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映画『ボス・ベイビー』これがアカデミー賞ノミネートとは…驚きです。評価&感想【No.447】

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■映画情報


公開日/2018年3月21日

上映時間/97分(1時間37分)

監督/トム・マクグラス

製作国/アメリ

■予告


■あらすじ

パパとママと暮らす7歳の少年ティムの家に、黒いスーツに黒いネクタイを締めた赤ちゃん「ボス・ベイビー」がやって来た。ティムの弟だというその赤ちゃんは、まるで大人のように話すことができ、口が悪くて人使いも荒い。実は彼には、ある秘密の任務があり……。

引用元:ボス・ベイビー : 作品情報 - 映画.com

■Review

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ボス・ベイビー』(原題:The Boss Baby)は、
『怪盗グルー』シリーズのユニバース・スタジオと『シュレック』シリーズのドリームワークス・アニメーションの初タッグを組んだアニメ映画。原作はマーラ・フレイジーの絵本『あかちゃん社長がやってきた』

ちなみに2019年からドリームワークス・アニメーションがユニバーサルスタジオの傘下になりますが、日本はそれに先駆けユニバーサル映画として公開しています。どうでもいいですね
第90回アカデミー賞長編アニメーションにノミネートもされました。どんな作品かレビューしていきましょう。





今回は日本語吹き替えで見ました。先に吹き替えから話していこうと思います。この映画の主役であるボス・ベイビームロツヨシが担当。正直海外版予告を見てもっと低めの声の人がいいんじゃないかとは思いましたが、ムロツヨシ自信が演技力ある方なのでそこでしっかりカバーできてたんじゃないのかなと思います。とても良かったです。


一番演技が上手いなと思えたのはNON STYLE石田。普通に上手かったし違和感なかったです。前回の『犬猿』でもそうですがやはりお笑い芸人は演技が上手いですね。芳根京子は序盤違和感ありますが、だんだんと聞いてて慣れてくるタイプです。


問題はティムの母を吹き替えた乙葉という人。この人が一番演技がダメでしたね。元々知らない人だから元々がどんな演技かも知らないけど聞いてても母親には聞こえないし、イントネーションも間違えてたりしてたり、今後吹き替えはやらない方がいいのかなとは思いました。


長々と吹き替えについて話しましたが、映画の部分について触れていきます。映画は面白いですが正直普通です。始まり方も、キャラクターも、キャラたちの目的も、悪役も、映画の大まかな展開もすべてどこかで観たことあるような映画でした。


勿論ドタバタコメディだから笑える部分も笑えたことは笑えましたが、それは映像面の話だけでキャラのやりとりやセリフの中で笑えるものはひとつもありませんでした。いい例として空港で笑える箇所がひとつありますが、映像や変なやりとりで笑わせに来ていて子供は笑えるでしょうが大人からしたらただの可笑しなやり取りにしか見えないので笑っていいのか分かりません。声優好きは「宮野真守が良い意味でうるさい」とだけしか笑えないでしょう。




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映画が普通でそこそこ楽しめるだけならまだ良かったんですが、色々とツッコミ部分や不満点はありましたね。まずアニメーション。最近すごいクオリティのアニメが世に出回ってる中、この映画のアニメーションは10年前に作ったんじゃないかと思うほどクオリティが低いです。


なぜ大きな会社がふたつも合わさってるのに、こんな低レベルなアニメを作れるのかが謎です。もし脚本で勝負したというなら普通だから明らかに勝負に負けてるし、10年後にこの作品を観たら劣化してること間違いないでしょう。そこはシュレックと同じ道をたどるかもしれません。


あと結構ツッコミ所も多いです。ボス・ベイビーがずっと赤ちゃんで入られるスーパーミルクというのを持っていて、今作の悪役がそれを利用するんですが、なぜボス・ベイビーが来ることを知っていたのか?もし来なかったらどうしていたのか?そこら辺は曖昧なんですよね。


社会が赤ちゃんより犬を愛してるからそれを阻止する話がありますが、そもそも今のご時世で正直赤ちゃんより犬が愛されるとはなかなか考えにくいです。確かに犬も可愛いし、少子高齢化は進んではいますがそれでも犬が赤ちゃんより上というのは考えにくいし、もし赤ちゃんより犬が好きと思う人がいれば人間として失格です。


箱に閉じ込められたパパとママを助けようとして主人公が大きな箱を運べないから、ロケットに詰め込まれた子犬たちを解放してその波で脱出するシーン。正直バカバカしいです。そのあとボス・ベイビーが針金で鍵を開けて親を助け出すから最初からそうした方が早いし、犬の可愛さを阻止するとか言っといて結局多くの子犬が解放され世に出回ったから根本的な解決にはなってないですよね。


あと結構動物に対する扱いが酷すぎて不快でした。わんわん社が犬大好きとか言っておきながら、遺伝子操作的なことをして新種の犬を作ったり、一番ひどいのは子犬のプールと称し小さなプールに子犬を詰めてその中で子供たちがはしゃぐというサイコパスでも驚く不快な描写がありました。


まとめると映画全体は普通だけど面白いし、なにを伝えたいかは分かりますが、楽しめるのは子供だけで、大人は幼稚なギャグでは笑えないし動物好きなら不快になってしまうというような作品でした。


■評価


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最終評価は・・・





☺☺☺☺⚫|⚫⚫⚫⚫⚫

4/10です。
 


あまり強くはおすすめはしません。夏休みこれを見るくらいなら映画館に行って『インクレディブル・ファミリー』を観た方がいいです。(そういえばこれまだ見てなかったなぁ…)





はい、そんな感じで!

それでは!