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映画『グリンチ』はノッペリ普通なワンパターン作品。評価&感想【No.522】

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■映画情報


公開日/2018年12月14日

上映時間/86分(1時間26分)

監督/スコット・モシャー&ヤーロウ・チェイニー

製作国/アメリ

■予告


■あらすじ

幼い頃はつぶらな瞳が愛らしかったが、成長してすっかりひねくれてしまったグリンチ。洞窟の中で暮らす彼は、愛犬マックスの献身的な愛にもぶっきらぼうに対応し、山麓の村人たちに意地悪ばかりして楽しんでいた。いつも不機嫌で孤独なグリンチは、村人たちが大好きな「クリスマス」を盗んでしまおうと思いつくが……。

引用元:グリンチ : 作品情報 - 映画.com

■Review

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グリンチ』(原題:The Grinch)は、
『怪盗グルー』『ミニオンズ』シリーズなど数々の人気アニメ映画を製作してきたイルミネーション・エンターテインメントによるクリスマスアニメーション映画。

2000年にジム・キャリー主演で実写化もされたドクター・スースの名作絵本に登場するグリンチをアニメ映画にした作品です。





クリスマスシーズン到来の日本でそれにピッタリなクリスマス映画ですね。ミニオンズのイルミネーション製作なので子供が好きになること間違いない!…と思ったのですが、これが果たして子供どころか大人も楽しめるかと言われたら難しいんじゃないでしょうか?


この映画始まる前にミニオンズの短編映画が上映されたんですが、正直こっちの方が面白いです。観客も沢山いてほとんどの人が笑ってた記憶があります。


ただグリンチが上映始まるとさっきまでの笑いが一変してコメディシーンは全然笑いが起きません。勿論私も一切グリンチのコメディシーンでは笑えませんでした。


なんでこうなるのか?答えは単純明快で次の展開が読めるんですよ。走るシーンがあるからきっとなにかにぶつかるんだろうな、番犬いるから追いかけ回されて面白い展開を作るんだろうなとコメディシーンがどこかで見たことあるようなものばかりで次の展開がわかるから面白くないです。


ストーリーもストーリーですよね。確かに楽しいし、クリスマスらしい映画だし、キャラは可愛いくイルミネーションの雰囲気を醸し出してる作品なんだけどストーリーの展開も大体予想した通りで、しかも普通の物語だから逆に普通すぎて退屈です。86分の短い映画なんですが結構長く感じましたよ。


グリンチや飼い犬やデブトナカイなど可愛いキャラは沢山いますが、ひとりのキャラクターとしての面白さはなく、映画事態がなんかキャラの可愛さだけを売ってるようにしか思えませんでしたね。


一応見れるんですけどね。見れるんですが大人が見たらギャグは子供ぽいし、子供はギャグは笑えたとしてもグリンチを可愛いと思えるんですかね?ストーリーもドタバタしてるのにワンパターン過ぎてなんも捻りもなく物語が終わりますから。




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話の内容はクリスマスが大好きな町の片隅に暮らすグリンチがクリスマスが嫌いだからクリスマスを奪おうという話です。グリンチは色々発明をしてかなり捻くれた奴です。なんでクリスマスが嫌いなのかというのは彼の過去を明かさなくてもなんとなく共感はできます。


というのも「クリスマスは皆で過ごすもの」「クリスマスにひとりぼっちは寂しいよね」というクリスマス至上主義が気持ち悪いと思う人もいるから彼に共感する人は少なからずいると思うんですよ。


海外だと「クリスマスは家族と過ごそう」とかだし、日本なら「クリスマスは恋人と過ごすのが当たり前。ひとりぼっちとか寂しすぎだろw」というのが多いです。グリンチみたいな人からすれば「クリスマスにひとりでも別に良いし、ひとりの何が悪いんだ」と思う人もいるんです。グリンチはそういう人たちの代弁者にならないといけなかったんです。


だからこそグリンチは最後まで少しでも良いから捻くれててほしかったです。あそこで心を入れ換えちゃったら結局「家族は大切だよね」という最近の典型的なテーマになっちゃうんですよ。いろんな人がいて多様性を求められる今の世の中で固定的なテーマを押し付けちゃダメですよ。


「家族や恋人といるのもいいけど、どう過ごすかは人それぞれ」というテーマなら分かりますが、そういう周りの人がいない人は残念みたいな決めつけられたテーマそろそろ止めませんか?そういう固定的なテーマから抜け出せないからワンパターンって言われるんだよ


グリンチが改心したのはまぁもういいけど、グリンチ自信が改心した描写っていうのがどうも描かれ方が甘いから急な展開に思えます。しかも改心したのが小さな女の子だけであるからなんかグリンチのクリスマスと幼女万歳映画にもなってました。


たまーに気になったのはグリンチの家の前に看板が立たれてて、良く見ると悪口が書かれた看板なんですよね。町の人からも嫌われてると聞いていますが、そんなに町の人がグリンチに怯えてる描写もなかったし、逆に言えば親しすぎなんですよね。
あれですか?クリスマスになると誰でも話すのオーケーとかそんな感じ?ははっ、笑える。


あと今回日本吹き替えで見て吹き替えキャストの演技力は素晴らしいと思いました。ただドナ演じた杏は演技力云々の前に度々言葉のイントネーションが間違えてばかりだったし、吹き替えの演技の仕方もだんだん音が上がっていくしゃべり方をしてるから聞いてとイライラしました。杏って結構長く女優やってるよね?演技の基本くらい抑えてくださいよ


■評価


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最終評価は・・・





☺☺☺☺⚫|⚫⚫⚫⚫⚫

4/10です。



普通に見れますが、正直子供と一緒にみる親からしたら退屈になってしまいそうな作品かもしれません。だったらこのあと公開されるシュガー・ラッシュの最新作を見た方が良いのかもしれません。





はい、そんな感じで!

それでは!