KOUTAの映画DASH!!

映画、劇、色んな作品を簡単に、出きるだけ短時間で気ままにレビューするブログ。

映画『旅猫リポート』猫じゃなくても、犬でも鰐でもカバでもいけた作品。評価&感想【No.491】

f:id:Ko-tachannel:20181027145256j:plain

■映画情報


公開日/2018年10月26日

上映時間/118分(1時間58分)

監督/三木康一郎

製作国/日本

■予告


■あらすじ

元野良猫のナナは、交通事故に遭ったところを猫好きの青年・悟に助けられ、それ以来5年間、彼の飼い猫として幸せに暮らしてきた。ある事情からナナを手放すことになった悟は、新しい飼い主を探すため旅に出る。親友や恋人など、これまで出会った大切な人々を訪ねまわりながら、自身の人生を振り返る悟だったが……。

引用元:旅猫リポート : 作品情報 - 映画.com

■Review

f:id:Ko-tachannel:20181027153237j:plain

旅猫リポートは、
人気作家の有村浩のベストセラー小説を実写映画化したヒューマンロードムービーです。愛猫のナナの声を女優の高畑充希が担当しています。





動物は大好きです。その中のひとつに猫も大好きな部類に入ります。このブログではまだまだ少ないですが動物を題材にした映画はたくさん見てきました。そんな中今年も邦画では猫を題材にした映画が公開され、それが『旅猫リポート』です。


ただ私の経験上『世界から猫が消えたなら』とかでもそうなんですが、犬や猫を使って客を泣かせるという集客方法は日本は得意だし、得意なわりに内容がクソつまらないものが多くお涙ちょうだい映画が量産されてきました。なのでこの映画もそういう映画なんだろうなと思いながら予告も見ず前情報無しで鑑賞をしました。


鑑賞した感想ですが思ったよりも悪くはないのかなと思います。ただ思ったより悪くなかっただけであって、特に心揺さぶられたシーンもなかったし、感動したり、泣きそうになったりするシーンはなかったです。


良い部分を言うと基本的に子役の演技が光っていたなと思います。ただ演技は良かったんですが、残念なことに脚本が悪すぎて小学生が言わなさそうなセリフばかり口に出していた為小学生らしくはないです。得に友達同士の会話が結構違和感ありましたね。


逆になんかその子供と親との家族関係を見えるシーンはとても良かったです。会話だけでも家族らしさは出てたし、雰囲気やセリフの掛け合いで良い家族だし強い絆があるんだなと思います。そうみると監督か脚本家が実際いい友人に出会っていないで友達同士の会話が子供らしくなくって、家族はいい家庭だったからあんな良いものを作れたのかなと勝手に思ってしまいます。


あとこの映画の音楽と主題歌をコトリンゴと言う音楽家が担当していますが、大半劇中で流れる音楽良かったし、主題歌も素晴らしかったです。とてもこの映画の雰囲気に合ってたし、浄化される曲になっていたのかなと思います。


あとは基本映画の流れとして良く見る感動系の映画と普通なんですよね。映画の構成も基本的な脚本も悪くなかったように思えますが、どこか突飛として素晴らしいシーンとか心揺さぶられたところは見つかりません。


私はこの映画を予告を見ずに見ました。タイトルからして猫目線のロードムービーになるのかなと思ったんですが、実際その要素はあまりなく、むしろ福士蒼汰演じるキャラクターの人生を見せているだけで特別猫を使って何かするという事がありません。




f:id:Ko-tachannel:20181027212130j:plain




結局泣かせるポイントも予想できたし、そこまで大きくはありませんでしたが音楽を使ったり、主人公が死ぬというありきたりな方法で感動させたりするので、最終的にこの映画も「猫を出しておけば皆感動するんだろ」っていう見せ方をしていました。


特にこの映画で一番悪かったのは猫に声を付けた事。猫の普段の自然的な姿を見せることでより可愛さは増すし、「いまこの子は何を考えてんだろう」と視聴者が想像しながら見ることが出来るんですが、それをしないで声を当てていたのでなんか現実的じゃないんですよね。


いちいち猫の心の声が出るから、良く「面白動物大集合」的なやつで面白い行動をする動物たちにわざと面白くさせようと声を当てる安直なバラエティー番組に近い感じがして映画を見てるというよりテレビを見てる気分になるんですよね。あと過去の猫のハチには心の声がなぜか出てなかったり、聞こえないはずなのにたまに福士蒼汰と猫の会話が成り立ってたり、そこらへんがしっかりしていないこともありました。


そして子役の演技は良かったのに、大人組の福士蒼汰広瀬アリスなどの演技が下手だったです。もうこのメンツだと演技下手なやつが集まったなと思いましたがまさしくそれが的中しましたね。脚本も脚本でセリフがわざとらしいし、演技もそれに合わせてなのかわざとらしいです。


高校時代の過去のシーンが流れますがもう福士蒼汰が高校の制服着るのキツくなってきたし、雰囲気も若々しさ無くなりましたよね。ラスト入院していた時も肌の血色が良すぎてあと5年くらいは生きれるんじゃねと思いました。


あと細かい部分を言うなら田舎で訛りを利かせた猫好きの男性が途中現れるんですが、あいつは絶対この映画で必要なかったですよね。最後まで特別何もしなかったから本当なんのために出たんだろう。


まとめると普通に見れる作品だし、そこまで退屈はしませんが感動を押し付ける作品が嫌いな人は嫌いだろうし、この映画が特別猫じゃないといけない理由が見当たらないので本当に劇中で言ってた「ワニでもカバでも」良かったような気がします。


■評価


f:id:Ko-tachannel:20181027212153j:plain


最終評価は・・・





☺☺☺☺☺|⚫⚫⚫⚫⚫

5/10です。




なんか癒されたいなと思う日にはピッタリな作品だと思います。好き嫌いが分かれそうですが一度見てみても損はしないと思います。ただもっと良い作品に出来たはずなのに勿体ないですね。





はい、そんな感じで!

それでは!