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映画『ママレード・ボーイ』甘くて苦くて目が回りそうです(良い意味で)。評価&感想【No.471】

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■映画情報


公開日/2018年4月27日

上映時間/127分(2時間07分)

監督/廣木隆一

製作国/日本

■予告


■あらすじ

女子高生の小石川光希は、ある日突然、両親から衝撃の告白を受ける。ハワイ旅行で出会った松浦夫妻と意気投合して母親がその夫、父親がその妻と恋に落ち、パートナーを交換して再婚するというのだ。しかも松浦夫妻の息子で光希の同じ年の遊も含め、皆で一緒に暮らすことになってしまう。光希は戸惑いながらも、クールな中に優しさを秘めた遊に徐々に惹かれていく。

引用元:ママレード・ボーイ : 作品情報 - 映画.com

■Review

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ママレード・ボーイは、
1990年代に集英社少女コミック「りぼん」で連載され、1995年にアニメ化もされた多くのファンがいる吉住渉原作の同名少女コミックを実写映画化した作品。

このご時世では珍しい一番実写化してほしい少女コミックのひとつでもあり、ファンの方も待ち望んだのではないでしょうか?





漫画の名前は知ってましたが原作は未読です。アニメも未鑑賞。昔の漫画を今更この時代に作るのって逆にどんな作品なのか気になって鑑賞しました。評価が結構低い作品でしたが、思ったよりとても良い作品でした。ていうかこの監督に関してはいつもの事なんですがね。


きっと原作ファンが思ったより違う印象で評価が低かったのかなとは思います。それはそれで別として、きっと原作はもっとキャピキャピした作品なんだと思いますが、設定はあれですがすべての物事や人物、話し方などリアル路線なので偽物ぽくは無いんですよね。


特に配役は素晴らしいと思います。桜井日奈子は初めて演技を見ましたが思ったよりも素晴らしかったし、最近個人的に注目してる吉沢亮の演技も良かったです。特にこの二人が脚本も良かったんですがその脚本を頼りにしなくても雰囲気でとても強い絆で結ばれてるなと見て分かります。だからこそ彼らの関係性を応援したくなったし、いろんな問題も共感することが出来ました。


この監督は色んな作品で長回しをしますが今回もそれを使ってました。特にこの映画では他の作品と比べてその演出が多かったので、変に多くカットするよりかはこういう長回しを使ったほうが自然な話や会話を見ることができますし、やはりかなりの演技力を求め荒れると思うのでそういう俳優の演技力をじっくり鑑賞することもできます。


あと長回しもそうなんだけど、やはり映像の撮り方は素晴らしいですね。邦画にしてはカメラアングルとか映像の美しさは抜群に上位に言ってると思います。今回そうい美しい映像が何回か合って、そのどれもが無駄のない映像だったなと思いました。


話の内容としては昔の作品だから王道を行ってはいますが、王道だからこそ致しみやすい部分はあったし、あまりキュンキュンするシチュエーションとか無いけどなんか考えさせられる珍しいパターンの恋愛映画だったなと思いました。


人間ってママレードのように甘いマスクをかぶっているけど、その中には苦い過去や隠してることや中々人に相談できないヤキモキした気持ちがあるんだよっていうのを伝えてたように感じました。そういうので混乱はするけど、きっとどこかで分かりあえて調和されるのかなとは思います。何言ってんだろ私。




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一応不満点はいくつかあります。まず一つが序盤辺りで出てきた吉沢亮演じた遊の元恋人、鈴木亜梨実というキャラがいますが正直この映画には必要なかったなと思いました。遊に元恋人がいるというのを分からせようとしてるんだろうなとは思いますが、2か3回程度しか出てこないキャラだったら誰かしら話したほうが早いです。


特に彼女が何もしてこないし、遊が光希と付き合ったことを話したうえで彼女は遊に「キスして」とかふざけたことを抜かしたりとあまり好きにはなれません。あとかなり個人的ですが他の俳優が美男美女ばかりで鈴木演じた遠藤新菜がビジュアル的に浮いてるなと思いました。


少し時間経過が急だったし分からないことがありました。季節とか時間経過で大きく動くような作品ではないんですが、いつの間にか半年たってて半年たってるのにあまり季節が大きく変わってないなと思ったり、終盤で急に高校生を卒業してたり色々急でしたね。季節に関しては服装とかでギリ分かりましたが。


それを踏まえて色んな展開が急だったなとおもいます。原作を読んでなくても大幅にカットしたんだなと分かるし、新しいキャラが出てきても映画を盛り上げるための問題を持ってきた役割くらいしか果たしていなかったり、結構忘れたころにずっと出てこなかったキャラが登場したりすることはありました。


あと二時間の作品ですが個人的に長く感じました。別に面白いとは思いますが長回しが多かったのもあってか少し間を多く取りすぎたり、特に途中でトイレに行っても話の流れが理解できるほどの会話だったというのもあります。あと少し間を大きく開けてたりっていうものあったかも。


それを踏まえても特に悪いとは思わない作品だったなと思いました。酷評した人は何を期待してたのか分かりませんが、監督がどんな作品を作っているのか一度調べて観るか観ないかの判断は少しはしたほうがいいと思います。勿論予告も予告ですが。


ただ私としてはいつものキラキラして人物も会話も街作りや家も学校も全て偽物の世界で繰り広げられるラブロマンスより、こうしたリアリティーある美しい人間模様を映した恋愛映画の方が個人的には大好きです。


■評価


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最終評価は・・・





☺☺☺☺☺|☺☺⚫⚫⚫

7/10です。




好き嫌いは分かれると思いますが、映画を良く見る人ならこの映画は好きになれると思います。俳優目当てで見る人は目の保養には良いかもしれませんが、話の良さは好き嫌い分かれると思ったほうがいいです。





はい、そんな感じで!

それでは!