■予告
■あらすじ
貧しい家庭で厳しく育てられたトーニャは、努力と才能でフィギュアスケーターとして全米のトップ選手への上り詰めていく。92年アルベールビル五輪に続き、94年のリレハンメル五輪にも出場するが、92年に元夫のジェフ・ギルーリーが、トーニャのライバル選手を襲撃して負傷させた「ナンシー・ケリガン襲撃事件」を引き起こしたことから、トーニャのスケーター人生の転落は始まっていた。
■Review
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(原題:I, Tonya)は、
アメリカ人のフィギュアスケート女子選手として初めてトリプルアクセルを成功し、92年と94年の2度冬季オリンピックに出場した実在の人物トーニャ・ハーディングの半生を描いた伝記スポーツ映画。
この映画はトーニャ・ハーディングと「ナンシー・ケリガン襲撃事件」についても撮しています。
襲撃の話とか、この選手の名前とかは耳にはしていましたが詳しくは知りませんでした。なんかテレビでやってたような気がする…。気のせいかな?
この映画で一番驚いたのはスケート界の輝かしいようなイメージとは裏腹に結構闇が深いスポーツだと知ったことですかね。スケートのイメージって私の勝手ですがもっと裕福な人がやってたり、そうでなくっても上品な人がやっておしとやかなイメージがありました。
日本でもたまにフィギュアスケートの選手のドキュメンタリーで映してるものを見ると分かってはいましたが、結構壮絶なんですよね。選手にもよりますが、死に物狂いで練習をしたりとか本当綺麗に見えるスポーツが意外と裏では怖かったりするんですよね。
時代も時代だからかもしれませんが、このトーニャに関しては本当ズタボロな人生を送っていましたね。幼少期からお母さんに暴力振るわれるわ、喧嘩してたら投げられたナイフが腕に刺さったりするわ、お母さんが練習を見ているとトイレにも行かせてくれなかったりとそれだけでもトーニャ自身の人生が過酷だと知ります。
それだけでなく付き合っていた彼氏も最初は優しかったのに暴力を振るわれてだんだんと警察沙汰になったり、しかも母親の暴力に慣れてきてしまったせいかそんな彼氏の暴力も自身のせいだと思いなかなか別れられなかったり、今の日本のDVを受けてる一部の女性を見ているようで心痛むと同時に何ともいえない感情が生まれました。
そんな彼女がそういう人生を歩んでしまったせいか言葉使いも悪いのは当然のこと、スケート選手とは思えないような態度、そして少しスケートから離れたら体重を簡単に増やすというダラケさも見せてきます。
これに関して彼女をどう見るかで映画の良し悪しが分かれそうですね。彼女を好きになる人もいれば嫌いになる人もいます。私としては好き嫌い関係なくあの状況下で良くあそこまで上り詰めたなと感激してしまいました。
スケートの話でも色々闇が深い部分があって一部ではあるんですが、トーニャがお金が無いから自作の衣装で大会に臨むとそんなに点数を入れてくれない不公平な部分を映してました。
けどこういうのをまとめると美しい表舞台とは裏腹に、裏では汚いやり方や暴力的ななんとも美しさとはかけ離れた戦いが行われてるという皮肉にも見えましたね。ラストのボクシングでも真っ白なリングの上でトーニャが血を吐いてるシーンも美しいものに対してトーニャが「クソくらえ」と言ってるみたいでカッコよかったです。
結局結果的に言うとトーニャの夫のあの危ない性格もヤバいし脅迫状を送ったこと自体も結果的に悪い事です。勝つためにライバルに暴力を振るったという事自体も全然いい事ではないですよね。
けどそういうのを分かっていながらこんなにも心打たれたかと言うと、トーニャの人間性がしっかり映し出されてたからなんですよね。色々壮絶なことはあったけど自分には正直で、けど不器用ながらに生きてきて、母親に無理に進められたけどそれでも彼女にはスケートしかない。それを亡くすのは終身刑と同じくらいだと。そんな力強い彼女の人間味あふれる生き方を見てきたから嫌いにならなかったんだと思います。
映画も俳優の演技は素晴らしかったし、スケートの撮り方も今まで見たスポーツ映画の撮り方よりも上手かったですね。それに何より色んな場面で普通ならシリアスにするところをコミカルに描いたことで全体的に面白く飽きずに見れました。
エンドクレジットでトーニャ自身の演技の映像が見れるんですが、本当に鳥肌がたつし声に出して「スゲー」と言ってしまう演技でした。この映像でより彼女の実力が分かることだと思うし彼女の人生を物語ってる演技なんだなと分かるはずです。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺☺☺⚫⚫
8/10です。
フィギュアスケートや彼女自身について知らなくっても十分に楽しめて感動できる作品です。是非興味のある方は見てみてはいかがでしょうか?
はい、そんな感じで!
それでは!