■予告
■あらすじ
中央アジアに位置する美しい国キルギス。村人たちから「ケンタウロス」と呼ばれる寡黙な男は、妻と息子と3人で慎ましい生活を送っている。騎馬遊牧民を先祖に持つキルギスに古くから伝わる伝説を信じる彼は、人々を結びつけてきた信仰が薄れつつあることを感じ、夜な夜な馬を盗んでは野に解き放っていた。ある日、馬を盗まれた権力者が、犯人を捕まえるべく罠を仕掛けるが……。
■Review
『馬を放つ』(原題:Centaur)は、
国際的に高く評価されているキルギスという国の映画監督アクタン・アリム・クバト監督による文化と現代社会を撮したドラマ映画。監督自ら主演している。
これを見るまでキルギスという国を全然知らなかったのですが、検索してみると中央アジアの国でシルクロード沿いにある国らしいです。とても景色や自然も綺麗だったので気になる方は検索してみてください。
そもそもの話なんですが、キルギス映画というのは中々日本では見られないし、それが早くもDVDやデジタル配信で普通に見れるって事自体がかなりレアな事なんですよ。勿論私はこの監督の作品ところか、キルギス映画なんて見た事無いです
ただこの作品は素晴らしかった・・・!ポスターとか知名度的に海外のB級映画のにおいがしますが、それで少し懸念するのはちょっと待てと言いたい。今年の2018年公開作品の中で傑作かどうかは難しいですが、けど映画好きなら本当に一度は見たほうがいい作品かと思います。
特徴としてはキルギスの国の生活は勿論、文化や風景、宗教的な部分まで貴重なところを見れるということ。あまり知られてない国の文化だからこそ、すべての出来事が初体験です。
物語はとてもシンプルなのも良いですよね。そのため何を伝え、何を訴えたいのか分かりやすく描かれていましたし、物語も分かりやすいのに何故か深みがあるような出来は童話のようにも感じてしまいます。
用はこの映画は現代の文化が進むなか、自分達が本来持っていた物や大切にしないといけない文化はどこへ行ってしまったのかということを主張した映画でした。日本でいう侍魂はどこへ行ったような感じですかね。全然違うとは思いますが
ケンタウロスは夜な夜な馬小屋の馬を出しては馬に乗って走っていきます。見ると分かりますが、彼がすることは馬に対して酷い行いをする現代の社会からの解放だと分かります。
昔のキルギスの人々は馬と生き、馬を大切にしていったのに今の人々どうなんだと語りかけてきます。どれだけ酷い仕打ちをしてるのかずっと分かりませんが、やっと最後の最後でその酷さが映像で現れます。そのインパクトだったり、メッセージ性も凄まじいです。
改めて見るとやはり今のキルギスは馬を競走馬にしたりするくらいで、乗り物はバイクとかなんですよね。どこか老人の古臭い考え的な話に聞こえますが、自分たちの伝統や誇りが段々と消えていく悲しさと言うのも伝わってきます。
そうした大切な物の失われていく悲しさ、それでもいいのかと訴えかけてくるメッセージ性からかなり監督に情熱が伝わる作品でもありました。
少し伝わりにくいレビューになりましたが、ぜひ見てみてください。この作品は映画好きの人ならハマる作品になってると思います。好き嫌いは分かれそうですが
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺☺☺☺⚫
9/10です。
とても心にじん…と来る作品でした。ちなみに今日何でこんなにも雑な感じのレビューになったからと言うとただ単に眠いという理由です。どうでもいいですが・・・w
はい、そんな感じで!
それでは!