■映画情報
公開日/2018年10月27日
上映時間/73分(1時間13分)
監督/宮本浩史
製作国/日本
■予告
■あらすじ
プリキュアたちの「思い出」を奪い、口癖や技までコピーしてしまう敵ミデンによって、プリキュアオールスターズが小さい姿(ベビープリキュア)にされてしまい、これまでのことを全部忘れてしまう。残ったのは「HUGっと!プリキュア」と「ふたりはプリキュア」だけで、キュアエールやキュアブラックは、プリキュアたちの思い出を取り返すため、力をあわせて立ち上がる。
■Review
『HUGっと!プリキュア・ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』は、
「プリキュア」シリーズ15周年を記念した、2018年放送の「HUGっと!プリキュア」と一作目の「ふたりはプリキュア」が共演する記念すべき映画です。
先日一作目のプリキュア映画を観ました。なのでこのブログでプリキュア映画を紹介するのは2回目なんですが、劇場に入って観るのは初めてですね。平日でも子供達が集まりやすい昼間に観ました。
大の大人が子供向け映画…しかも女の子向けの大人気シリーズを見に行くんですから幼児を狙った不審者扱いされないか不安はありました。けどこういうのってソワソワしてるから逆に怪しまれる訳で、ここは堂々と「プリキュア15周年をお祝いしに来たんだ!」「高橋李依さんの声を危機に来たんだ!」くらいで行きました。まぁ本当は15周年迎えるプリキュアが懐かしかったし、なんか面白いと耳にしたからなんですがね。
言うても私はプリキュアは最近のは全然知らなくって『HUGっと!プリキュア』も子供より母親達に人気があるとかって言うくらいしか聞いてません。そんな古いプリキュア知識しかない状態で鑑賞しました。
前置きが長くなりましたが早速感想を話していきます。簡単な感想を言うと子供映画だからと言って結構舐めたらアカンって言いたくなる作品でしたね。
『ふたりはプリキュア』の二人はそこまで多くは出ないでちょっと顔を見せる程度なのかなと思いましたが、思ったよりもこの映画で重要な形として出ていましたね。けどそこまで前に出すぎずに今のプリキュアをサポートしながら戦っていたようにも感じてそこのバランスもしっかり工夫されていたなと思いました。
アニメーションも今のプリキュアシリーズやプリキュア映画を見てきてないから言えるかもしれませんが結構レベルが高いです。前半手書きアニメーションで後半からCGを使ったアニメーションになります。
これも適当に使ったわけじゃなく世界観を分けるために使っていたし、手書きも手書きで昔見ていたよりも断然レベルが上がってるし、後半からのCGアニメーションも世界観も幻想的だし綺麗だったし大人の私でもその世界観には感動しました。
基本的な映画の流れはそこまで大きくは変わりませんが、前半と後半で伝えたいメッセージが違っていたなと思いました。特に前半なんかは子育てでの大変さを映していましたが、なんか日本ならではと言うか日本独特の子育ての悩みを題材にしていましたね。
仲間が小さくなって記憶もなくしわんわん泣いてる皆をあやすために頑張るキュアエール。しかし自分は皆が大好きなのにどうして思い出せないのと自分が泣きたいという形で泣いてしまうのですが、なんか小さいハリーというキャラが「プリキュアなら泣いちゃいかん」と喝を入れます。その発言にキュアブラックは「どうしてそんなことを言うの!プリキュアでも普通の中学生なんだよ」と反論をします。
このシーンは結構心に刺さりましたね。子育てが大変なお母さんはその大変さで泣きたいときもあるけど我慢しないといけない。なぜなら泣いてしまうと世間からは「母親なのに」「大人なのに」と言われてしまう。
プリキュアとか母親とか大きな肩書を背負ってるけど、それでも育ててるのは普通の人間だし、プリキュアも母親も一人の人間で一人の女性なんだよと。いやー・・・なんか言いたいことが深いなぁ・・・。注目される理由分かるわ。
映画全体が基本このツーメンバー中心で物語は進むものの、それでも持ってくる題材やメッセージ性なのどを見るとオールスター映画でありながら『HUGっと!プリキュア』の単独映画にもなってました。この映画でキュアエース初見なんですが、映画が彼女中心にキャラが深堀りしてるのもありますが、見終わった時彼女のことを一人のキャラとして好きになってましたね。
この映画は毎度恒例の応援があってそれを呼びかけるシーンがあります。これは観客に向かって急に話しかけられるシーンでもあって一瞬その時映画を見ている感覚っていう気持ちが離れましたが、けど嫌じゃないんですよね。
と言うのもその最初に呼びかけるのが『HUGっと!プリキュア』に登場する赤ちゃんだし、その呼びかけもただ応援してってだけじゃなくって「君の好きなプリキュアを応援して」という呼びかけはなんかこの15年分の重みが感じられましたね。
今回私が見た時間帯は子供がいながらも叫んでる子や応援してる子はいませんでした。人も少なかったから恥ずかしかったのかな?けどライトは振ってましたね。私は流石に叫ぶと白けると思うので声にはしませんでしたが、一応心の声では叫んでいました。
キュアミントォォォーーーー!!!
はい、放送していた時からプリキュアの中だと彼女が結構好きですw
映画の大画面で懐かしいプリキュアが登場して決めセリフや必殺技を使う時も感動してましたが、同時に最近の知らなかったプリキュアを知るチャンスでもあって、「この子たちカッコいいな。この子たちの出てる作品も見てみたいな」と思ったりしましたね。個人的には「魔法使いプリキュア」は見てみたいし、「プリンセスプリキュア」の決めセリフもカッコよかったですね。
全体的に子供も楽しめるのは勿論、昔から知ってる古参ファンは色々な場面で感動すると思います。それぞれのプリキュアのOPを使ったアレンジされた音楽も素晴らしかったし、アクションも素晴らしいです。
ただこれだけは不満点があって、序盤横浜を舞台にプリキュアが戦うシーンがあるんですよ。その被害者枠のようなキャラでレポーターの女性キャラがいます。これがこの映画での大きな欠点です。
この女性いちいち遭遇する出来事を説明口調で言っているんですよ。短いセリフですがそのセリフが説明口調だし、そのセリフは本人が言うより遠くにいる第三者が言ってるほうが正しいような言葉なんですよね。「飛んでる」とか「回ってる」とか。
被害にあってる人ならそんなこと言わないし、どちらかと言うと「助けて」の方があってる気がします。子供に分かりやすいように説明してるのかなと思いますが、別に映像観ても子供が普通に理解できるレベルのことが起こってるので説明口調で状況を説明しなくても良いです。しかもこのレポータータレント起用なのか演技は下手です。
それ以外は本当に子供でも大人でも十分に楽しめる作品かと思います。内容とか映画のシーンとかは数か月すると忘れそうですが、また見てみたいなって気持ちにさせてくれる作品でした。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺☺⚫⚫⚫
7/10です。
そういえばなんかギネス記録取ったみたいですね。おめでとうございます!これからもプリキュアシリーズは続くと思いますが、もう日本を代表するアニメシリーズと言えるでしょう。
はい、そんな感じで!
それでは!