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映画『四月の永い夢』うじうじヒロインのナルシスト不幸自慢映画!評価&感想【No.482】

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■映画情報


公開日/2018年5月12日

上映時間/93分(1時間33分)

監督/中川龍太郎

製作国/日本

■予告


■あらすじ

3年前に中学校の音楽教師を辞めた27歳の滝本初海は、現在は近所のそば屋でアルバイトをしながら暮らしている。そんなある日、彼女のもとに1通の手紙が舞い込む。それは3年前の春に亡くなった恋人が彼女に向けて書き遺したものだった。この手紙をきっかけに、初海の変わらない日常が再び動きはじめる。

引用元:四月の永い夢 : 作品情報 - 映画.com

■Review

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四月の永い夢は、
『走れ、絶望に追いつかれない速さで』の新鋭監督、中川龍太郎によるヒューマンドラマ。

この映画は第39回モスクワ国際映画祭国際映画批評家連盟賞とロシア映画批評連盟特別表彰を受賞したらしいですね。おめでとうございます。





賞を二つ取ったわりには結構影の薄い作品になってしまった作品。ただそれでも映画好きの間では高く評価されている作品でもあります。中川龍太郎作品は初めてですね。監督が見てくれてるか分かりませんが初めましてKOUTAと申します。


自己紹介も済んだところでレビューに入りましょう。正直この映画で賞をとれるとなると、将来誰でも映画作れて賞が取れてしまうなと邦画の未来に不安を覚えた作品でした。それくらいあまりにも共感できないし、結局この映画を使って何を訴えたかったのかも分かりませんでした。


別に訴えない作品もあるにはあります。ですがこれに関しては訴えそうではあるのに結局訴えない終わりを迎えましたし、なによりメソメソした女性を90分見せられてなんか知らないけど勝手に解決して終わった他人からしたらどうでもいい内容になっていました。


物語は教員免許を持ってるも蕎麦屋で働く女性が主人公。彼女は3年前に亡くした彼氏のことを思いながら生きてきましたが、ある手紙が来たことにより彼女の日常がまた動き始めるという話。


まず主人公の音楽教師という設定が全然生かしきれてないです。私はこの映画をあらすじ見ないで見まして、この記事を書くとき初めて元音楽教師という設定を知りましたよ。それくらい本編でなにも生かされてません。


趣味は音楽聞いたりラジオ聞いたり誰でも答えられそうな趣味を言ってそれに精通するものもないし、死んだ彼氏の親が学生の頃吹奏楽部だったという話を持ち出してもそこから話を広めようとしないです。そもそも女優の雰囲気とか演技を見ても音楽をやってそうには見えないんですよね。最初の詩人みたいなナレーションから彼女は国語の先生なのかなと勘違いしてしまいます。


この詩人のようなナレーションでも言えますが、ひとつひとつの台詞がほとんどのキャラに言えますが非現実的なんですよ。なんかポエムを言ったらポエムで返すような会話が続くから見ているこっちは虫酸が走って、もうお前ら交換日記でもして会話しろよと言いたくなります。


特に会話の中で不自然だなと思ったのはある男性が主人公に
「滝本さんってどんな人ですか?」
と聞いてきます。第三者に聞くならまだ分かるし、質問の内容も「昔は何をしてたんですか?」とか分かるんですがなぜこんな質問を本人に直接聞くんでしょう?


そういえば高校の面接の内容考えるときプリントにこんな質問あったなぁ。「あなた自信のことを1分で教えてください」だっけか?1分で収まるほどつまらない人生送ってねーよ。




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そして一番悪かったのは主人公の女性になにも共感できないまま、彼女自信を自己陶酔しているウザいキャラになっていたということでしょう。彼氏が自殺したということですが、なぜ彼氏が自殺したのか?彼氏と何があり別れたのか?彼氏とどんな仲だったのか教えてくれないとなにも共感はできません。


「彼が死んだのは私のせい。だからこの重荷はずっと背負わないといけないの」「私と恋愛すると不幸になる。だからもう近寄らないで」みたいな顔と性格の女性をいきなり好きになれって言われてもねぇ…。そんなのなかなか難しいし、好きになる人はかなりヤンデレが好きな人なんでしょう。


個人的な話ですが私ね、こういう女性苦手なんですよ。正直に言うと。自分が人生や他人の人生この世界の不幸の元凶だって思い込んだり、自分は悲劇のヒロインだって思い込んで他人に自分の不幸自慢をするある意味ナルシストな奴。いるでしょ?


Twitterでもたまにアイコン真っ黒にして「昨日彼氏と別れました。今まで応援してくれてありがとう😆」とか呟くやつも好きじゃないです。別に応援した覚えはねーし、そういう人って他人から「また次の恋に向けて頑張れ!」とかわざわざ応援してほしい人なんでしょうね。


話はそれましたが、そんなヒロインの物語を見てもなにも同情はしませんし、何かしらの出来事があったとしても特に見ごたえはなかったりで話的にも絵的にもすごいつまらないです。しかも音楽や音響はうるさいだけだったり、演技も下手でしたね。


別に退屈するわけじゃなく、ただつまらないんですよね。やりたいことも悪くはないし。もっと時間を長くして掘り下げるものは掘り下げるべき作品だったかなと思いました。


■評価


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最終評価は・・・





☺☺⚫⚫⚫|⚫⚫⚫⚫⚫

2/10です。



なんかこういうメソメソしている自分がカッコいいって思っちゃう邦画が多いのって、それほど日本はそういう人が多いんだなという事も分かったような映画でした。あまり私からはオススメはできない作品です。





はい、そんな感じで!

それでは!