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映画『インクレディブル・ファミリー』よう・・・14年ぶりだな・・・。評価&感想【No.449】

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■映画情報


公開日/2018年8月1日

上映時間/118分(1時間58分)

監督/ブラッド・バート

製作国/アメリ

■予告

■あらすじ

スーパーパワーを持つボブたち家族は平凡な日常を送っていたが、ある出来事をきっかけに、母ヘレンがイラスティガールとしてヒーロー活動をすることに。多忙になった彼女の代わりに家事と育児を任されたボブは、底知れない能力を秘める息子ジャック・ジャックの世話に悪戦苦闘。そんな中、新たな敵が家族の前に立ちはだかる。

引用元:インクレディブル・ファミリー : 作品情報 - 映画.com

■Review

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インクレディブル・ファミリー』(原題:Incredibles 2)は、
第77回アカデミー長編アニメ映画賞を受賞したディズニーピクサーの大ヒット作『Mr.インクレディブル』の14年ぶりとなる続編映画。

8月1日に公開ですがやっと見れました。もしかすると8月9月は新作映画をあまり見れず新作レビューもできない状態になるかも知れませんが、温かい気持ちで待ってくれたら嬉しいです。





さて私の話は置いといて早速レビューしましょう。記事のタイトルで勘違いされる方もいると思いますが、決して巨人を駆逐したり、心臓を捧げたりするような作品ではなく、アニメーションヒーロー映画です。


前作同様楽しい映画ではあるものの考えさせられる部分もあり非常に興味深いものになっていました。ピクサー映画では久々に子供から大人まで楽しめるアニメ映画になっていたと思います。


ジャック・ジャックは本当に可愛くて楽しいキャラでしたね。能力がなにをするか分からないから見ているこちらもなにを仕出かすかワクワクしたし、ジャック・ジャックが出るシーンは劇場が必ず爆笑の渦でしたね。ジャック・ジャックが特に戦闘参加は少ないですが、彼は必要ないとは一度も思わなかったし、映画の方向性がバトル系ではないからバランスは良かったんじゃないかな


今回の映画は前作から本当にすぐ続きから始まります。14年前の作品からすぐ続きをやっているのに、ストーリーが古臭くない所かテーマがとても現代的になっています。今回の映画のテーマはポスターにもある通り育児がテーマになっています。


ママがヒーロー活動に行き、パパはママに心配かけないように家事育児に励むという現代では当たり前になってきた光景がこの映画で見られます。比べるのもバカバカしいとは思いますが『未来のミライ』の子育てよりも十分参考になります。


パパが子供に算数を教えるも今まで習ってきた算数は今では通用しなくて悪戦苦闘するもパパ自ら今の時代のやり方を学んで子供に教える。決して「昔はこうだった」という古臭い考えを押し付けるバカな大人とは違い、「昔は昔、今は今」という考えを持つべきだと言ってるような感じでしたね。男が家の仕事をしないというステレオの考え方を見事ぶっ壊した一つの演出でもありました。


それでいてジャック・ジャックという特殊な赤ちゃんがいるものの、そのパパの辛さって共感出来るんですよね。ジャック・ジャックが何を仕出かすか分からにように、現実の赤ちゃんも何時何をするかも分からないし、いつなくかも分からないから中々眠る事も出来ない。


パパの良い所はどんなにすごい能力や迷惑になる能力でも決して怒鳴ったりはしなかったんですよ。自分の子供に凄い力があれば喜んだし、危険な目に合えばすぐに助けます。現実だったらこうした幼児がやらかしたことはすぐに怒鳴ったりします。つまり「赤ちゃんは何をするか分からないけど、それでも怒鳴らないで、赤ちゃんの凄い所を発見したときは褒めてあげて」と言いたいのかもしれません。


そういえば本屋で育児の本を読んだりするんですが、やっぱり子供を叱る際は怒鳴ったりその子を否定したりするのは間違った育児方法らしいです。・・・やっぱり『未来のミライ』よりこの映画の方が全然参考になるじゃん。




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映画が育児テーマで終るのかなと思ったんですが、もうひとつ意外なものを訴えてきましたね。それはメディアによる私たちの影響と言えばいいんでしょうか?これはこれで意外性がありましたし、ひっそりと問題を定義していましたが結構興味深かったです。


序盤でも似たようなことを言ってましたね。「ヒーローは私たちを助けたのに、メディアや政府はそれを見せないで破壊した部分を映している」とかそんな発言を聞きましたが、まさしくその通りだと思います。


実際テレビは勿論、パソコンやスマホが普及する中、自分たちは人間と言うものを見ようとしないでずっと画面を見続けいわゆるスマホ依存症になったりしています。すべての物事が画面越しで語られる小さな世界で完結してるような感じですよね。


メディアが伝えることが本当なのかもわからないし、SNSで言ってる噂も実際本当なのかも分からないのに、あたかもそれが正しいと思い込んでしまう。そういう便利な世の中にはなったけど、便利過ぎて考えるのをやめて自分の目でしっかり見て物を言ってるのか?便利なものに頼り切ってはいないか?と言ってるよな感じです。


なんか映画のレビューもそうですよね。映画好きの人はそうではない人が多いかもしれませんが、レビューサイトやブログで映画の感想を見て、あたかも自分は見てないのに見たような考えになったり、見てもいないのに「この映画は最高だった」とか「この映画はクソだった」と簡単に言ったり。こうした影響力も怖いですよね。


そうした現代だと突き刺さる問題は結局この映画ではそこまで解決はしてません。きっとこうした便利なものに頼り切ったり、自分の目で見ていないのにテレビの情報なので見た気になっている問題はまだまだこの先も続くし、しっかりとした解決なんてないとこの映画では言ってるのかもしれませんね。


ちなみにその問題を提示した今回のヴィランなんですが、正直問題提示に関しては興味深いんですが敵キャラクターとしてはそこまで魅力的ではないんですよね。正直前作の方が魅力がありました。


そして何より今回の育児やメディアの影響というメッセージ性も素晴らしいですが、個人的には前作の「正義は悪を生み出す」「大人の言葉で子供の人生に大きな影響を与える」というメッセージ性の方が心に響いたかな。ちょっと前作と比べてスイマセン。


それでも単純に見ていて楽しいし笑えるし、同時に考えさせられ勉強にもなる久々にピクサー映画の良い部分が詰まった作品になったんじゃないのかなと思いました。


■評価


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最終評価は・・・





☺☺☺☺☺|☺☺☺⚫⚫

8/10です。




夏休みもまだまだ終わらないので是非友達と一緒に見に行ってはいかがでしょう。勿論新婚さんや今後結婚を考えてる人にもおススメです。

ちなみにどうでもいいですが、私「イクメン」って言葉嫌いなんですよね。男性も育児するのは当たり前だと思っているし、その当たり前をどや顔でやってるがなんか気味悪いです。私だけかな?





はい、そんな感じで!

それでは!