して見れます。
結局ヴィランズがラルフ集団が合体した巨大ラルフでしたが、それを操ったというか元凶らしき奴等についてはなにもされずに終わりましたよね。ほら、ジャバ・ザ・ハットみたいなやつと黒いの。正直そこにスッキリしないと言う人もいるかもしれませんが、インターネットのウイルス問題とかインターネットの闇とかはまだまだ解決はできないとそんなことを言っているのかもしれません。
フェリックスとカルホーンが子育てについて最後語るんですが、結局車の音でセリフがかき消されるんですよね。あれはギャグなのか、はたまた今後のディズニー映画で語る暗示なのか、はたまた「もう他のディズニー映画で散々家族について語ったからもういいだろう」というディズニーの皮肉ネタなのか。
エンドクレジットが終わったあと、『アナと雪の女王』の続編映像が流れると思いきやラルフが歌ってる動画が流れるとかインターネットあるあるですよね。ただそれ以上にラルフのセリフで「まだ皆いたの?」「もうこれ以上のサービスはないよ」というセリフ、気づいた方もいるとは思いますがこれ『デッドプール』のラストで言ったセリフと似てるんですよね。20世紀フォックスを迎えたから、それをオマージュしたのかな?
なにはともあれ子供も大人も楽しめるエンタメ性に溢れた映画だったんじゃないんですか?特にインターネットやパソコンを知らない子供やお爺ちゃんお婆ちゃんには分かりやすくっていいと思います。インターネットをひとつの夢の国に例えてるから今後活用するとき想像はしやすいのかなと思います。
あとこれは私だけかな?私だけ思ってるなら恥ずかしいんですが…。なんかディズニーファンを怒らせるような発言になるかもしれませんが、この映画を見た世の(一部の)男性陣の代弁者として言わせてもらいます。
この映画のアリエルの足、エッッッッッロ!!!!!
失礼しました!
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺☺⚫⚫⚫
7/10です。
ヴァネロペは可愛いし、誰でも楽しめる作品になっていると思います。そんなにディズニーを知らないという方でも楽しむことは出来るんじゃないのかなと思います。
はい、そんな感じで!
それでは!