■予告
■あらすじ
1954年、失踪した女性患者の謎を探るためにボストン沖の孤島に建つ犯罪者用精神病院を訪れた米連邦保安官テディ・ダニエルズ(ディカプリオ)に次々と不可解な出来事が起こる。
■Review
『シャッターアイランド』(原題:Shutter Island)は、
デニス・ルヘイン原作の同名ミステリー小説「Shutter Island」をマーティン・スコセッシ監督が映画化した作品です。
マーティン・スコセッシ作品は大好きではありますが、反面実は好きと言っといてそんなに多くは見ていないというね。お恥ずかしながら『キング・オブ・コメディ』や『カジノ』を見ていないくらいですからね。そんな彼らよりも目にしたのが、今回の『シャッターアイランド』。
見ようとした理由はただ単にスリラーとか、人間の精神的なドラマを好む私がどんなものか気になったというだけですが。
「精神的」とは言いますが、舞台がひとつの島にある精神病院というだけであって、そこまで大きく関わりはないしミステリー要素は多いです。それでも個人的に凄い面白く長い映画でしたが、あっという間に感じました。
孤島という周りが海だから逃げられない状況、島は広いけど閉鎖的な雰囲気で狭く感じ、どいつもこいつも怪しさ万点の不気味な夏休みに行ったら絶対ヤバいそんな島が舞台。
一人の女性が脱走したから捜索して手がかりを探す主人公とその相棒。しかし物語はどんどん思わぬ方向へ進んでいきますが、これが雰囲気はスリラー映画に似ているのにスムーズに進むし、その進み方や展開もとても上手いです。
音楽も印象的ですよね。その音楽で観客を驚かそうとしたことが何回かあってそれが勿体ないなと思いましたが、音楽のおかげもあってとても緊張感が出てました。
映像も個性的な雰囲気を醸し出していましたが、ひとつふたつくらいグリーンルームで撮ったのかなっていうシーンがあってそこで気持ちが脱線するときはありました。もしかすると映像の撮り方でそうなったのかもしれませんが。いや、そうであって欲しい。
さてこの映画は終盤になるとネタバラシという事ですべての謎が解明されます。このネタバラシは私もとても衝撃を受けましたが、同時になんか唐突だなとかギリギリに付けく和えたのかなと思ったりもしました。
しかしそれは一回ですべてを気づいてないというだけであって、映画の中に色々と伏線が隠されていました。この映画は一回で見るというより、終盤まで見て二回目見るとより楽しめたり気づくことがあるように作られてましたね。もし一回で伏線を見つけ映画の謎を解き明かせたならその人は天才です。
例えば島について警備が主人公たちに何故かなりピリピリした状態なのかというのも、最初見るとただ単に危険な場所だからそうしてるのかと思いますが、映画を見終わるとこの警備がなぜそういう状態になってたのかというが納得してしまいます。
またそれと同じ時に施設に入る際拳銃を没収されますが、相棒のチャックは中々拳銃を取ることができません。これも最初は何か引っかかったから取れなかったのかと思いましたが、やはり最後まで見るとこうなった訳が分かります。
映画全体が伏線だらけなのになかなか気づかないのは納得してしまいます。伏線を引いていてもどこも怪しいなとは思えないし、伏線のせいで物語の流れに支障をきたさないからです。後にそうした伏線が貼ってあったという事に気づけるから、この映画の面白さがより大きくなるわけですね。
本当に脚本が素晴らしい映画だったなと感じました。勿論この映画に携わってる俳優の演技も素晴らしいものだったし、少し上を行くミステリー映画を見れた気分になるので満足のいく映画体験でした。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺☺☺⚫⚫
8/10です。
スグに見ることは無いですが、もう一回この映画を見て色々と気になった個所や伏線なんかを探して見ようと思います。ぜひまだ見てなくってミステリー好きと言う方には挑戦して欲しい映画ですね。
はい、そんな感じで!
それでは!