■予告
■あらすじ
モーグルの選手として五輪出場も有望視されていたモリーは試合中の怪我でアスリートの道を断念する。ロースクールへ進学することを考えていた彼女は、その前に1年間の休暇をとろうとロサンゼルスにやってくるが、ウェイトレスのバイトで知り合った人々のつながりから、ハリウッドスターや大企業の経営者が法外な掛け金でポーカーに興じるアンダーグラウンドなポーカーゲームの運営アシスタントをすることになる。その才覚で26歳にして自分のゲームルームを開設するモリーだったが、10年後、FBIに逮捕されてしまう。モリーを担当する弁護士は、打ち合わせを重ねるうちに彼女の意外な素顔を知る。
■Review
『モリーズ・ゲーム』(原題:Molly's Game)は、
トップアスリートからポーカールームの経営者へと転身した実在の人物モリー・ブルームの栄光と転落を描いた伝記ドラマ映画。
『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞脚色賞を受賞したアーロン・ソーキンが2014年に刊行されたブルームの回想録を元に、脚色し初監督を勤めました。
こういうギャンブルを題材にする映画って見るのは好きなんですが私自身ギャンブルをしないのでルールにはついていけないんですよね。『闇金ウシジマくん』とか『カイジ』みたいな博打をしていって破綻していく様を見るには良いですし、深い人間ドラマを見れるんですよね。
ただ私はギャンブルをやろうとは思いませんね。そもそも賭け事に関しての運はないなと中学生から気づいてたし、今付き合っている彼女も賭け事が嫌いな為私がやろうとすれば止めるだろうし、仮に彼女が別にいいよっと言われてもパチンコ店に行く勇気すらないですし、そもそもそんな金があるなら普通に映画見たり温泉に行って美味いご飯を食べたほうがそっちのほうが身も心も幸せになって万々歳ですよ。
私の話はここまでにして、この映画はポーカーをする人たち目線ではなく、それを運営する実在の女性を目線にした物語です。もしかするとこういう運営側目線の人を撮した映画はなかなか見られないんじゃないでしょうか?
ただ映画はいったい何を伝え何を得られるのか。そこは全然ないと言っても良いです。現にこの映画自身も「この作品で得られるものは何もない」って言ってますからね。
本当ただモリーという人物がどんな人で、どんな人生を歩み、裁判までどんな話し合いをしていたのか。まさに伝記映画の参考にするために作られたような作品でしたね。
しかしこれは別に悪口ではないし、映画そのものは二時間半くらいありましたが、正直全体的には面白いです。俳優の演技も素晴らしかったし、何よりアーロン・ソーキンの力でもある脚本が素晴らしいです。
基本ナレーション頼りの映画ってあまり好まないんですが、この映画は映像で魅せるという映画でもなくモリー自身が書いた自伝をそのまま彼女が読んでるようなナレーションだったし、なにより話の内容自体もテンポが良く、内容も興味深いものになっていたから好きになれたんだと思います。
序盤のモーグルで事故にあうシーンからこの一息つかせてくれない怒涛のナレーションが始まり、特に説明しなくてもいいようなことも後々考えたら彼女の性格が良く表れたものだなと分かり、この序盤でモリーというキャラクター紹介がなされていて、こういう映画だという紹介もされていたので観客の心を掴んだ演出としては成功していたんじゃないのかなと思います。
ただやはり本当にモリーという人物を追った映画であってただの伝記映画として見ればいいんですが、やはり映画だからこその映像の遊び心とか映画だからしかできない演出なんかを加えても良かったんじゃないのかなと思います。
ポーカーのルールも教えてほしかったですね。この映画の為にわざわざポーカーの知識を入れようとする人はいないだろうし、そういうポーカーを知らない人のためにも用語だけじゃなくってルールくらい教えるシーンが欲しかったなぁ。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|⚫⚫⚫⚫⚫
5/10です。
大きな印象が残らない映画ですぐに忘れてしまう作品ですが、一度見てもそんなに損はしない作品かなと思います。興味のある方は是非見てみてはいかがでしょうか?
はい、そんな感じで!
それでは!