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映画『嘘を愛する女』良さはあるが未熟さも目立つ。評価&感想【No.455】

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■映画情報


公開日/2018年1月20日

上映時間/118分(1時間58分)

監督/仲江和仁

製作国/日本

■予告


■あらすじ

食品メーカーに勤める川原由加利は、研究医である優しい恋人・小出桔平と同棲5年目を迎え、公私ともに充実した日々を送っていた。そんなある日、自宅で桔平の帰りを待つ由加利のもとに、警察が訪ねてくる。桔平がくも膜下出血で意識を失っているところを発見されたのだが、桔平の所持していた運転免許証や医師免許証はすべて偽造されたもので、職業も名前も全てが嘘であると判明したのだ。ショックを受けた由加利は桔平の正体を突き止めるべく、私立探偵の海原匠と彼の助手キムに調査を依頼。やがて、桔平が書き溜めていた700ページにも及ぶ未完成の小説が見つかる。その内容をもとに、いまだ病院で眠り続ける桔平の秘密を探るため瀬戸内海へと向かう由加利だったが……。

引用元:嘘を愛する女 : 作品情報 - 映画.com

■Review

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嘘を愛する女は、
オリジナルの優れた映画企画を募集する「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM」で第一回で受賞した企画を映画化したミステリー映画。

1991年に報じられた「夫は誰だった?」という新聞の見出しから着想を得て実話を元に製作された作品になります。





去年の夏とか秋くらいかな?それくらいから結構映画館に行くたびにこの映画の予告が流れるから見る気なくても見てしまいますよね。印象に残らない曲を何回も聞くといつの間に覚えてるあの感覚に似ています。


だからこの映画の事前の情報はあまり踏まえない状態で見ました。一応ある人がある賞を貰ってそれで映画にしたというのは覚えてます。一応映画監督は初めてらしいですが、初めてだろうと映画を撮って皆に見せた事には変わりありませんから、変に優しくしないでいつも通りいきます。


前置きが長くなりました。早速感想を言うとコンセプト自体は面白いと思います。自分の付き合ってた彼が倒れて病院に運ばれるも身元がデタラメだと気づき、彼の正体を探るという物語は面白いです。実際自分の信頼していた人がデタラメな人間だったら普通に怖いですよね。


二時間くらいの作品でそこまで期待してなかったのに引き込まれるものはありましたし、特に特別衝撃的な部分や驚くべき演出はなかったものの、良い風に言えばだれでも見れる見やすいミステリー作品なのかなと思います。


意外にもDAIGOの演技が素晴らしかったです。ウィッシュばっか言ってるキラキラなロックスターが根暗なキャラを演じてるというのも驚きだし、なによりその根暗なキャラがとても上手く演じきれてましたね。今年公開の新作の『ミッションインポッシブル』の吹替も良かったと聞いたので、今後のDAIGOの俳優活動に期待したいです。




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俳優の話したからもう一人話すと長澤まさみは今回のこの映画の演技は下手だったなと感じました。すべての物事が吹っ切れてないし、吹っ切れてないから感情的な部分の演技を見てるとこっちが恥ずかしくなるようなそんな演技をしていました。


問題は長澤まさみだけじゃないです。長澤まさみ演じたキャラクターが全く応援する気も起きない人になってたのは問題ですよね。彼女のキャラは仕事熱心だけど、どこか傲慢で自分が偉いと思って、しかも自分のために人が動いてくれるのは当たり前だと思いお礼のひとつも言えないクズキャラでした。


彼女が彼氏の真実を探す旅の中で人間としての成長を見せれるかと言われたら最後まで全然人としての成長は見られないし、ちょっと成長したのかなと思ったらまた同じようなことで機嫌を損ねたりします。ひとつ成長したとすればある人に「君はあの人のなんだ?」と言われたとき「彼氏」ではなく「夫」と答え、訳の分からない決意を見せた事でしょうか?


脚本も基本は面白いですが荒さを感じましたよね。特にユカリと小出が恋に落ちるシーンなんて唐突でしたよ。どこで恋に落ちたのかという段階を見せないといけないのに、それを見せないから観ている人は「靴を貸してくれて、家で自分が苦手な料理を代わりにしてくれるから恋に落ちたんだ」と勘違いします。


なんかその脚本の荒さと言うよりも、色々と考えてはいたけど時間内に納めないといけないから泣く泣くカットしたのかなっていうシーンがほとんど見受けられます。先も良いから基本は良いから、もっと時間を長くしても良かったと思います。けどそこは大人の事情が入るのかな?


それを踏まえてもこの監督は長編映画初というのもありますが、未熟だしまだまだ勉強不足なところは目立ちましたよね。この映画のわりにキャラクターが随分と個性的だから、なんか社会映画と言うよりもアニメっぽい作りになってました。


後半部分なんて邦画あるあるな部分が良く目立ちます。特に長澤まさみが車を押しながる喋るシーンはありますが、普通なら車を押しながら喋ろうと考える人はいないし、随分そのシーンをダラダラやって特に物語にも影響はないから車のシーンは正直いらないです。


あとこの映画に合わないような音楽も使ってましたね。希望が見えたりコメディぽい部分で楽しい音楽を流す。もともと落ち着いて少し暗めの映画のこういう音楽や要素は全然合わないから浮きまくりです。


ただダメな方向には行ってません。少し勉強不足なだけで、もしこれからも映画を作るようであればいい作品をたくさん見て、人間観察もして勉強して取り組んでくれたらなと思います。結構良い方には向かっているので、彼の活躍には少し期待しておこうと思います。


■評価


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最終評価は・・・





☺☺☺☺☺|☺⚫⚫⚫⚫

6/10です。




全体的にはちょっと良いけど普通かなという感じでしょうか。子供が見たらどうか分かりませんが、いろんな人に分かりやすく出来てるミステリー映画だと思うので興味のある方は見てみてはいかがでしょうか?





はい、そんな感じで!

それでは!